インスブルックの手稲 | |||||||||||||||||||||||||
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◆パッチャー・コーフェル◆ (公式サイトの地図を加工) |
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もともとオーストリアは近代アルペンスキーの首都であり、観光的要素が強いスイスやフランスに比べて、本当にうまくなろうとするスキー場という印象がありそれがリフトの架け方やスキー場の斜面の質、あるいはゲレ食のシステムや物の値段に表れている気がする。長期間滞在して滑りまわっているわけではないが、スイスやフランスは大規模で夏は観光に使える、というタイプが多いが、オーストリアはゴンドラ1本級のスキー場も実にたくさんある。学校の授業でも必修科目になっているし、2月後半には「スキー休暇」という公式の休暇があるくらいだ。 さて、バスに乗ってインスブルックのはずれに来たかな、と思ったら到着だ。 バスはここからさらにグルンゲッツァー(Glungezer)へと向かうのだが、パッチャーコーフェルで降りる人は半分もいなかった。ここへは市内バスもあるし、地元の人が自分の車で子供を連れていく山なのだろう。それでもゲレンデマップを見ると、ロープウェイ+リフトで山頂に向かう、本格的な規模のスキー場なのだが、ステューバイやアクサマー・リーツムの後に見てしまうと、家庭的に感じてしまう。 |
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◆パッチャー・コーフェル◆ (インスブルック公式サイトの地図を加工) |
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ガスった中、ゆっくり登っていくと、眼下にクネクネしたコースが見える。ボブスレーのコースだ。今でも現役で使われていることだろう。そして最高地点のSchutzhausへ。そこからリフトで山頂に登る。ところが、このリフトが動いていないのだ。係員に何時から動くのか聞いたら、今日はやらないという。ありゃりゃ、残念。本当はインスブルックの町を眼下に見下ろせるはずなのだが、残念だ。せっかくだから登ってみたかったが、このガスの状況ではとても見えないだろう。全日程に渡って快晴なんてのはムシがよすぎる、と思って、滑ることにした。 コースは滑りやすくなだらかだ。ただし圧雪の上に中途半端に雪が降っているので、板が回しにくいということもある。上部を数本滑ったが、景色やコースそのものは似た感じで、景色が見えないと日本と変わらなくて飽きやすいかもしれない。途中、トンネルの中を本格的に滑るコースがあって感動したが、それ以外は個性が強いというものではない。 また、途中、Tバーを使うコースにはナイター施設があり、小さな子供たちも大勢いた。このコースは夜はインスブルックの夜景を見ながらナイターができるという。これはぜひやってみたいが、今日は終日ガスで夜景は期待できない。明日、サンアントンやガルミッシュが終わってからくるという強行軍も考えたが、特定曜日しかやらず、それが今日だというのだ。ううん、こんな小雪が舞ってちゃなあ。結局、断念することにした。 帰りは12:50発のJバスに乗ってインスブルックへ。さて、観光でもするかい。 |
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◆インスブルック地図◆ (Yahoo!の地図を加工) |
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◆インスブルック地図(上記、赤枠の旧市街地を拡大)◆ (Yahoo!の地図を加工) |
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さらに歩いて行くと、最初の日にスキーパスを買った観光局がある、交差点に到着。ここから旧市街となる。いきなりヘルツォーク・フリードリヒ通りという狭い道路になる。つきあたりがインスブルックのシンボル、「黄金の小屋根」で、モロに見えるが、周辺の通りの様子はスイスのベルンに似ていて雰囲気がいいから、楽しみながら行こう。14:40に黄金の小屋根に到着。ここは3階にマクシミリアン博物館があり、見学することができたが、事前に勉強しておかないと面白くないだろう。15:00に近くの「市の塔」に登ってみる。階段をグルグル登って、塔のてっぺんへ。市が一望できるが、あたりの屋根にはかなり雪が残っていて、昨夜の雪が結構強かったことが分かる。 あまりのんびりしていられないが、見どころが市街地に集中しているのはありがたい。15:20に大聖堂(聖ヤコブ教会)へ。ここは主祭壇上にあるクラーナハの「救いの聖母」が有名だが、丸天井の絵もすばらしいのでよく見ておこう。 次に王宮へ。宮廷教会は18時まで、王宮は入場は17時まで(入場は16時まで)だから急ごう。ここはなぜかアルプスの博物館みたいで、スイスのアルペン博物館みたいに山岳関係の展示が多いな、と思ったら、いきなり王宮らしい豪華な大広間があり、なかなかよかった。 次に16:30に宮廷教会へ。ここは皇帝マクシミリアン1世が入るはずだった巨大な棺が安置されていて、周囲に等身大以上の28体の黒いブロンズ像が棺を守るように並んでいる。非常に独特の雰囲気があって、こういう展示方法は他で見たことが無い。 そして16:50に実は楽しみにしていたチロル民族博物館へ。ここは昨年、大規模な改修が行われたというが、もともとその土地の暮らしについて知るにはいいだろう。これまでもいろいろな国で博物館に行ったことがあるが、外国人にとって興味を持って見やすいのはこういう素朴なことなのかもしれない。17:30まで見て、暗くなりはじめた町に出た。 黄金の小屋根付近の路地には土産物屋が集中している。これから残り3日間はゆっくり買い物に来れるか分からないから、できるだけこのタイミングで買っておこう。 しかし、中国人の観光客が多いなあ。昔は、ヨーロッパで東洋人を見たらほぼ100%が日本人であり、なぜならお金を持っている東洋人は日本人くらいだと思っていたからだ。15年くらい前、論文の入選でイタリアのミラノに行ったことがあった。そのとき、「東洋人が来たので、バスガイドが日本語であいさつしたら、みんな怒り出した。実は韓国人だった」と聞いたことがある。その時は、そうか、韓国の人も豊かになってヨーロッパ旅行とかするようになったなと思ったが、今は中国人の多いこと!。逆に日本人が少なくなったのは、やはり不況のせいか。日本人の少なさが情けなくなってきた。そこへ、入ったみやげ物屋でいきなり店員から「ニーハオ」と声をかけられた時は、もう主導権が中国に行っちゃったんだろうな、と思ったりもした。ううむ・・・。だが、そのおかげで中国人旅行客が日本に来てくれているので、なんとか命をつないでいるリゾートも多いのだから、よいことだと思わないといけないんだろうな。 帰りがけ、気になっていたケパブの店に寄る。でっかいケパブとポテト、サラダで6EUR(750円)、かなり安いが、とても食べ切れたもんじゃない。ホテルに持ち帰り、チマチマ食べた。 明日は晴れそうだ。スーパースキーパス最後の日となる。インスブルック地区(ステューバイ氷河含む)3か所と、サンアントンへの特別チャーター便往復、それに全日程のリフト券付きのスキーパスの仕上げだ。朝、8時にホテルの前でピックアップを受けることになっている。最高の写真が撮れますように。予習をして、寝ることにした。 |
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ボブスレーのコースだ | 五輪をやりました! | ||||||||||||||||||||||||
こんな圧雪車があったが、どう使うんだろう? | 防風レストハウスだ | ||||||||||||||||||||||||
ううん、太陽が見えないなあ | 山頂に伸びるシングルリフト | ||||||||||||||||||||||||
伐採されたリフトコースは シュプールが多い |
ちょっといい配色の看板だ | ||||||||||||||||||||||||
ここがナイターコース。本当は インスブルックの町が一望できる |
下山の林間コースだ | ||||||||||||||||||||||||
ナイターコースはTバー主体だ | 子供向けスクールが多かった | ||||||||||||||||||||||||
乗る時、カーブするクワッド | ボブスレーコースもちょっと見えた | ||||||||||||||||||||||||
君たちは何をやっとるのかね | これが受付 | ||||||||||||||||||||||||
晴れた時にまた来たいなあ | なんて派手なロープウェイだ | ||||||||||||||||||||||||
帰りのバス内。このまま市内へ行くのだ | ホテル前でジャンプ台を見る | ||||||||||||||||||||||||
アンナ記念柱 | 左の望遠写真だ | ||||||||||||||||||||||||
マリアテレジア通り。広い通りだ | 思いっきり目立つのがシュピタール教会だ | ||||||||||||||||||||||||
黄金の小屋根に行く道は急に狭くなる | よく見るとマクドナルドだ | ||||||||||||||||||||||||
大道芸人もいました | タクシーはだいたいベンツが多い | ||||||||||||||||||||||||
黄金の小屋根だ。皇帝マクシミリアン1世が 広場で行われる行事を見物するために1496年に作らせたという |
レリーフ。左からマクシミリアン1世、2番目の妻、 最初の妻(落馬で死亡) |
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小判で作ったようだ | 「市の塔」の内部 | ||||||||||||||||||||||||
落書きがいっぱいだ | 景色はいいが、スカッと晴れんかな | ||||||||||||||||||||||||
黄金の小屋根を見下ろす | ロココ調のヘルプリングハウスは ちょっと浮いた存在だ |
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聖ヤコブ教会だ | 天井の絵もすばらしい。 実際よりも深く見えるようにしているらしい |
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王宮だ | 大広間は豪華だ | ||||||||||||||||||||||||
民族博物館。キリスト生誕をジオラマで表現だ | 民族衣装だ | ||||||||||||||||||||||||
変なお面はスイスでも見たなあ | 趣のあるデザインだ | ||||||||||||||||||||||||
赤ん坊が簀巻きにされているみたいだ | 姉ちゃんの目つき、ちょっときついな | ||||||||||||||||||||||||
民族衣装のマネキンを暗い場所で ライトアップ。蝋人形館みたいだ |
この舌を伸ばしたデザインが民族博物館の 入り口の印だ |
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夜、ライトアップされた黄金の小屋根だ | これがそのケバブ | ||||||||||||||||||||||||
とにかくすごいんだわ | 生タマネギとポテトだ | ||||||||||||||||||||||||
明日は晴れるというが | 足の裏側、内出血がでてきちゃったよ | ||||||||||||||||||||||||
【ギャラリー】 | |||||||||||||||||||||||||
◆アンナ記念柱の前からマリアテレジア通り 本当は雪山が見えるのだが、すっぽりと隠れた。はるか奥に、「黄金の小屋根」の白い壁が見える |
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◆黄金の小屋根 インスブルックのシンボル。ただし、ほかの部屋には普通に住人が住んでいるようだ |
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◆黄金の小屋根の前からヘルツォーク・フリードリヒ通り 細い道路だが、普段は観光客でにぎわっている。左は「市の塔」 |
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◆聖ヤコブ教会 ザルツブルクで聖堂を見た直後だと慣れがあるが、今考えて見ると実にすばらしいと思う。 天井屋根は実際よりも丸く深く見えるようになっているらしい |
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◆宮廷の大広間 天井壁画もシャンデリアもすばらしい。奥の警備のおばさんから「写真撮っちゃだめ」と怒られた |
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◆宮廷教会 棺を取り囲むように等身大以上の28体の黒いブロンズ像がある |
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半日観光のときは、まずあらかじめ絶対見ておくべきものの優先順位を付け、それに閉館時(最終入館時刻)を書いてなにが最適なのかの計画を立てよう。そして、ハードなスケジュールの時は、昼食を工夫することだ。 |
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