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オーストリア・スキー日記:5日目

ザルツブルク 観光

  モーツァルト万歳
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ザルツブルク
ホテルの朝食だ。いいかげん飽きたのは、
昼も持ち出したパンを食べていたからか?
 今日はインスブルックへの移動日だ。もしスキーだったら、今日はフラッハウへ行くというので、本当はもう1日延長しておきたかったが、仕方がない。でもせっかくの1ヵ月休暇だから、全体で2〜3日延ばしてもよかったかな。しかし右足の負傷、だいぶ良くなったが、歩行するには痛い。本当、歩幅が半分くらいになってしまい、これでまともに観光できるのか不安だが、14時のザルツブルク発の電車でインスブルックに行くので、時間になったらタクシーでホテルに戻るパターンでいいや。写真撮りまくりで午前中に集中しよう。
 例によって朝食をモリモリ食べて、チェックアウトを済ませてから荷物をホテルに預け、8時50分にはホテルを出た。
◆ザルツブルク地図
(Yahoo!の地図を加工)
ザルツブルク
ミラベル庭園で。ホーエンザルツブルク城塞が見える
ザルツブルク
モーツァルトの居住していた家だ
ザルツブルク
ブラジウス教会の前からゲトライデガッセが始まる
ザルツブルク
ゲトライデガッセは看板に注目だ
ザルツブルク
おっと、モーツァルトの生家だ。
通り過ぎて、振り返ってみたところ
 ザルツブルク  
 大聖堂の内部だ  
 ザルツブルク  
 遅いランチだ。
おいしかったぞ
 
 インスブルック  
 インスブルックのマリアテレジア通り。
山に囲まれた町だ
 
 インスブルック  
 かわいい凱旋門があるぞ  
 まずはザンクト・アンドレー教会横にあるインフォメーションへ。ここで市内観光には欠かせない「ザルツブルクカード」を購入した。24時間券で24EUR(3000円、ただし数か月後、早くも25EURに値上げになっていた)冬場は2EUR安くなる。これはいろいろな観光名所が安くなったり、無料になったりするし、お土産にもなるので、お勧めだ。
 さっそくミラベル庭園に入る。ミラベル庭園はミラベル宮殿とセットになっていてゆっくり見学したいところだが、時間が無いので省略した。庭園の中を通過することもできるが、川に近い通りにはマリオネット劇場やモーツァルテウムなどがあるというので通ってみたが、中に入らず外観だけを見るならたいしたことは無かった。庭園を突っ切った方がよかったかな。
そしてモーツァルトの住居へ。ここは7EURだがカードで無料だ。この家は再現されたものだが、雰囲気はある。オーディオガイドによる日本語の解説も付いているが、やはり日頃音楽に親しんでいない人間には刺さり方が今一つだ。一人で来ていた日本人女性はものすごく集中して展示物を見ていた。モーツァルトの作品と言われて、トルコ行進曲しか思い出せない私にはレベルが高すぎる場所で、えらいところに迷いこんじゃったという感じだ。ザルツブルクに行く前に、モーツァルトを少し勉強しておくといいだろう。
 ザルツァッハ川に架けられた橋を渡る。ザルツァッハ川だから、少しは塩分が溶けていて海水になっているかな、とかつまらないことを考えているうちに旧市街に着く。ここでちょっと右に曲がってメンヒスベルクのエレベーターに行こう。垂直の断崖絶壁の中をエレベーターで上がると、そこは旧市街を手前にホーエンザルツブルク城塞を望む、すばらしい景色が広がる。なかなか美しい町だ。この景観を守るために、いろんな建築基準が設けられているんだろうなあ。往復2.9EURだがカードでタダ。時間がある人は近代美術館やおもちゃ博物館も見てみよう。
 さて、その奥のブラジウス教会から佳境に入る。旧市街でも最も賑わいがあるのがゲトライデガッセという狭い通りだ。この通りの両側には店が軒を並べ、細工を施した看板が掲げられている。どこかベルンを思い出すが、いかにもヨーロッパらしくていい感じだ。ここではあのマクドナルドも控えめだ(自社ブランドの宣伝方法を貫いて、周囲の景観を無視して赤い看板を出したり、イタリアではポテトのにおいがすごくて、隣の高級ブティックが訴訟を起こすほどの猛者だったが)。このあたりは、ちょっと小道に入っても楽しい。ヨーロッパの小路ファンはこのゲトライデガッセでたっぷり時間を使うべきだろう。しかし、注意だ。ホイホイ歩いていると、通り過ぎてしまうのがモーツァルトの生家だ。黄色い壁で、最上階から細長くオーストリア国旗が垂れさがっているから、見落とさないようにしよう。ここは写真撮影禁止だったのだが、さきほどの住居よりは面白いだろう。少なくとも、モーツァルトを知ってはいるけど理解はできていない者には。とくに天才が生まれ育ったのがこんなうるさそうな空間だったのかと思うと不思議な気がするものだ。
 通りをずっと歩いていると、突然広い場所に出る。ここがモーツァルト広場で、モーツァルトの像があった。そしてその隣がレジデンツ広場で、巨大な大聖堂(Dom)をわき腹から見ることになる。ここは5EUR(625円)でカード有効。ぜひ見てみよう。大聖堂はケルンやミラノのゴシック様式が有名だが、ヘルシンキやここザルツブルクの丸みのある聖堂もすばらしい。やや薄暗い室内から、うまく採光された明るい丸みのある天井を見上げると、吸いあがっていくようだ。最初に建てられたのは774年というから、平城京に対抗する古さだが、その後ロマネスク様式、バロック様式でたてなおされて現在の形になったそうだ。モーツァルトが洗礼を受けた洗礼盤も残っている。
 ここから小高い山の方向をみると、ケーブルカーの線路が見える。要塞に上るのはここからだ。足で登ってもいいが、私はたまったもんじゃない。ケーブルカー往復と城塞見学で10.5EUR(1312円)だが、カード有効だ。11時44分、ケーブルカーに乗車して城塞へ。ここはモーツァルトの素養が無くても楽しめるが、まあ、オーストリアは昔はオーストリア=ハンガリー帝国という強大な国の時代があったこと、国境がしょっちゅう変更される複雑な歴史があったことなどは勉強しておいてから行くといいだろう。歴史に関するものや軍事的なものの関連が多い。また、マリオネットの博物館もまあまあで、動きが無かった(ビデオのみ)のが残念だが、好きな人は見てみよう。それにしても中国人観光客の多いこと!。ケーブルカーに再び乗車したのが12時47分だから、1時間はいたことになる。もうそろそろ行かなくちゃ。13時3分、再びモーツァルト像まで戻ってタクシーを拾ってホテルに戻る。お世話になりました!。荷物を受け取って駅へ。足がいたいのでタクシーを拾いたいが、それでも重い板を担いでスーツケースを転がして、15分ほどで駅に着いた。切符を買って、遅いランチのサンドイッチを買い、14時2分の電車(遅れに遅れて18分発)に乗った。すばらしいアルプスの景色もスキー場で見慣れてしまうといまひとつだ。16時19分、ほぼ2時間でインスブルックに到着した。
 まずインスブルックの駅に着いたら、駅のインフォメーションに行くことだ。ここでいろいろ情報を集めたが、スキー場のチケットは市内のインフォメーションで売っているという。ありゃりゃ。地図をもらい、まずは本日の宿泊地、Sailerホテルへ向かった。ここは概要のページで詳しく話したが、ホテルからスキー場行きバスも出ているし、アールベルクやガルミッシュに行く時、駅を使うには近くていい。さっそくチェックインしたが、なかなか広い部屋でバスタブもあり、実に安かった。ただし、冷蔵庫は無く、マルクスホテルみたいに窓の外にジュースを置くスペースが無いので、飲み物を冷やすことはできないのが痛い。こういうときは、炭酸飲料を買ってくるのは厳禁だ。
 身軽になって、インフォメーションに行く。チケットを買ったが、あまり安くなっていなくて、納得できなかった。このあたりも概要をご覧ください。
 近くにインスブルック最大の観光地、黄金の屋根があるので、ちょっと見に行き、近くの歴史あるレストランで食事をした。チロリア風のステーキ15.5EURと、肉団子スープ3.5EUR。19EURなので20EUR渡したら、お釣り持ってこないで、まったく相手にされなくなったので席を立った。チップは最大1EURかと見切りをつけられたのかもしれないが、釣りを受け取ったら2EUR渡すつもりだったのに。そして見送りのあいさつも無しだ。まあ、このあたりのつめたさは観光地でもあるし、一見客ばかりの有名店だからしかたがないか。オーストリアにはもう慣れたのであまり気分が悪くならない自分が怖かった。明日、スキーだし、足も本調子じゃないので早めに帰ることにした。
 明日は天気がよさそうなので、ステューバイ氷河だ。
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ザルツブルク ザルツブルク
朝はオーストリアじゅうのスキー場の
ライブカメラ、天気、積雪などが放送されている
お世話になったマルクスホテルだ
ザルツブルク ザルツブルク
この断崖絶壁の中、エレベーターが通っている・ ガケの受けから、城塞を見る
ザルツブルク ザルツブルク
ザルツァッハ川と旧市街だ コインをつぶしてお土産に。
アメリカでよく見たなあ
ザルツブルク ザルツブルク
城塞だ。
今、いくからな
実に特徴的な教会だ
ザルツブルク ザルツブルク
みんな、必死で看板を出している 時計屋だ
ザルツブルク ザルツブルク
美しい飾りだ 細い路地も入ってみよう
ザルツブルク ザルツブルク
なんだこれは?
座っていいの?
マクドナルドの飾り付けも控えめに
ザルツブルク ザルツブルク
これがマクドナルドの看板 傘屋か!?
ザルツブルク ザルツブルク
カフェ・モーツァルトだ なんじゃい
ザルツブルク ザルツブルク
広い通りに出たぞ。左奥に
ゲトライデガセが続く
大聖堂だ
ザルツブルク ザルツブルク
モーツァルトだ 変色の原因は酸性雨か
ザルツブルク ザルツブルク
馬車も並んでいたぞ  大聖堂の入り口だ
ザルツブルク ザルツブルク
荘厳な雰囲気だ なぜか玉の上に中南米風の人の
人形が立っていたが、何の意味だ
ザルツブルク ザルツブルク
遠くにケーブルカーが見えるぞ 城塞の内部。
チェスのルークのようだ
ザルツブルク ザルツブルク
 城塞の中庭。教会もあり、居住空間のようだ  城塞の内部は博物館もある
ザルツブルク ザルツブルク
 こちらはマリオネッティの
博物館だ
古びた人形がいくつもあった 
ザルツブルク ザルツブルク
 お気に入りはこの
アラビアンナイトだ
昔の兵士のよろいだ
ザルツブルク ザルツブルク
 楽器らしいが、どんな音が
出るんだろう ⇒
 
 ボタンを押すと、それぞれの音が出るぞ
ザルツブルク ザルツブルク
 オーストリアの軍服だ レルヒ少佐みたいなのもあったぞ
ザルツブルク ザルツブルク
 モーツァルトチョコレートの
専門店だ
 チェスをやっていた。
あまりうまくないみたいだ
ザルツブルク
 ザルツブルク駅は改修中だった  有料のトイレの内部だ
ザルツブルク ザルツブルク
 14:02の電車がなかなか来ないぞ  車窓はこんな景色が続く
ザルツブルク ザルツブルク
 電車の中。椅子の下には電源コード
があり、パソコンができる
インスブルックの駅。
ジャンプ台が見える
 
ザルツブルク ザルツブルク
 インフォメーションセンターはすぐ見つかる  景色がいい。シャモニのようだ
ザルツブルク ザルツブルク
 な、なんだこれは 黄金の小屋根だ 
ザルツブルク ザルツブルク
 ゴルデナー・アドラーは1390年創業。
歴史上の有名人が大勢利用した。
 そのホテルの1階はゲーテ・シュトゥーベ
というゲーテも利用したレストランだ
ザルツブルク ザルツブルク
 Tiroler Rostbratenは15.5EUR(1937円)。
他に肉団子のスープを頼んだ
 途中、小さなショッピングモールに
カーリング場があった
【ギャラリー】 
ザルツブルク
◆ザルツザッハ川の向こうのホーエンザルツブルク城塞 
  静かなたたずまいだ。
ザルツブルク
◆メンヒスブルクのエレベーター駅から旧市街
  旧市街と歴史的建造物は世界遺産だ
ザルツブルク
◆ゲトライデガッセ
 看板があふれるゲトライデガッセ。奥にブラジウス教会が見える。
ザルツブルク
◆大聖堂内部
 実に巨大荘厳な聖堂だった。
ザルツブルク
 ◆インスブルックのマリアテレジア通り
 シャモニを彷彿とさせる町並みだ。ちなみに山の上はスキー場だ
ザルツブルク
◆インスブルックの「市の塔」
 
 
TIP
 もし遅い時間にインスブルックに到着したならば、食事は駅の方がいい。ただし、ザルツブルクに比べればカジュアルな安い店が多いと思う。今後のレポートをチェックしよう
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