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オーストリア・スキー日記:7日目

アクサマー・リーツム、 ムッテラー・アルム

  あら、うれしい
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インスブルック スキー
ホテルの前にスキーバスの停留所がある
 朝。がっかりした。天気予報では今日は天気がよくないらしい。ずっと曇りで、雨が降る可能性が高いという。朝のテレビのあるチャンネルでは、オーストリアじゅうの主なスキー場のライブ映像が流れっぱなしという番組があるのだが、どこもかしこもガスっぽく、遠くが見えない。このアクサマーリーツムは絶景で知られるスキー場だというのに。
 しかし、明日に伸ばして今日は近場のパッチャーコーフェルと市内観光にしようとしても、明日はもっと天気が悪いらしい。ううむ、かといってまたオーストリアに来る機会がある保証はないし、やはり今回でアクサマー・リーツムは押さえておかないと。とにかく観念して、今日は予定通りアクサマー・リーツムに行くことにした。スキーバスでいったん王宮裏に集まり、アクサマー行きに乗り換えて出発した。
 
オーストリア 地図
 
アクサマーリーツム 
◆アクサマー・リーツム、 ムッテラーアルム◆ (公式サイトの地図を加工
雲海
雲海の上の駐車場だ
インスブルック スキー
山頂付近の景色だ
インスブルック スキー
ムッテラーアルム行きのコース。
Tバーは止まっているので、戻ってこれないが
インスブルック スキー
ムッテラーアルムの典型的なコース
インスブルック スキー   
 歩くスキーだ  
 歩くスノーボード  
 歩いて上るスノボもあるぞ  
 さて、バスに乗って市街地を抜けて、アクサマーリーツムへ。町を抜けて山道に入り、高度をぐんぐんあげているな、と思ったら、突然、空が開けた。うおおお、すばらしい!。やはりきたか!。私が行く場合は、天気予報は関係ないのだ!。スキー場の駐車場を見たら、町の方はすっぽりと蓋をするように雲がおおいかぶさっているではないか。あれじゃあ、天気予報通り、曇りか雨だろう。ワハハ、好きにしなさい。さっそくリフトに乗る。
 長いリフトを1本乗り、そこから少し滑り下りたところに山頂行きのリフトがあり、乗ってみた。ここでルーカス君という、ドイツのスキー少年団の男の子とその友達に会った。片言の英語だが、まあ、話せるようだ。天気良くてよかったね、とか言っているうちに山頂に到着した。
 山頂には特大の十字架があり、周囲は360度見渡せるようになっていた。ここで名物コースともいうべきDohlennest経由のコースへ。断崖絶壁が迫る、豪快なコースだ。ああ、これを見たくてここに来たのだ。日本には無い景色であり、ステューバイ氷河の次に優先したのだが、それだけの価値があるなあ。写真を何枚も撮りながら、コースを滑った。
 次に、ケーブルカーで再び山頂へ。このケーブルカーで気づいたことは、コースのすべてが高架を使って地表を走る(つまり、トンネルはない)にもかかわらず、消化設備だの乗務員室には非常用マスクだの、ガラスを割る道具だの、防災設備があることだ。おそらく、カプルンでの事故を受けてのことだと思うが、相当懲りたようだ。
上部を滑っているうち、どうも天気が崩れてきた。まあ、先に写真を撮っておいてよかったかな。写真を撮らないならムキになって滑ることもあるまい。今日は山頂のゲレ食でスパゲティ(7.7EUR 963円)を食べた。

 さてと表を見たら、すっかりガスってしまっている。もうあの断崖絶壁もかすれてしまっている。ううむ、本当は動画とかいろいろ撮ってみたい、何度も滑ってみたいコースだったが、こうなっては仕方ない。こうなったら、ムッタラーアルムに行ってみるか。

 ペアリフトでムッタラーアルム行きの最高地点へ。ここへの登りのTバーリフトが止まっていた。ありゃ、行ったらもう戻ってこれないのね。ムッタラーアルム側はちゃんと営業しているのだろうか。ちょっと心配だったが、あとから来た客も滑り下りていくので、引き込まれるように滑り下りた。
 ムッタラーアルム側はゴンドラも営業していた。ワイルドなアクサマーリーツムに対して、こちらは日本的というか、しっかりした林間コース主体だ。快適に飛ばすなら、こちらの方がスピードコントロールもしやすいだろう。
 
 こちらは、もうひとつ、歩いて登る山岳スキーが多いことが目についた。かかとが上がるスキーや、ボードをかついで登る人が多い。それをリフトの無い山でやるのではなく、スキー場のコースそのものでやっているのだ。もちろん、コース脇を安全に登るのだが。要はリフト代を節約して、1本にかける、ということか。まあ、いろんな楽しみ方があるのだろう。このムッタラーアルム、富良野のように快適なロングコースをしっかり滑りたいのであれば、なかなかいいのでお勧めだ。
 リフト券は共通なので、数本滑ったが、景色はご覧のとおりで写真を撮るほどではなかったので、足が完治していなかったこともあり、早めに切り上げて、バスでインスブルックに帰った。

 とにかく今日は午前中、1〜2本分だけだったが、晴れてくれたので実にラッキーだった。明日は雨だそうだが、一番近いパッチャーコーフェルに行って、午後は市内観光にしよう。
場合によっては、パッチャーコーフェルには2回行くかもしれない。インスブルックの夜景を見ながらナイターで滑ることができるとのことだ。その時のため、夜は駅裏のバス停からJバスが出ていて、それがパッチャーコーフェル行きらしい。夜にバス停に偵察に行き、確かめた。明日はせめて、夜に晴れますように。
 
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アクサマーリーツム インスブルック スキー
駐車場付近の景色 最初のリフトの斜面
インスブルック スキー インスブルック スキー
ルーカス君だ ケーブルカーもあるぞ
インスブルック スキー インスブルック スキー
雲がびっしりと町に蓋をしている ケーブルカーの高架脇を登る
インスブルック スキー インスブルック スキー
これが巨大十字架だ いい景色だ
インスブルック スキー インスブルック スキー
ギザギザの岩山コースの
スタート地点だ
いちおう、圧雪はしている
インスブルック スキー インスブルック スキー
これがコース途中のレストハウスだ ケーブルカーだ
インスブルック スキー インスブルック スキー
岩山コースの下部 ケーブルカーの駅。
オリンピックでも使用された
インスブルック スキー インスブルック スキー
左の缶はガスマスク、中央に消火器 消火器などが設置されている
インスブルック スキー インスブルック スキー
山頂のゲレ食内部 豪快な売り方だ
インスブルック スキー インスブルック スキー
パスタはまあまあだ なぜかSHARPの電子レンジもあった
インスブルック スキー インスブルック スキー
パウダーコースを滑ってみました  アクサマーリーツムの斜面を振り返って。
ケーブルカーのラインが見える
インスブルック スキー インスブルック スキー
ムッタラーアルムに来ると、アクサマーリーツム
には戻れんな・・・
こんなテントもありました
インスブルック スキー インスブルック スキー
 このイエローバスで
戻りました
インスブルックに戻って、お土産屋を見る 
インスブルック スキー インスブルック スキー
 市街地の町並み これがJバスだ 
【ギャラリー】 
インスブルック スキー
◆岩山コースの上部
  スキーヤーがバイキンのように写っているが、これで広大さが少しは感じられるだろうか
インスブルック スキー
◆アクサマーリーツムの岩山コース
  日本離れした風景の中を滑る
インスブルック スキー
◆ケーブルカー、ペアリフト
  雲海を従えた雪山を背景に、ケーブルカー、ペアリフトが映える
インスブルック スキー
◆アクサマーリーツムの下部
 左の見おろすような恰好の岩山、コルチナダンペッツォのトファーナ・ディ・ロゼスによく似ている
インスブルック スキー
 ◆ムッタラーアルムのコース
  こんな感じのコースが延々と続く
TIP
 今回、今までの教訓でよく生きたのは、「朝イチで一番景色のいいところに行け」だった。ケーブルカーは少し歩く場所にあったのに対し、リフトはバスを降りてすぐだったので、リフトを乗り継いで登った。
 山の天気は信用できないし、午後に気温が上がるとどうなるか分からないので、景色、景観が売り物のスキー場ではこの鉄則を守ろう。
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