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ウィスラー日記:10日目 ウィスラー 〜 バンクーバー 〜 成田 (移動日) ああ、楽しかった |
今日はいよいよ帰国日だ。薄暗いうちの出発だが、ロッヂの仲間数人が起きて見送りをしてくれた。90分ほどの道のりだがまっすぐバンクーバーの国際空港へ。ここで出国手続きを行い、最後のお土産を買った。
カナダ国内での買い物にはGSTという高い消費税のような税金がかかっている。ビレッジ内などの買い物はレシートをとっておこう。備え付けの用紙に記入し、レシートをあわせて空港の投函口に入れると日本へ税金のバックがチェックで送られてくる。ただしこのシステムは今もあるか確認してね。 飛行機は予定通り成田へ。本当に充実したスキーであった。 ロッヂでの仲間にはなぜか関西、四国、九州の人も多い。ウィスラーの魅力は何か、尋ねてみた。 30代男:愛媛県松山市 「四国にはロクなスキー場が無くて、松山の某町営スキー場は縦に3つのリフトしかない。中央のシングルリフトは恐ろしくのろいので、大渋滞になる(エコーバレーみたいだ)。そのため、初心者の女の子がリフトに乗りそびれて空のままイスが上に行くと、後ろから「バカ野郎」のヤジが飛んで、女の子が泣いていた。このようなスキーをしていてはいけない、これは我々がスキーに求めているものではない、と判断してウィスラーに来ました」 30代男:高知県の山奥 「四国の人間がスキーに行くなら、北海道になる。白馬よりも時間的には近い。苗場はよくテレビに出るので行ってみたいが、ウィスラーよりも時間がかかるかもしれない(この年、関空からバンクーバーへの直行便ができたのも関西人には大きい)」 20代夫婦:栃木県 「毎年、海外に行きたい。行くなら時期と料金でウィスラーがいい」 年齢不詳:佐賀県 「スキーはどこも遠い。ウィスラーで1年分滑ることにしている」 (本当に、ウィスラーに10日いれば、1年分は楽に滑れるだろう) ウィスラーに対する評価はいろいろあるだろうが、確実に言える事は、私が今までに行った7ヶ国のスキー場の中では最も「マーケティング」ができたスキー場であるということだ。もともとアメリカの有数のスキーリゾート、ベイルを模範にして建設されたというが、何も無いところから設計しているだけに無駄が少なく、しかも年々さらに改善され、パワーアップしているのだ。 私は後輩や友人から「どこか一つでいいから海外に行ってみたい」「海外スキーは初めてだけどどこがいい」「ヘタなのもいるけど海外に行きたい」という質問を受けることが多いが、その時は迷わずウィスラーを薦めることにしている。 今までの海外スキー歴で考えると、以下の強みがある。 @料金および滞在中の物価が安い(ヨーロッパは高い) A英語圏(ツアーにどっぷり入るなら関係ないが) B初心者も楽しめる(シャモニは難しい) C広大で、海外に行った実感がある(南半球は小さい) ただし、日本人および日本人のような中国人が多いのは覚悟だ。 D氷河がある(アメリカのレイクタホ近辺は無かった。南半球も同じ) Eビレッジが充実していて、ナイトライフも楽しめる (対抗できるのは、フランスのシャモニ、スイスのツェルマットぐらい) F高速ロングクワッドが機能的に配置 「1日の滑走距離を最大にせよ」と言われたら、絶対にウィスラーだ。 (ヨーロッパはロープウェイが動脈になっているし、南半球は距離が短い) 私はウィスラーは2回行ったので、もし再びカナダに行くならバンフに行ってみたいのだが、それでもしばらく時間が経ったらもう一度行きたい所でもある。 そういえば、日記に書いていなかった事件をいくつか。 死亡事故 2回目に訪れた95/96年のこと、ウィスラーのクリークサイドの長いクワッドで死亡事故が発生した。クワッドを前後に揺らしていたバカがいて、揺らしすぎてチェアが外れてしまい、立て続けに4基くらいが落下し、数人が死亡したのだ。そのためクリークサイドの客は全員臨時送迎バスでビレッジに来てゴンドラに乗るはめになった。その結果、ゴンドラは「地元ガイドが見たことが無い」ほどの大行列になってしまったのだ。そのためエクスかリバーというこの年からできたブラッコム直通のゴンドラで逃げた者もいたが、私は50分待ちを食らった。 リフトの上では何もせずにじっとしていなければならないのだ。現場検証のため、クワッドはその後ツアー中は動かなかった。今ではゴンドラに架け替えられている。 おしゃぶり ゴンドラステーションで一番衝撃を受けたのは、子供たち。幼稚園くらいのもいる。みんなヘルメットを着けているのだが、ある一人の女の子はヘルメットにゴーグルを乗せてウエアもビシッと決まっていたのだが、おしゃぶりをくわえているのにはまいった。きっと私よりも速いんだろうなあ。 リフトの上で 海外スキー(カナダとアメリカ)では、あまり混雑していなくても、リフトに他人と乗るのは平気だ。しかも、気軽に話し掛けたりしてくる。しまいにはこっちの方から話し掛けることもある。いろいろあった。これもスーパーエッセイ見てね リフトの上で |
■左がブラッコム、右がウィスラー。
ウィスラーの向かって右側に、麓まで伸びているコースがクリークサイド。
ウィスラーは毎年変化しているようだ。もし行くなら、必ず最新情報を観光会社だけでなく、インターネットを使って集めよう。 | ||||||||||||||||||||
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