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ウィスラー日記:8日目 ブラッコム:ブラッコム氷河 すごい所に来たなあ |
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まずはクワッド2つでレストハウスのランデブーあたりで足ならし。その後、グレーシャー・エキスプレスというクワッドでホーツマン氷河へ。このクワッドは木の生えている場所から森林限界を超えて行く様子が分かる。乗るときと降りる時では景色が異なるのがいい。それにしても、木が無くて岩がゴロゴロしていると、賽の河原のようで、殺伐とした印象があるのも事実だ。 上りきったところからTバーに乗り、ホーツマン氷河を登る。 ところで、なぜ日本にはTバーが少ないのだろう。あれこれ考えてみた。 つまるところ、リフトよりもTバーの方が環境にやさしいし、設置コストも低いはずだ。欠点は若干のテクニックが必要で、初心者、特に初心者ボーダーにはつらいことにある。しかし実はそのような理由よりも、地形にあると思う。外国でもTバーが設置されているのは氷河や高い場所で起伏の激しくない場所である。川が流れていたらアウトだ。日本のように森林限界以下が多いと、なかなか設置できないのだろう。ちなみにカナダに限らず、ヨーロッパでも氷河はTバーが常識になる。 氷河の上にペアリフトなんぞ架けると大変なことになる。氷河は降り積もった雪が圧力で氷に変化し、厚さ数m〜数十mのまま重力によって下降していく「河」なのだ。だから数年経つと傾いてしまうのだ。 このホーツマン氷河のTバーも3年に1回、傾きを直す作業をするらしい。ついでにここは氷河なので夏でもトレーニングのスキーができる。ただし夏の日差しなので、日焼けがものすごいことになるらしい。 Tバーを降りた場所から10メートルほど右に行ったところにブラッコム氷河の入り口がある。ここは10メートルほどの斜面をのぼらなければならず、これが結構つらい。そしてそこからすぐに大きな噴火口のように口を開けた氷河があるのだ。 滑ってみる。ここで大騒ぎとなる。ただの1回でも天気が良すぎたりすると、太陽で表面だけが溶けて、再凍結すると「モナカ状態」になる。表面はパリパリなのに中がやわらかいのだ。もう、すべりにくいったらありゃあしない。斜度は急なので、斜滑降しまくりになる。なかなかやっかいだ。 転倒者続出!。しかし、転ぶのがこんなに楽しいかと思うほどフカフカだ。ただし板を無くさないように。 悪戦苦闘でもあったが、日本では絶対見ることのない広大な氷河を滑っていると、自分はカナダにいるのだという実感が湧き、下部まで降りると何度も振り返ってしまった。 下部には圧雪車が入っていて、山道コースで一般のコースと合流できる。また氷河へ行こうとすれば、クワッドとTバーに乗らなければならないが、日本とは距離が全く異なる。時間がかかるので、ここは繰り返し滑るものではないだろう。 ブラッコムに行ったら、ブラッコム氷河は必ず訪れてほしい。 |
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■このTバーがホーツマン氷河だ
■曇天だが遠くが見える
■今日のブラッコム氷河は
■注意事項がいろいろと
■ここがブラッコム氷河だ
■さて、行くぞ
■氷河の中央やや上あたり ■ボウル状なので、とにかく迷わないのはいい ■とにかく木が無い ■吹雪いたら、緑の標識に沿って降りる。
本当に真っ白な世界だ■通常のコースに合流
以下の写真は95/96シーズンのもので、天気は良かった ■ここはセブンスヘブン ■セブンスヘブンとウィスラー ■遠くの山がきれいだ ■雲の上はどこか、罪が許されるような気分
になる■すんばらしい ■ホーツマン氷河を登る
■この氷河もおもしろい ■いよいよ来たぞ ■ブラッコム氷河
■氷河の中。天気がいいと爽快だ ■ブラッコム氷河の上部の斜度
■ブラッコム氷河下部の平坦コース。
ボーダーにはつらい■これも下部のコース。木が生えている ■ランデブーのあたり。お気に入りの1枚 ■実にいい ■氷河は広い! ■午前は日陰が多いが、空気が澄んでいる ■ブラッコム氷河 氷河の前に、Tバーを克服しなければならない。ウィスラーに行く前に、どこかTバーのあるスキー場に通って、慣れておこう。
ウィスラーの概要 日記:1〜2日目(東京 〜 バンクーバー 〜 ウィスラー) 日記:3日目(ウィスラー) 日記:4日目(ブラッコム) 日記:5日目(ウィスラー 猛吹雪) 日記:6日目(ウィスラー パウダーデイ) 日記:7日目(ヘリスキー) 日記:8日目(ブラッコム ブラッコム氷河) 日記:9日目(ウィスラー 初心者コース) 日記:10日目(ウィスラー 〜 バンクーバー 〜 東京) HOME>海外スキーレポート>