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マッターホルンを見ながら
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ツェルマット・スキーの概要 

 ツェルマット(Zermatt)は、イタリアとの国境に接するスイスのヴァリス州にある町で、古くからマッターホルン山麓の町として知られている。日本人スキーヤーがツェルマットを訪れると、天候さえ許せば、必ず峠越えをしてイタリアのチェルビニアに行くので、表題にはイタリア国旗も揚げておいた。
 ツェルマットのスキーの特徴を説明するには、日本との差異を話した方が分かりやすいだろう。日本のスキー場に慣れたスキーヤーから見ると、どのように感じるものなのか。日記の前に、全体的な相違点を中心にお話しよう。

 
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(1)旅行費用
    ヘルンリ尾根
ゴルナグラートからマッターホルン
  (3日目)
また行きたい
イタリアのロングコース(4日目)
 
テオデュル氷河を滑る
  (5日目)
ブライトホルンとリフト
  (5日目)
   それにしても、絵になる山だ!!
スネガ方面からのマッターホルン
  (6日目)
   夜景
   夜景
  (6日目)

 まず、旅行代金は非常に高い。なにしろ、航空運賃からいって高い(同じ距離ならば北米の方が半値くらいか)。したがって、日本人がよく行く海外スキー場の中では、ヨーロッパのスキー場はすべて高いのだが、さらにスイスはヨーロッパでも物価が高いことで知られているうえ、観光地でもある。北米と比べると宿泊費、食事代など、何でも高い。町全体が日本のスキーリゾート並みだと思えばいい。そのため、峠越えをしてイタリアへ行った時に、ごっそりと買い物をする人も多い。長期滞在は自炊でもしなければ不向きなところだ。

(2)ツアーの種類
 ヨーロッパのスキー場は、空港に到着してからが長いものが多い。そのため、ツェルマットのスキーツアーはおおむね2種類に大別される。1つは、日本を昼に出発して、チューリヒに当日の夕方到着、バスの強行軍で深夜にツェルマット入りして、翌日からいきなり滑るパターン。もう1つは、チューリヒからジュネーブに乗り継ぎ、いったんここで宿泊する。翌日、市内観光をした後、昼に出発して、ツェルマットには夕方到着するパターン。こちらは、滑る日が1日短くなるが、余裕はある。時差に弱い私は後者を選んだ。スイスの都市観光をしたい場合もお勧めだ。
 なお、スキーツアーは、ガイド付で峠越えをしてイタリアへ行く日が設定されているものを選ぶのがいい(たいてい、付いているが)。効率よく、一通り見るためには、ガイドがいた方がいいし、レストラン選びなどで失敗しなくて済む。国内やカナダ等と比較して、情報がまだ少ないのだ。


(3)スキー場の性格
 ツェルマットのスキーを一言で表現するならば、それはマッターホルンを見るためのスキーと言える。もし、悪天候で一日もマッターホルンが見えなかったとしたら、それは、オーロラツアーでオーロラが見えませんでしたとか、ホエールウォッチングでクジラが出てきませんでしたというのと同じくらい悲しいことだ。私は12月に5日間滞在して、すべて見えたが、方角によって外観が大きく変わるマッターホルンは、決して見飽きるものではなかった。ラッキーとしか言いようがない。天候ばかりはどうにもならないので、日々行いを正し、徳を積んでおくしかないだろう。

 その他、観光要素が強いことがヨーロッパの特徴といえる。夏でも老若男女を運ぶためにロープウェイが中心となる。そのため、気に入った斜面を何度も繰り返し滑って練習する、なんてことには向かない。単純に距離を滑りたいなら、カナダの方が格段に優れていると言える。ヨーロッパアルプスはリゾートなのだ。リフト券の元をとってやれ、なんてゆーよーな日本的発想は持ち込まないほうがいい。ロープウェイを他の人より1本多く滑ろうが関係ない。ただ、山の上にいて景色を見ているだけで、上手か下手かに関係なく、アルプスを楽しむことができるのだ。


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(4)スキー場の様子
 ざっくり3つのエリアに分かれる。

 @クラインマッターホルン
ロープウェイ2本を乗り継ぎ、富士山よりも高い3820mの駅まで登る。ここには夏スキーでも有名なテオデュル氷河が広がる。Tバーが多いので「のろいからいやだ」という人はアルプス向きではない。このTバーからの眺めは日本では決してお目にかかれない絶景、奇観ばかりだ。天気がいい日はじっくり楽しもう。なおイタリア側に行くのもこのルートを通ってからだが、悪天候だとロープウェイが止まって帰れなくなることになるので、帰りは早めにしよう。

 Aゴルナグラート
登山鉄道を使い、世界で一番高所にある本格ホテルもあるゴルナグラート駅から滑る。ここのポイントはマッターホルンがほどよい距離に見えており、迫力もある。東壁をこちらにむけ、ヘルンリ尾根を伸ばした姿は優美でもある。ただしここで1日をつぶすにはさらに上のリフトが動いているくらいでなければならない。モンテローザも美しい。

 Bスネガ
最もマッターホルンから離れているが、最も美しく見える場所として、観光客に人気のエリアだ。ツェルマットの町からは地下鉄で登る。滑るにはさらに高いロートホルンまで登ることになるが、このエリアから見るマッターホルンは常に美しい。天気がよかったら、最優先で行きたい場所だ。
 

 次にスキー場全体にいえることを。
 リフトはロープウェイや鉄道をメインラインとし、上部ではTバーがよく使われる。森林限界を超えている場合や、氷河のように土台ごと動いてしまう条件では、メンテナンスも入れやすいTバーのこける方がいいのだろう。しかし、テオデュル氷河には世界一長いTバーや、途中で曲がるTバーなんてのもあるから、初心者注意だ!
Tバーに慣れていない日本人には油断がならないと言える。初心者のスノーボーダーは旅行会社の人と相談した方がいいだろう。
コツは、慣れない人は慣れている人と二人で乗ること、特にスタートでは板をまっすぐにそろえること、ストックは2本まとめて片手で持ち、もう片手でTバーをつかむこと、決してTバーの上に腰をおろさないことだ。

 (5)その他
 ツェルマットはマッターホルンに象徴される町である。このホームページのスーパーエッセイにある、「マッターホルン物語」を熟読してから行くとよい。
      
 
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日記:1〜2日目(東京〜ジュネーブ〜ツェルマット 移動日)
日記:3日目(ゴルナグラート〜シュヴァルツゼー)
日記:4日目(クラインマッターホルン〜チェルビニア)
日記:5日目(ヴァルトゥールナンシュ〜チェルビニア)
日記:6日目(スネガ〜ロートホルン +そり遊び)
日記:7日目(チェルビニア〜テオデュル氷河)
日記:8日目(ツェルマット〜チューリヒ〜東京 移動日)
 
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