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グリンデルワルト・スキー日記:6日目 |
ぐるっと回ろう | |||||||||||||||||||||||||||||
今回のスキー旅行は天候に恵まれたので、最初の4日間で見るべきものは見た、という感じだ。そういうわけで最終日は、自分なりに行きたいコースがあったのでそれに充てることにした。それは、ヨーロッパ最長ゴンドラに乗ることと、再びラウバーホルンをぐるりと自分なりに回ること、ちょっとだけ滑り残したクライネシャイデック付近のコースをつぶすことだった。自由行動なのでのんびりやって、最後は楽しみにしていた郷土博物館に行ってみよう。 | |||||||||||||||||||||||||||||
■ユングフラウ・エリア全図 (地図はスイス政府観光局のものを加工) | |||||||||||||||||||||||||||||
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まずは、ホテル近くのバス停からグリンデルワルト・グルント行きのバスに乗る。雨は降っていないがそれほど天気は良くないし、平日なので客は少なめだ。グルントを降りるとそこにはヨーロッパ最長のゴンドラの駅がある。1978年に開通、全長は6.2kmあり、標高差1282mを約30分かけて登るという。グリンデルワルトからアルプス三山の眺めがいいメンリッヘンへ一気に運ぶので、夏のハイキングでも大活躍のゴンドラだ。 ここでひとつ疑問なのだが、長いゴンドラといえば日本の苗場にあるドラゴンドラは世界最長の謳い文句であったことが思い出される。2001年開業で全長5481mだから、ドラゴンドラの方が後から開業していて、短い。色々調べたらドラゴンドラはフランスのバルトランスにあるオレールゴンドラ4942mを抜いて世界最長になったというから、グリンデルワルトのゴンドラは比較の対象にもなっていないようだ。無視されているのだろうか?。注意すべきは、グリンデルワルトのこのゴンドラはホレンシュタインという中間駅があるということだ。ドラゴンドラは中間駅がないから、中間駅無しで計算してのことだろう。誤解を招きやすいので注意書きでもしておいてほしいものだ。私個人は中間駅があろうと1つのゴンドラと考えたいので、これこそ最長のゴンドラと思いたいところだ。ただし快適さといえばドラゴンドラの方がずっと上だ。乗車時間は15分くらいだから、スピードはずっと速く、また8人乗りで足周りも広い。それに対してこのグリンデルワルトのゴンドラは4人乗りで狭く、白馬五竜とおみのカプセルゴンドラみたいな感じだ。これで30分とは気が重いが、まあいいか。早速乗ってみるか。 ところが閑散としていたはずのゴンドラ駅がいきなり大騒ぎだ。高校生くらいの修学旅行みたいな集団がやってきて、私のゴンドラに女の子が3人乗り込んできた。いやあ、うるさいのなんの、どうもアメリカの高校生らしい。私が英語の分からない東洋人と思ってか、とんでもない話を遠慮せずに始めた。「アンジェラが○○○で、パーティーでは△△△やってたし、彼氏と×××になって、両親は怒ったらしいけど、あたしはあおってやったらいい気になって■■■になっちゃって(か、書けん・・・)」残りの2人もそれは本人の問題だからあなたが止める必要はないわよとか哲学者みたいな顔をしつつ、これもまたあおっていて、これがゴンドラの終点までよくもまあ休憩も入れずに続くのだから、たまったのもではない。外のガスだらけの景色にじっと目をやりながら、笑いをこらえるのが苦しかった。実際に乗っていたのは8:55〜9:30の35分間だった。 さて、大きな山塊をぐるりと回るように滑るといえば、イタリアのコルチナにあるセラロンダが有名だが、ここでもそれに似たことができる。地図のメンリッヘンから時計回りに行くことにした。ジグザグにリフトを利用しながら、クライネシャイデックへ。さすがにこのあたりは人が増える。ここでラウバーホルンのワールドカップコース小屋を10:40にスタートし、ウェンゲン側に向かう。視界はまあまあで、遠くの景色は見えないがスピードを出す分にはだいじょうぶなくらいだ。そしてウェンゲンの町に降りる。走っているのはツェルマットと同じ電気自動車だけで、どこかホッとする。そしてロープウェイでメンリッヘンに登れば1周達成だ。時刻は12:25だった。本気で回ろうとすれば2時間もかからないだろうが、まあのんびりいこう。 帰りはアイガー北壁を見ながら帰りたいので、クライネシャイデックから降りることにする。クライネシャイデック付近の滑っていない部分をちょこちょこ滑って制覇してから、まっすぐグルントに降りた。 ホテルに戻って着替えると、すぐに町に出た。本日の楽しみは郷土博物館だけではない。その前に遅い昼食としてスイス料理のリュシュティーを食べることもあったのだ。仲間によるとホテルアイガーの1階に仲間から評判のレストラン、「メモリー」がある。ここは日本語メニューが充実していることでも有名だが、どこか味も日本人に合わせているフシがあるらしい。お目当ての「伝統リュシュティー仔牛肉とキノコのクリーム煮添え」は小さいサイズでも20フランだ。おなかがすいていたこともあり、なかなかおいしかった。ただし、やせたい人にはとても薦められないことを付け加えておこう(念のために言うが、リュシュティ、レシュティ、ロシティはみな同じだ。ガイド本ではロシティが一般的だが、レストランの日本語メニューでは「リュシュティ」であった)。 そこからしばらく歩いて郷土博物館へ。ここは教会のすぐ隣だから、間違うことはないだろう。6〜9月は火曜、金曜、日曜日の営業で、2〜3月は火曜と金曜の15:00〜18:00の営業だから、行くときはおおいに注意だ。概要のレポでも述べたが、日本語観光案内所のおにいさんに聞いたら、「冬はやっていませんよ」と思いっきりウソをつかれて、ツアーのガイドさんに言ったら「そんなはずはない」と言われたので現地の案内板を見て確認した次第だ。油断はならないので、常に最新情報を入手し、それもまた疑ってかかるようにしよう。 郷土博物館はツェルマットの山岳博物館のように、ビジュアル中心で面白い。当サイトのエッセイのアルプスに関するエッセイを読んで知識を仕入れてから行けば理解もさらに深まるだろうし、おすすめだ。 グリンデルワルトは朝よりも夕方の方がきれいだ。太陽が北壁やベッターホルンを照らすからだ。郷土博物館からちょっと奥に歩くとすぐ上り坂になり、少し登るとベッターホルンがきれいに見える。時間があったら、一度行ってみるといい。さて、いよいよ明日は帰国の途につく。 |
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「快適なドライブを」 ううむ、「楽しい旅行を」と訳したがいいなあ。 |
アイガー北壁がガスっていた | ||||||||||||||||||||||||||||
これは移動式簡易ロープトウ装置だ! | こんな感じだ | ||||||||||||||||||||||||||||
橋で川を越えるTバーだ (端の上にTバーに乗っている人がいる) |
おっと、落ちるなよ | ||||||||||||||||||||||||||||
アイガー北壁が見えるところには ルート別の写真ガイドまであったぞ |
わずかな斜面を登るロープトウだが 本当に助かる |
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あの「針の穴」に再び来たぞ | ウェンゲン側は スクールが多かった |
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再び、あの直滑降コースへ | 下から見るとこんな感じ | ||||||||||||||||||||||||||||
ウェンゲン側は雲が引き始めていた | 夏場はMTBもできるのかな | ||||||||||||||||||||||||||||
ワールドカップコースだが、 本当に牛小屋がポールの代わりだ |
山の上、メンリッヘンは 晴れているかな? |
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この皿を股にはさんで 乗るバーだ |
子供でもガンガン乗っている | ||||||||||||||||||||||||||||
カーリング場だ | すっかりおなじみの スロープコンベアだ |
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スズメ大くらいの鳥が たくさん飛んでいたぞ |
バンクーバーのグラウスマウンテンに こんなのいっぱいあったなあ |
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Tシャツもアルプス三山だ | フォンデュのセットはいかが | ||||||||||||||||||||||||||||
丸太のベンチ、いいねえ | けっこう気に入ったのがこれ。V字型の溝に軽く 差し込むと両面ゴムの部分でしっかり固定される |
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このゴンドラに乗ってきたんだ。 ベッターホルンは見えないなあ |
大きなそりがあったぞ | ||||||||||||||||||||||||||||
隣の人の板、カマロだ! | もうアイガーは雲の中だ | ||||||||||||||||||||||||||||
ゴミを運んでいるらしい | 線路を渡るか! | ||||||||||||||||||||||||||||
実は正面の斜面に、新田次郎の プレートが埋まっているらしい |
ラウバーホルンが見えてきた | ||||||||||||||||||||||||||||
記念撮影用のセントバーバードだが 老犬だ。望遠レンズでこっそり |
ユングフラウ鉄道の下をくぐる | ||||||||||||||||||||||||||||
なんともいえない建物だ | ユングフラウ鉄道だ | ||||||||||||||||||||||||||||
こっちの雪だるまは 鼻が高くて防寒しっかり |
ベッターホルンが見えてきたぞ | ||||||||||||||||||||||||||||
下は流れておるぞ | ラッセル付きの登山鉄道だ | ||||||||||||||||||||||||||||
ホテルアイガー、1階は レストラン「メモリー」だ |
メモリーの内部 | ||||||||||||||||||||||||||||
日本語丁寧のメニューだ | 子供はこうして | ||||||||||||||||||||||||||||
馬車も絵になる | 突然、日光が差した。 迫力のベッターホルン |
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これが郷土資料館だ | 昔の暮らしぶりだ | ||||||||||||||||||||||||||||
天体望遠鏡ではなく、 測量の器具だ |
大きなカウベル? | ||||||||||||||||||||||||||||
こうやって絵皿を飾っている | アイガーの模型だ | ||||||||||||||||||||||||||||
昔の登山スタイルだ | ネクタイ締めてスーツを着て・・・ | ||||||||||||||||||||||||||||
日本の槙有恒のメモだ。 (彼のことはエッセイで詳しく述べる) |
スキー板の職人 | ||||||||||||||||||||||||||||
2階が入り口で、1階に下りる | ロープウェイの模型 | ||||||||||||||||||||||||||||
大人数で乗るそりがあったらしい | 左上写真がその証拠だ | ||||||||||||||||||||||||||||
夏に氷河をこのノコギリで切り出し、おがくずにくるんで 王侯貴族に送ったらしい |
なぜかバイクもあったぞ | ||||||||||||||||||||||||||||
ベッターホルンが見えてきた | こんな窓飾りをよく見る | ||||||||||||||||||||||||||||
さよなら | こんな100円ショップ級のカップ&ソーサーが 2000円くらいしたりする |
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ホテルのディナーのメイン。 高くてもいいからメモリーがいいなあ |
デザートが出たぞ。 スイス国旗にちょっと感激 |
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とにかくお土産では、一時的な感情に左右されないようにしよう |
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グリンデルワルト郷土博物館 http://www.myswiss.jp/museum/06_heimatmuseum.htm |
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