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シャモニ日記:概要
France

シャモニ

モンブランと氷河
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■ 概要
ブレバン
ブレバンにてシャモニの谷の対岸にあるベルト峰を望む(2日目)
 シャモニ(Chamonix)は、スイスとの国境に近いフランスの山岳都市で、モンブランと氷河の町として知られる。アルペンスキー発祥の地であるだけでなく、夏でも大勢のバカンス客が訪れる、国際的な観光都市でもある。町の概要については、このサイトのスーパーエッセイにある、「モンブランとシャモニ」をご一読ください。
 なお、日本国内ではシャモニーという発音が一般的だが、当サイトでは観光協会等が使うシャモニの発音で統一します。
■ 場所とアクセス
 シャモニはフランス東部のオート=サヴォワ県にある標高1036mのリゾート地で、正式にはシャモニー=モン=ブランという。モンブランの麓にあるということで、日本の富士吉田市と姉妹都市になっている。
 最寄りの国際空港はスイスのジュネーブになる。パリから列車でアクセスすることもできるが、空港から
はバスも出ているので、個人旅行ではこちらを使うことになるだろう。
 フランス 地図
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シャモニ 地図
 シャモニの鳥瞰図
■スキー場の性格
ブレバン
ブレバンよりシャモニを見おろす(2日目)
バレブランシュ
ダン・ドゥ・ジェアン(3日目)
 シャモニのスキーは、モンブランと氷河を見るためのスキーという意味合いが強い。特に、バレブランシュの氷河スキーは必修科目であり、シャモニにスキーに訪れた意義の半分以上を占めると言ってよいだろう。天候については、私は3月に5日間滞在して、4日目にガスが強く出ていただけで済んだ。3月なら、普通といえるだろうか。とにかく一通り重要科目といえるポイントはおさえてきたつもりだ。(1999年、モンブラントンネルで火災があり、復旧工事に非常に時間がかかり、イタリアのクールマイユールへは行けなかったが。もし行けるのなら、候補に加えておくのもよい)
 観光的な要素が強いことはスイスと同じで、ロープウェイが主体となっている。ブレバンもフレジェールもロニオン・グランモンテも、とりあえずロープウェイで高い場所に移った所にスキー場がある。ガンガン滑りたい人はそこでクワッドなどのリフトで繰り返し滑ることもできる。(バレブランシュを除く。ここは繰り返し滑ることはできない)
 注意点として、シャモニ全体としては、斜度はきつめで、初心者では、コースが限られてしまうのではないだろうか。ちなみに、バレブランシュには、避けて通れないコブ斜面がある。氷河そのものは平坦で難しくないのだが、このコブの急斜面が訪れるスキーヤーを選んでしまっている。私は国内外、たくさんのスキー場を滑ってきたが、「上手くなってから行ったがいいよ」というスキー場の第一位にランクしたい(八方尾根より上だ)。とはいえ、2級もあれば十分だが、ボーゲンクラスの初心者にはつらいし、その魅力を満喫できないと思う。
■旅行費用
バレブランシュ
バレブランシュの氷河の上をすべる(3日目)
 旅行代金の高さはスイスと双璧といえる。以前、ある日本人スキーガイドが「あちこちでツアコンやったが、カナダが一番物価が安くて、南半球は普通、フランスは一番高い。」と言っていたが、あながち嘘ではない。スキーに限らず、北米と比較してヨーロッパは全般的に高いということを覚悟しなければならない。もともとの航空運賃に加えて、滞在費も高級リゾートなのだ。
■ツアーの選定
フレジェール
フレジェールからシャモニ針峰群(4日目)
 日本からジュネーブに入るルートは、チューリヒ経由が多い(大阪から来た人はアムステルダム経由だったが)。今回はスキー専門のクロサワトラベルを利用したが、現地では日本語ができるフランス人兄弟が経営する会社にブン投げていた。それ自体は問題ないのだが、そこでお願いしたバレブランシュのツアーでは、他のフランス人客とフランス語のガイドをくっつけやがって、カタコトの英語で案内はするものの、メインの解説はフランス語なので、景色の説明とかはよく分からなかった。ボーッと滑るだけでなく、知識も吸収したいという人は日本人ガイドのツアーを申し込むのもいいだろう。

※2013年追記
 今ではインターネットが発達し、情報も集めやすいので、英語に自信があって、海外スキーの経験がある人なら、個人手配で行ってもいいだろう。飛行機やバス、ホテルの手配は本当に簡単になったものだ。
 しかし、バレブランシュだけはどう滑るかの問題もあるので、現地インフォメーションなどとも相談するといい。
 なお、現地の詳しい情報(地図やシャモニのスキー場の循環バス時刻表、路線図など)は日本でも入手できるし、現地でもOKだ。日本語のできるガイドもいるので、ぜひインフォメーションには立ち寄ろう。
 
■注意事項・その他
シャモニ バス
シャモニの巡回バス
ロニオングランモンテ  
 ロニオングランモンテ(6日目)  
 シャモニの町からは巡回バスが出ており、各スキー場のロープウェイ乗り口まで運んでくれる。スイスのツェルマットと比較して、多くのスキー場は町から離れており、グランモンテやレズーシュは、20分以上はバスに乗らねばならない。
 なお、このバスは、特に帰りは鬼のように混雑するとスキー雑誌の付録のガイドブックに書いていたが、それは前年までの話。2000年シーズンからは立ち寄るスキー場を間引きしたので(今まで、グランモンテのバスは全て、フレジェールに立ち寄っていたので、大混雑となった)、バスの混雑は大幅に緩和された。その代わり、バスの行き先表示はしっかり見なければならない。
 各スキー場の特徴や持ち味は全く異なる。これについては、日記を読んでいただきたい。

その他
 シャモニは町の観光としても楽しいところだ。1週間程度の滞在なら、決して飽きることはないだろう。ウィスラーのような計画された町ではないのに、雰囲気がいいのは、歴史ある観光都市だからだ。ツェルマットよりも垢抜けた印象があるが、店の多くは7〜8時には閉まってしまう(酒場は除く)。町の様子は日記の写真をご覧ください!
【ギャラリー】
モンブラン
 モンブラン(中央の高い山)とエギュイーユ=ドゥ=ミディ(右の尖塔のある建物) 絵葉書より
バレブランシュ
 バレブランシュ氷河の降り口とグランドジョラス(右寄りの高い山。左の面が北壁)  絵葉書より 
シャモニ
 シャモニの町と針峰群 絵葉書
スキー シャモニ・スキーの概要
日記:1日目(東京 〜 ジュネーブ 〜 シャモニ 移動日)
日記:2日目(ブレバン)
日記:3日目(バレブランシュ)
日記:4日目(フレジェール)
日記:5日目(レズーシュ)
日記:6日目(ロニオン・グランモンテ + エギュイーユ・デュ・ミディ)
日記:7日目(シャモニ 〜 ジュネーブ 〜 東京 移動日)
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