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シャモニ・スキー日記:2日目

ブレバン

モンブランを見ながら足慣らし
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シャモニ
シャモニの町並みと、バックに
シャモニ針峰群
モンブラン
後ろのちょうど頭の上がモンブラン。
真後ろがボソン氷河。(え?私がじゃま?)
ステーキ
子牛のステーキにポテトの
グラタンのランチセットだ!
ベルト峰
ブレバンのコース。シャモニの谷の向こう側を見ながら滑る。
正面右寄りはヴェルト峰(4122m)
ブレバン  
 モンブランとボソン氷河画面中央に白、
左下に黄色のパラグライダーが飛んでいる
 
マクドナルド  
 マクドナルドにちょっと高級感があるなあ  
 朝、早めに目を覚ます。日本時間は昼過ぎなので、それほどつらくは無い。カーテンを開けて窓の外を見上げると、えらい高い岩山が正面にあり、その岩の先端には、バンコクで見たような仏塔のような尖塔が金色に光っている。何だ、あれは?おお、あれがガイドブックで見たエギュイーユ・デュ・ミディだろうか?3800m以上の高さ(シャモニの町の標高は約1000mなので、標高差は約2800m)には見えないが。何はともあれ、早めに食事をとり、着替えて、スキー板の準備をする。あまりにも早すぎたので、少し町の中を散歩する。
 朝の町はとても静かで、人があまり歩いていない。通りを見上げると、見たことも無いほど高い岩山が眼前に迫っていて、今にも落ちてきそうだ(実はこれがシャモニ針峰群であった)。まっすぐ伸びた通りの向こう側には、白い山があり、氷河らしきものがビロンと下に伸びている(これがモンブランとボソン氷河であった)。日本でこれに近い光景といえば、白馬村から見た五竜岳や白馬三山が思い浮かんだが、シャモニの方が非現実的というか、スケールがでかい。シャモニが谷間の町であることは、空を見回しただけで、言われなくても気がつくだろう。「逃げ場が無い」と表現すべきだろうか。前後をこれほどの高い岩山に挟まれると、圧迫感すら感じるから不思議だ。
 歩いて2分もしないで、パカーとバルマの銅像に着く。初めて訪れる観光客には格好のランドマークだ。それにしても、当時の山岳装備を見ると、びっくりするものがある。夏季とはいえ、よくぞ氷河を登れたものだ。
 昨夜、到着したばかりの時は静かな何も無い村にきた感じだったが、朝はフランスの山岳リゾートの雰囲気が十分だ。(谷間の町なので、高原リゾートと呼ぶにはふさわしくないが。)

 さて、案内はクロサワトラベル社の現地委託先である、旅行会社の人(日本語を話す)が世話してくれた。今日のスキーは足慣らしで、ブレバン(Brévent)となった。上級組は3人で、今日のガイドはサルバドールおじさん(英語を話す)がやってくれる。5日分のリフト券が配られ、ワゴン車に乗る。町から最も近い(歩いても10分とかからない)、ブレバン行きのロープウェイ駅まで送ってもらう。
 シャモニはロープウェイで高い所に登って、森林限界を超えたエリアを滑る、というスタイルが多い。ただし、上部の様相や景色は半端ではなく、世界中から観光客を集めるだけのものがある。
 ロープウェイを2本乗り継ぐと、ブレバンの山頂(2525m)に到着する。ここから見たモンブランはとても美しい。荒々しいボソン氷河が町に向かって舌を伸ばしているのがちょうど正面に見えるのだがだが、美しい円頂のモンブランを見ると、不思議と調和がとれているようだ。ここブレバンは「モンブランを見るためのスキー場」と断言してよい。逆に、モンブランの雄姿を写真に撮りたいならば、ここが最高だという。ちなみに地質学者のソーシュール(モンブラン初登攀のスポンサー)は、この山に登り、「この眺めは私の記憶から永久に消えない印象を残した」と書き記した。
 昼食は山の中腹のレストランでとる。天気が良かったので、室内よりもテラスの方が大混雑だ。室内はガラガラだったので、ラッキーと思ってテーブルに着いたが、景色も料金のうちと考えればテラスの方が正解であり、あえて外の雪の斜面に腰を下ろしてサンドイッチを食べる人も多い。
 私は子羊のステーキにポテトだの何だのが付いているのを食べたが、1800円くらいだっただろうか。ワインを注文しなかったので(私は飲めない)、安くあげた方だ。
 食後は、シャモニ針峰群がよく見えるという、同じ斜面の隣にある、フレジェールというスキー場へ行く・・はずだったが、連絡路が最近の雪崩で通行止めになり、行くことができないという。やむなく、もう一度ブレバン山頂に上り、リフトなどを一通り使って滑る。
 フレジェールは針峰群を見るにはすばらしいというので、後日行くことにしよう。
 ブレバンは1日もあれば、十分なスキー場だ(シャモニのスキー場は白馬の栂池・岩岳・八方のようにコマギレになっているので、「上級者でも1日では足りない」というスキー場は無い)。ランチをゆっくりとると、ちょうどいいくらいだ。
 3時には終了し、ホテルに戻り、町へ繰り出す。足慣らしにはちょうどいい一日だった。
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シャモニ シャモニ
街中にすでにスキー場の案内看板がある 観光案内所だ
シャモニ シャモニ
町の中心部。朝の散歩だ モンブラン初登頂の記念碑を後ろから
シャモニ シャモニ
右がスポンサーのソーシュールで
左が初登頂のバルマ
もう一人の初登頂、パカー。
なぜ離れて銅像があるかは・・・銅像の謎
 
シャモニ ブレバン
ショーウィンドウの中でも滑っているぞ ブレバンのロープウェイ。
中央左寄りにロープウェイの搬器があるの分かる?
ブレバン ブレバン
スキー学校の看板 とても滑りやすい
ブレバン ブレバン
 右側に見えるのはロープトウ。急斜面なので、
大変な握力を要する
 ボソン氷河を垂らしたモンブラン
ブレバン ブレバン
 モンブランと飛行機雲  ベルト峰を見ながら。左のやや丸い雪原が
グランモンテのコブ斜面
ブレバン ブレバン
 頭を引っ張りあげられるようなリフトだ  なぜかケルンが
ブレバン ブレバン
 奇岩が多い  シャモニはパラグライダーの聖地でもある
ブレバン ブレバン
 ベルト峰を見ながらランチだ  屋内より、テラスの方が圧倒的に人気だ
ブレバン ブレバン
日焼けしすぎに注意だ とにかく、1本のクワッドが長い
ブレバン ブレバン
 あのシマシマも景観だ。ブレバンはモンブランが
きれいに見えるので、スキーをしない観光客も多い
パークホテルのこんな部屋 
シャモニ シャモニ
 町の教会だ  中はこんな感じだ
シャモニ シャモニ
 ステンドグラスにはスキーが! 壁に絵が描いてあるだけだ 
シャモニ シャモニ
 ロープウェイの駅も花を飾る 氷河の向こうはすごい景色になっているんだろうなあ 
シャモニ シャモニ
 暮れなずむシャモニの中心部 スキーを終えた客も繰り出す 
シャモニ シャモニ
 名物のエバンスおじさんだ 今日は赤玉で決めてみました 
シャモニ シャモニ
 カジノもある  肉をぶら下げた店
シャモニ シャモニ
 おいしそうな肉だ こちらは手りゅう弾みたいな肉だ 
 
シャモニ
 モンブラン (絵葉書)
スキー
 街中にあるスーパーはどれも小さく、混雑しやすい。初日の買出しは早めに済ませよう。このあたりのホテルは1週間単位の予約が多く(我々もそうだが)、混雑する日は、一斉に混雑するのだ。
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