スレドボ・ペリシャブルー日記:5日目


     スレドボ(3回目)

                          子供に対する配慮が違う           




 今日もまたスレドボである。明日から2日はブルーカウに行くという。今日はとても天気が悪く、カメラは持参しなかった。雪または雨だという。仕方がないので、昼過ぎまで滑り、早い便で帰ることにした。川端絵美選手に率いられたレーサーチームはどこで滑っているのであろうか。いつも朝早く先に出発しているので、全然見かけないのだ。
 
 オーストラリアで気づいたことをひとつ。

 とにかく、子供に対しての配慮がなされている。前日では子供が足を滑らせないための木のチップを撒いていることを紹介したが、そのほか多くの工夫が見られた。
 ハード面だけではない。ソフト面、そして社会全体が調和しているのだ。そのなかでも思いで深いのは・・・
 
(1)バー降ろし事件
  とりあえず全部のリフトに乗ってみようと、一番下のコースのクワッドに一人で乗った。リフト上から見ると、どえらい平坦なコースなので、降りたらすぐに滑り降りようと思った。そしてリフトを降りて降り場から少し離れ、ストックを手にはめようとしたら、後ろからリフト係の人が追いかけてきた。何事かとびっくりしたら、「あなたはセーフティーバーを降ろしていなかった、ちゃんと降ろさないと子供たちが真似してしまうでしょう」と言って、ウィンクして戻っていったのだ。
 セーフティーバーを降ろさなくて注意されたのは、前にも後にもここだけだ。まさか、黄色人種の私だから注意したわけではあるまいに。
 私は遠く離れた場所から、はたして他の人にも注意するのか、じっと見ていた(どういう性格だ)。すると下からセーフティーバーを下ろしていない親子が楽しそうに話をしながら登ってくるではないか。私はドキドキしながら見守った。すると、降りる場所の約2m手前でクワッドが止まった。クワッド係が何か言ったようだ。すると家族連れのオヤジがセーフティーバーを降ろした。クワッドは再び動き出し、数メートル動いただけでバーは上げられ、親子連れは下車した。
  「安全に関わる規則は徹底的に守らせる」日本にはこのようなことがあるだろうか。私はあのクワッド係のプロ根性に深く感じ入ってしまったのであった。

(2)おねがい事件
 これが頼まれた子供たちだ!

  山の上部のクワッドに乗ろうとしたら、先生1人と生徒10人くらいのスクールの一団に当たった。スクール組は横のレーンから割り込んでくる権利があるのだ。私はそのときも一人だった。すると先生は私に「この子たち、お願いね!」と言って、2人ばかり乗せてきたのだ。私はあわてたが、「No」とは言えず、引き受けてしまった。何の事は無い、ちゃんとセーフティーバーを降ろして、降りるときには注意を促しただけだが。
 このように他の乗客に気軽に子供をお願いできるのも、この国のスキー文化になっているのだろう。

 日本との違いを感じたのであった。 





 8月の第2週だったが、事前のインターネット情報ではシドニーあたりの気温が高かったので、防水スプレーを持っていってよかった(現地でも調達できるが)。私のツアーで天気に恵まれなかったのはこの日だけだったが、翌週来た人たちは最終日以外、ほとんど吹雪かれたらしい。




今日のアルバム

今日はスキー場にカメラを持って行かなかったので、ショッピングセンター特集だ
ショッピングセンター概観
  
駐車場 中庭の休憩スペース
大きな白熊のワゴンセールだ!
    
■こいのぼりではないか!後日、オー
 ストラリア人に見せたら、これは日本
 のものを真似ただけらしい
スーパーの入口
開拓時代の荷車らしい
  
スーパーのレジあたり 中庭
ショッピングモール
  
スキー用具店もいいぞ 自然の木の形を生かしたチェア
開拓時代の荷車 宿泊したホテル

 




スレドボ・スキーの概要
日記:1・2日目(東京 〜 ジンダバイン  移動日)
日記:3日目(スレドボ 1回目)
日記:4日目(スレドボ 2回目)
日記:5日目(スレドボ 3回目 ジンダバインの様子)
日記:6日目(ペリシャブルー 1回目)
日記:7日目(ペリシャブルー 2回目)
日記:8・9日目(ジンダバイン〜シドニー〜東京 移動日)