ソルトレイクシティ(4日目:パークシティ) |
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6人で行こう |
今日はソルトレイクシティの3つの必修スキー場の最後、パークシティへ行くことにする。このスキー場はオリンピック競技が開催されたスキー場であるだけでなく、なかなか滑り応えのあるスキー場としても知られる。特にパウダーエリアでは1本の上級者限定のリフトからいくつものコースに滑り込むことができるので、初心者が紛れ込む心配も無く、広大なパウダーコースを楽しむことができる。またスノボOKなのだが(冬季五輪ではスノボの会場でもあった)ハーフパイプはベース付近に限られ、すみわけがされているといえる。場所はディアバレーの隣で、いちおう高級リゾートと銘打っているが、ディアバレーの後に行くのだからそんなに驚くこともあるまい。 昨日と同じ会社の送迎で、昨日と同じ道をたどってパークシティへ行く。ここはベース付近の宿泊施設や飲食施設がしっかりしていて、長期滞在にもよさそうだし、なかなか楽しめそうだ。 さて、リフト券は運転手からもらっているから、地図でももらおうかい。するとチケット売り場あたりには、スキー場の赤いウェアを来たバアさんが何人もいて、客のまわりをチョロチョロ動き回っているではないか。リフト券の買い方や、リフ券のつけ方を教えているのだが、まるで七人のコビトのように客にまとわりついてはMay I help you? をやっておる。まあ、これはいいことだ。いきなり施設の外観で客を圧倒するのもいいが、最初に会う「スキー場の人間」が愛想の無いリフト券売りのねえちゃんになるよりはいいだろう。 ゲレンデに一歩出ると、そこにはオリンピックの興奮さめやらぬ会場が広がっていた。つい昨日までオリンピックが開催されていたかのようにいろいろなモニュメントが残されていて、ここが五輪開催地になったことを誇りにしていることが露骨なくらいだ。 |
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PARK CITY TRAIL MAP | |||||||||||||||||||||||||||||
まずはベースのリフトに乗る。おや、よく見たら6人乗りのリフトではないか。6人乗りリフトは日本では広島の芸北国際にあるらしいが、私は国内では見たことが無い。昨年、カナダのバンフにあるレイクルイーズで見たのが初めてだったが、どうも北米では流行っているのであろうか。ローディングカーペットがあるわけではないが、乗車直前の整列口のところが開閉ゲートになっていて、これが陸上競技のように段差がついているのがすごい。思わず見とれてしまい、写真を何枚も撮ってしまった。なお、6人乗りのリフトは「six-pack lift」という。 リフトを降りた場所には必ずでかい看板の地図があり、折りたたみ地図をもらっていない人でも安心だ。するとこれから行こうとしているBONANZAリフトも6人乗りとある。よくよく見たら、このスキー場には6人乗りリフトが4基もあるのだ。さらに、名前も印象的だ。最初にベースから乗ってきたのは「Pay Day(給料日)」、これから乗ろうとするのは「Bonanza(金銀の鉱脈:ぼろもうけ)」だし、日本のように「○×第一クワッド」なんていう無味乾燥な、役人ウケしそうな名前ではないのだ。リフトの係員になぜこんな名前を付けたんだと聞いたら、「う〜ん、Pay Day はgreat day だからなあ。Bonanzaも great だ」と、意味不明な答えが返ってきた。 スキー場の歴史について予習してきたところによると、このソルトレイクシティは金銀銅その他の鉱山で発展した地であるので、スキー場のコース名などにもシルバーだのゴールドだのといった名前が多い。Fool's Gold は「馬鹿者の金」ではなく、黄銅鉱。金色の銅なので、アホなのが金と間違えて喜ぶらしい。eureka(ユリーカ)は「見つけた!」という意味で、アルキメデスが彼の原理を発見した時に叫んだ言葉として有名な、英語化したギリシア語だが、今ではカリフォルニア州の標語になっている。斜面に並ぶコースの名前の羅列を見ると、なかなか景気がよさそうな、ウキウキする気分になるのがいい。Bonanzaを降りたところには例の赤いウェアを着たジイさんがいて、みんなの質問を受けていた。私がキング・コン(King Con)というクワッド名には、あのキングコングと何か関係があるのかと聞いたら、そりゃあ銀鉱の一種で、なんのリレーションもないが、こりゃあいい質問だわいと大笑いしていた。てっきり名称使用料を払うのがイヤで、せこく1字違いにしていたのかと思ったのだが、深読みのしすぎであった。まあ大笑いさせたことで、少しははジイさんの長生きに貢献できただろう。 話し出すと本当にキリがないが、とにかくどれも一度は滑りたくなるような、情緒と風情のある、ファンキーなコース名だ。 Bonanzaを降りたところにはサミット・ハウスというレストランがあり、ここの周囲には5つものリフトの降車口となっている。とりあえず奥のジュピター・ボウルに行くつもりが、間違えてTHAYNES リフトに降りてしまったので、リフトで再びサミットハウスに戻る。それにしてもこのあたりのコースの脇には、かつて鉱山であった名残の建造物がいくつもあった。オリンピックの陰に隠れてはいるが、実は古い革袋に入った新しいワインのようなスキー場だ。 再度、サミットハウスからジュピター・アクセスを経てジュピター・リフトに乗る。ここからのコースはすべて非圧雪のパウダーエリアで、上の地図にある右側の尾根は、左の渓谷側にならどこを滑っても必ずTHAYNES CANYONに降りることができるので、全く自由に滑ることができる。降雪直後は広大なヘリスキー場と化するので、スキーヤーやボーダーが殺到するそうだ。 とりあえずここをちょこちょこ滑り、サミットハウスに戻ってランチとする。ここはレストラン全体を透明のプラスチックか何かで囲っているので、風が多少強くても屋外のテラスでランチが取れる。とりあえず私は屋内でとることにしよう。 広大なスキー場を限られた時間内にできるだけ見たいので、昼は軽くしようとしている。今日のランチはシーザーサラダにビスケット、オニオンスープだ。サラダ、スープ、それぞれ食べごたえがあるのはいいのだが、これで税込み$16.75はひどいなあ。ここで私がCANONの一眼レフとSONYのデジカメをいじっていたら、プロカメラマンという夫婦が話しかけてきた。夫婦で世界中を撮影して回っているらしい。こういう仕事もやってみたいものだ。 午後、MOTHERLODEというリフトのコースを滑る。ここのリフト下を横切るコースはどれもすばらしいのだが、一番驚いたのはリフトの真下の一直線が幅広になっていて、しっかり圧雪されていたことだ。数多くのコースを横切るので飛ばすことはできないが、なかなかいい。よし、ちょっと挨拶をかましてやるか。リフト下の一直線コースをウェーデルンで滑りきる(いくつものコースを横切るので、その時は減速しないと危ない)。リフト上からの熱い視線を感じながら(気のせいかもしれないけど)日本だったら滑ると怒られるリフト下を滑ることができるのは楽しいことだ。さらにKING・CONのクワッドコースがなかなかいいのでここをゴリゴリ滑り、時間前にはベースに戻って施設を見て回った。しかし、6人乗りリフトが4基もあるとは驚いた。圧雪もばっちりだ。「圧雪なんかすんなよ」という、どこにでも必ずいる独善的上級者には、ジュピター君がかわいがってくれるだろう。実に充実したスキー場であった。 帰りの車では、女性のドライバーが送ってくれた。途中、野生のシカやムース(トナカイのような大きな角のあるシカ)を発見したので車を停車していろいろ解説してくれた。牧場ではなく、野生の動物が群れているというのもすごい話だ。こういった周囲の環境もあわせて、パークシティなのだ。 |
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夕食はガイドが二番目に押していたトロリースクエアに行った。「オールド・スパゲティ・ファクトリー」はパン、サラダ、ノンアルコールビール、スパゲティで税込み$9.68だ。日曜日は夜9時まで、金土は11時、他は10時までだ。 パークシティ公式サイト(英語) 「オールド・スパゲティ・ファクトリー(英語)」 |
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ベースタウンの町並み。 日本国旗もあるぞ |
五輪の記念碑だ |
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五輪の開催、よっぽど うれしかったんだろうなあ |
全員ヘルメットだ。むこうから 3番目のおじさんの視線は気にしないで |
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クワッド乗り場の手前、 ウェイティングラインは段差がある |
給料日が待ち遠しくなるリフトだ |
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田代みたいな感じがしたが |
次のボナンザも6人乗りだ! |
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こいつも結構長い。 BONANZAには「金鉱脈:ぼろもうけ」の意味がある |
移動式の日光浴イスだ |
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ボナンザと遠くの景色 |
サミットハウスの前の看板。 右のヘルメットおじさんに笑われた |
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風が強くてもだいじょうぶだ |
もっと上にいくぞ |
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スジュピターリフトからのコースはみな、 圧雪なし、上級限定で単独滑走禁止だ |
ええい、いっちゃえ! |
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スキー場最高地点からの景色 |
10日以上降雪無しなのに 雪はパフパフでストック穴は青い |
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リボンの向こうに希望が見えそうだ |
コースはどれもいい |
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どこにでも、こういうの飾るんだよね |
標準的なゲレ食だ |
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シーザーサラダにビスケット、オニオンスープ& クラッカー、これで$16.75だと!? |
ちょっと混雑気味か? |
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屋外でもいいぞ |
景色もいい。もうちょっと暖かければ 満席であっただろう |
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僕たち、ダンゴ6兄弟でーす♪ |
大人が端に2人乗ったら、 傾いちまったい! |
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もういっちょう行こう! |
よく見たら、前の2人のウェアは オリンピック記念ウェアだ |
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とにかくいい景色だ |
気をつけていこう |
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すばらしいコースだ |
パークシティの典型的な コースといえよう |
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キング・コンはキングコングとは 何の関係もないそうだ |
緩斜面では遠くを見ながら、 景色に飛び込むように滑ろう |
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ベースは立派だ |
安全装置付きのトランポリンが あった。日本でも流行るかな? |
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高いんだよなあ |
オリジナルグッズは充実だ |
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帰りの道すがら、ムースの群れを見た |
さて、晩御飯にいくかい |
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トロリースクエアの入り口だ |
トロリーバスの車庫を改造した ショッピングセンターだ |
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夜は多くの店が閉まっていた |
パン、サラダ、スパゲティにノンアルコール ビールで税込み$9.68だ |
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