ポールレース
モーグルコースができていた ベースにあるレストハウスだ 赤いのがスイスのナショナルチームの
スキーヤーらしいTバー脇のゆるいコースでレースだ 太平洋を背にジャンプ! 昨日のヘリはファットスキーで楽しむ観光スキーであったが、今日はなんと、体育会を具現化したようなポールレースであるという。まあ、女の子に負けなきゃいいでしょ。
あまり肩肘はった雰囲気ではない。上部でトレーニング。Tバーリフトに乗っていたら、上からどえらい勢いで左脇のコブ斜面を滑るスキーヤーがいて、だれかと思ったら、伊東デモであった。多くの客が振り返って見とれていた。ううむ、デモンストレーターの見事なデモンストレーションであった。
レースはリフトを1つ上がった横にあるコースが使用された。申告制タイムによるレースだが、実際には誰がラップを取るかの方に神経が集中されていた。
この日はスイスのデモンストレーター、マウロ氏のレッスンもあった。そしてお手本のあと、一人ずつ滑る。私も必死で滑ったが、どうもいかん。うまく体が動かない。とにかく、速く滑ろうとするほど、体の軸がブレていくのが良く分かる。それでもコースアウトや転倒した人もいて、順位的には下から5番目くらいだった。今ではスタート前の緊張感だけが記憶にこびりついている。
このポールレースは滑るたびにタイムが縮まるので、何だか面白くも感じたものだ。私はこのように自分が上達するのが数字で出るものが好きだ。しかし、本当に速くなろうと思ったらオフトレが重要であるし、多くのスキー選手は私の年齢では引退していることを考えると、今からのめり込んでも中途半端で終わりそうなのでやめることにした。それと、スキー道具やウェアの値段が高く、ワックスなんかびっくりするような高価なものを何度も重ね塗りをする世界には付いていけないというのも理由の一つだ。
(私は、旅行前にホットワックスを1回塗り、スクレープしてビニールの袋をかぶせ、スキー場ではずして滑る。その日の終わりにTOKOのリムーバーをかけてハンディワックス(液体、スポンジ付き)を塗り、磨きをかけて一晩置く。なお、昼食前に同ワックスを塗ってから食事をして、食後に磨きをかけてから滑っている。昼食時はリムーバーはかけない。このパターンは国内、海外も同じ)
今日は特にカンタベリー平野と太平洋がきれいだ。たいていは雲海になっていることが多く、そのため「天上のスキー場」「天空のスキー場」というニックネームがあるらしい。
最後の夜はみんなとドンチャン騒ぎだ。明日は午前中が自由行動、昼食後はクライストチャーチへ行く。明日の昼、伊東デモは撮影のためクイーンズタウンに行ってしまうそうだ。伊東デモも我々の部屋に来て、遅くまで付き合って下さった。
レーサーをやっている仲間には、いろいろなデモキャンプに参加した経験がある人が多かった。意外と狭い世界だ。その仲間から聞いた話では、デモにもいろいろいるらしい。口のきき方が乱暴なデモ、性格の悪いデモもいる。新潟のスキースクールで校長をやっているSデモは、酒に酔って飲み屋で知らないグループの女にからみ、連れの男とケンカになって殴ったデモとかいろいろいて、まあ人間だからしょーがない。
伊東デモは最後の最後まで気さくな方で、特にスキー板を外した後は生徒との距離を感じさせないデモであった。いままでデモ(元デモ)と身近に話せたのはオーストラリアでの沢田敦先生、アメリカでの村里敏彰先生、そして今回の伊東デモの3回だが、すべてスキー以外の時間も楽しく過ごせたのは先生方の人柄によるものが大きい。そして、先生に集まるniceな仲間たちも(ユニークなのが多い)先生の魅力を形成する要因になっていると思う。
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ホテルの朝焼けだ | 今日もいきますか |
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盲目の人らしい | どちらもおだやかなコース |
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はるか彼方にクライストチャーチと太平洋だ | コースのバリエーションというよりも、斜面そのものだ |
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ここで高速Uターンをすると真横になったりする | 水平線の上を滑っているじゃないか! |
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上を滑って、ぐるっと回って(青いボーダー) 今滑った下をくぐる(赤いボーダー) |
左の写真のトンネルだ。このトンネルの 上を右から左に滑ってUターンしている |
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広いなあ | ここではチマチマとレースだ |
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伊東デモ、速いです! | 景色が目に入らない |
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下から上を見上げる | 最高地点あたりから |
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帰りそうなスキーヤーに、スキー場がアンケート。 こうやってお客様の声を集めるマーケティングをやっている |
ラングのポスターだ |
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ただいま! | 町はいつもの感じだ |
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羊がスキーをしておる | ちょっと前傾が強いかな |
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ステーキ、食べ飽きてきたくらいだ |
ポールレッスンがあるキャンプに参加するときは、少なくとも国内で数回、経験した方がいい。得るものが大きくなる。また、足を広げて滑ったり、板を角付け重視で滑る習慣もつけよう。
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