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■さて、どこからとっかかるか |
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■五輪の興奮が |
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■遠くに見えるのは湖ではない |
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■責任の範囲を明記している |
今日はスコーバレーに行く。レイクタホを挟んで宿泊地の反対側にある、少し山の中に入ったところにある。乗合バスで行った。
ここは1960年の第8回冬季オリンピックが開催されたスキー場だ。当時の競技は4種目だけで、参加国は30カ国であったというから、さぞかし貧相かと思いきや、スキー場は40年近くも前のオリンピックの興奮がさめやらない様子であった(ように感じた)。
いきなりゲートから五輪のマークがビシビシ使用されていて、ひょっとして、来年いきなりここで冬季オリンピックがあるんじゃないのかと錯覚したほどだ。
オリンピックを開催しただけに、広くて急だ。苗場が巨大化した感じだ。圧雪の手入れがいいのか、人が少ないのか、急斜面なのにコブが無い。ヘブンリーよりもクロウト向けであるのは間違いない。
とりあえず全員で最上部まで一気に上り、最初の1本を滑る。上部はガスが出ていて、小雪であった。レイクタホは見えないが、ビデオ等を撮影し、なおかつ、距離も滑った。いったん滑り出せば、リフト1本はノンストップで滑る。平均年齢は高いといったけど、よく付いていくなあ。
何本か滑り、ベースに降りてからロープウェイで上部のレストランへ。ここは廊下にポップな絵が飾ってある、アメリカンでナイスな所だ。窓の外にはスパのような温泉プールがあった。
ベースに戻ると、今度はゴンドラに乗る。このゴンドラはできたばかりで、総工費2000万ドル(約25億円!!)という、日本ならスキー場そのものがいくつも買えてしまうようなシロモノだ。名前はファニテル(Funitel)という。ダブル・ケーブルになっていて、強風にも強い。28人乗り(15人が壁際に中央を向くようにぐるっと座り、その中で13人が立つような設計)の化け物だが、これが46台連なり、1時間に4100人もの人を運ぶことができるという。これだけでも集客になるというものだ。
少し晴れ間が見えると、遠くにレイクタホが見える。レイクタホから山一つ入ったところだが、もし湖の目の前にあったら、ヘブンリーよりも人気が出ていただろう。
ここで面白い看板を見つけた。いきなり客と契約をするかのように、責任の範囲を明文化しているのだ(写真下)。
1.つねにコントロールできる状態にあり、止まったり、他の人をよけられること
2.あなたの先を滑っている人に優先権があり、あなたはよける義務がある。
3.コース内の、他の人にじゃまになる場所や上から見えない場所に立ち止まってはいけない。
4.滑りだしの時や、コースの合流場所では上部に注意し、人に譲りなさい。
など、延々とあり、下には「これはまだ一部である。とにかく安全第一である」と
明言している。
アメリカでは、自分で立ち木に衝突しておきながら、「管理が悪い」と言ってスキー場を訴える人が多いという。そのためスキー場のそばには「スキー場を訴える」ことを専門にする弁護士事務所が数軒ある所もあるという。そして、多額の賠償金のため、閉鎖するスキー場(夏場は牧場をやっている片手間にやるようなところは、すぐに)が多いという。アメリカは自己責任といいながら、それは約束したうえでの話であり、約束(こういう看板を出すとか、リフト券の裏に印刷しているとか)をしていなければ「知らなかった」と言って裁判ざたになる国なのだ。
そういえば、カナダでは日本だと絶対に開放しない断崖絶壁でも、「あなたの責任です」と言って滑らせて(落下させて)もらえるが、それはみな看板で断りを入れているからだ。
ちなみに、フランスの方がよっぽど自然に対しては自己責任を求められる国民性となっている。
なお、夜はカジノの上層階のレストランでバイキングだった。正解だ。うまくて安い。ラスベガスもホテルはカジノでもうけるため、宿泊費やホテル代は安かった記憶があるが、レイクタホもそのようであった。
カジノのレストランは人気が高く、並ぶことになる。早めの予約を入れよう。
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