クイーンズタウン・スキー日記:6日目

      トレブルコーン
                          ちょっとした遠征旅行

  
 
看板
■リフト本数は少ないなあ!
■さあ、滑るぞ!
■ここも木目調のセンターハウス
■広いのはいいけど
■ガスはこのへんだけのようだ

今日は当初予定の4つのスキー場の最後、トレブルコーンだ。
 ここはワナカからの方がずっと近く、クイーンズタウンからはバスで2時間(!)の遠征となる。なにしろ、ワナカとクイーンズタウンは飛行機の路線になっているほどの距離であるから、想像がつくであろう。
 そもそもワナカ自体がクイーンズタウンのようなリゾートの街となっている。街そのものは小さいが、ワナカ湖に向かって滑るスキー場など充実していることで有名である。
ただし、本当に湖に向かって突っ込むようにして滑るということに関しては、日本の青木湖の方が上であると思うが。
 到着してみたが、例によってリフトは数本なのに、とても広く感じられるスキー場であった。山頂からは湖に向かって滑るはずであったが、ガスっていて、どうも具合が良くない。とにかく、開放感というものが無い。木が無いと逆に不安になるものだ。まるでリマーカブルの再現ではないか!時々視界が開けて、遠くの湖がうっすらと青く見える。おそらく、この山だけがガスっているのだろう。

 ここに来る前のシーズンの深夜スキー番組、「スキーナウ」でさかんにニュージーランド特集をやっていて、とりわけワナカを中心として我満、伊東デモが出演していた。やはりテレビ番組とは、何日も待機して、最高のコンディションで撮影しているようだ。まあ、そうだろうな。
 
 ここのスキーセンターの屋外レストランで変なものを見る。インコのような姿をした、カラスの親戚のような鳥だ。これこそ有名なキーア(KEA)である。とにかく人なつこい。なれなれしい。ただし、下心がある。広告代理店によくいるパターンだ。物怖じせずに近寄ってくる。気味が悪く、カラスが嫌いな私は逃げてしまったが、首をひねったりするしぐさをして愛嬌を振りまき、女の子なんか「かわい〜」とかいって近寄ってしまう。もうハメられたも同然だ。オドオドしたようなしぐさをしつつ、実は所持品やテーブル上の食べ物に目が行っているようだ。すぐ後ろに「えさをやるな」と日本語で掲示があるのに、「えいっ」とか言って、ポテトを投げたりすると、屋根の上から数匹舞い降りてくる。組み易しとみるや、いたずらをはじめるらしい。やっぱり気味悪いとセンター内に逃げ込んだ。
 このキーアは馴れ馴れしいカラスと思った方がいい。とにかく、いたずらをすることで悪名高い鳥である。スキーセンターに現れるのは相当スレているだろう。取り合わない方がいいとおもうよ。

 さて、明日はいよいよスキー最終日だ。4エリアを一通り滑ったので、仲間うちで意見が分かれた。最終日はオプションでバンジージャンプをやる、ラフティングをやる、ジェットボートをやるといった意見が出た。明日は晴れるというのと、スキーならば最も吹雪いたカドローナへ行くというので、私はリベンジのつもりでカドローナにする。さあ、最終日だ。

 




天気があまり良くない時は、トレブルコーンをはずすのも手である。往復4時間はもったいないし、ワナカ湖が見えないのでは、実に悲しい。



今日のアルバム

一瞬の晴れ間の向こうに湖が ■これがそのキーアたちだ ■カラスかな?
インコの親分か? 山の上はまだガスっていた
 
おい、誰のだ
 



クイーンズタウン・スキーの概要
日記:1・2日目(東京 〜 クイーンズタウン 移動日)
日記:3日目(リマーカブル)
日記:4日目(カドローナ)
日記:5日目(コロネットピーク)
日記:6日目(トレブルコーン)
日記:7日目(カドローナ2回目)
日記:8・9日目(クイーンズタウン 〜 東京 移動日)