クイーンズタウン・スキー日記:1〜2日目
成田〜オークランド〜クライストチャーチ〜クイーンズタウン
私がクイーンズタウンに訪れたのは95年の7月になる。ちょうどスキーの2級に合格して、スキーが面白くなったころだ。海外スキーはすでにウィスラーに行ったことがあったが、今回は夏場にスキーができるということと、何よりも南半球に行ったことが無いという理由で行くことにした。
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■湖の港近くのショッピングセンター |
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■港には船が停泊していた |
成田空港は青森のねぶた祭りや秋田の竿灯などの夏祭りの飾り付けがあったが、その中でスキー板を担いで歩き回っているグループがいた。南半球へ行くスキーヤーたちであり、空港ではマイナーな集団である。
ニュージーランドは時差は1時間早いだけなので、夕刻出発すると、早朝にオークランドに到着することになる。長い飛行機は苦手だが、寝る時間が有効に使えるのがいい。
早朝にオークランドに到着。ここで空港内のバスに乗ってクライストチャーチ行きの飛行機に乗る。1時間程度のフライトだが、窓の外の雪山を見ると、ここが南半球であることを実感する。
クライストチャーチでは小型の飛行機に乗り換える。乗っているのはもう、日本人のスキー客ばかりだ。
クイーンズタウンの飛行場はとても小さい。あれで何が分かるんだと聞きたくなるほどショボい管制塔があり、周囲には全く何も無い。あるのは山だけだ。ここですでに午後になっていた。乗り継ぎによるロスが多く、成田を出発してほぼ24時間くらいかかっての到着になる。
バスでクイーンズタウンの町に入る。実際に町に入ると、それなりの広さはあるようだが、観光客がふらつくのは徒歩で十分な広さしかない。
ホテルは比較的新しい湖に近いホテルであった。目の前に各スキー場へ行くバス(有料)と、スーパーマーケットがある。そのスーパーの裏にお土産物店や飲食店が広がっている。まあ、初日としては長旅の疲れを取るためにもいいだろう。
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■これがアンダーウォーターだ! |
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■こんな感じ |
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■日本語で「50C入れると魚の餌が
出てきます」 |
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■出た出た!
(雪のように白いのは魚の餌) |
さて、今日はスキーの日ではないので、クイーンズタウンの町を散策しよう。
まず、ホテルを出て湖に向かう。ここにはカモがたくさんいて、人間を恐れないので(ナメてかかっているので)、ポン引きのように馴れ馴れしく平気で寄ってくる。いちいちかまってはいけない。そこからの景色は、このページの最初の写真のように、港が絵葉書のようだ。雪山に囲まれた湖とは美しいものだ。
港の近くには「アンダーウォーター」という施設がある。何のことは無い、入り口でお金を払って階段を下りると、湖の底が見えるというものだ。底に降りると、湖の底が見える。とはいっても、魚はちらほらだ。
すると柱には変な料金箱が見える。日本語で「お金を入れると餌が出ます」とある。はてさて、餌をもらってもどうやって与えるのかなと思いつつ、お金を入れてみた。すると変な音がして、上の方から餌が降ってきたではないか。するとどこに隠れていたのか、魚たちが集まりだした。さらには水面を泳いでいたカモたちが2m以上も潜水して餌を食べに来たのだ。その見事なこと!まるでカモに餌を与えていたようだ。
ショッピングセンターはこの港あたりには1ヶ所、デューティーフリーの店があった。空港でおなじみの店だが、免税品の受け取りは空港でというものだ。価格は一般的に高いはずだ。価格帯も黒真珠とか、ウールの高級品とか、ちょっと引いてしまいそうだ。しかし、日本人の店員がいることには心強いものがある。とりあえず慌てる必要は無いので、今日は見るだけだ。
町の方に向けて、板張りの広場がある。いかにも港町らしくていい。町の中には飲み屋が多く、その数軒にはビリヤードのコインテーブルもある、アメリカンスタイルだ(イギリスの影響が強い場合はスヌーカーのはずだが、置いてあったのは日本で普通に見かけるポケット台だ)。
町の中心部にはスキー板のレンタルや旅行代理店、両替などが多い。一角には本格的なショッピングモールがあり、中には日本食の店も入っていた。
明日のスキーはリマーカブルらしい。チケット(バス代とリフト代が込みになっている)を購入し、寝ることにした。
時差がほとんど無いからといって、油断せず、目覚ましはしっかりセットしておこう。なぜこんなことを言うか、鋭い人はおわかりであろう。
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