別々のスキー場だ | |
![]() |
|
![]() |
|
昨日夕方から降り続けた雪は朝には止んでいたが、空はいかにも水分を含んでいそうな雲がびっしりだった。隣の山が見える程度の視界で、とても妙高など見えないだろう。 今日は斑尾サンパティックと北竜温泉ファミリーに行く。この2か所に行けば、北信越は全て行ったことになるのと、実はそれぞれ特徴があることを事前情報で仕入れたからだ。 |
|
斑尾サンパティックスキー場 |
斑尾高原・タングラムスキー場 (Webを加工) ![]() |
宿でいきなりチェックインし、追加料金を払い、リフト券を受け取って、スキー場の駐車場に移動した。 起点となるレストランハイジがある建物はセンターハウスとしてもなかなか立派だ。中を見るのは後にして、とりあえずは最高地点へ急ぎ、写真を撮れる時に撮るのが私の常道だが、山の上がガスっていて、景色がいい訳がない。様子を見るため、ペアリフトで対岸の高原ホテル側へ上る。ここは半年前、グラススキーで滑った場所だ。オタオタしながら滑った緩斜面はぺったんこだし、急斜面に見えた中級斜面もカワイイものだ。ただ、斑尾の雄姿がはっきり見えないのが残念だが。 こちらには長野県と新潟県の県境が斜面のど真ん中にあるのが面白い。スキー場の大部分は新潟県にあるが、所在地が長野県に登録されているので、斑尾は長野のスキー場だ。ちなみにアメリカのヘブンリーではカリフォルニア州とネバダ州の州境が、ツェルマットではスイスとイタリアの国境があったりしたが、県をまたぐスキー場なんて、日本にいくつあるのだろうか。アサマ2000みたいに、ゲレンデは全部群馬県にあるのに、長野県で登録しているスゴイところもあるが・・・。 ガスが晴れるのを待っていても仕方ないので、クワッドで斑尾山に上る。スーパークワッドに乗って、そこから右側に少し降りたところの3Aペアに乗る。そこから13リフトに乗るのだが、このあたりのコースは斜度も強く、変にフカフカで圧雪されていないと、初級者は難儀するだろう。ただし「アドベンチャーアイル(小道)」と称して木の間を滑るツリーランのコースがあちこちにあって、非圧雪が好きな上級者には魅力的だ。 最高地点に行っても、やっぱりガスっていて仕方ない。足を取られやすい斜面を慎重に滑りながら、タングラムに向かった。 こちらはいくらか空に青みがあるのだが、野尻湖はぼやけ、妙高は見えない。本当はマップの右端のコースからは野尻湖がきれいに見えるはずなのだが、今日は上半分が閉鎖されてしまい、ちょっとがっかりだ。タングラム側を滑ったが、野尻湖や妙高が見えないとちょっと残念だ。ここタングラムは東急系で、昔、会社の共済会のスキーで来たことがある。同じ東急系のグランデコと似た雰囲気で、食事はとてもいいのだが、パックでないと来れないくらい値段も高い。 タングラム側の方が天気がよかったので、こちらで1時間ほど過ごしてから、昼食のために斑尾に戻った。 斑尾のレストランは特色あるメニューを出そうと努力しているというとのことで、イチオシがスンドゥプ・チゲだというので、注文してみた。しばらくして出てきたのは器ごとボコボコ音をたてて沸騰している本格チゲだった。味は・・・まあまあだが、ライス付で1,100円でこの量では、どうかなあ。若い人は何か持ち込んじゃうよ。オフィス街のランチだとキムチのもう1品くらい付いて600円くらいかな。 ちょっと残念なランチを終え、あたりを見回していたら、おや、ゲレ食の一角でトランポリンをやっているぞ。安全ベルトをつけて、有料で遊ばせるものらしい。そういえば、ソルトレイクシティのパークシティというスキー場で見たことあるな。1回900円。スカイトランポリンといって、斑尾スポーツアカデミーがやっているらしい。ゲレ食としては天井がとても高いからできることなのだろう。見るといかにもアスリートというお姉さんが軽快に跳んでデモンストレーションをやっている。すると母娘がやってきて、女の子がハーネスを装着した。大丈夫かな、泣かないかなとか思っていたら、えらい勢いで跳びまくり、三階建ての建物くらいまで平気で跳んでいる。私だったら、怖くて泣いてしまいそうだ。宙返りまでやって満足そうに終えたのであった。 係りのお姉さんに話を聞いたら、通年でやっているアトラクションで、夏は野外でやっているらしい。斑尾スポーツアカデミーは夏でも木登りとかグラススキー、マウンテンボードと多彩なスポーツをやっていて、お姉さんも冬はスノボのイントラがメインだという。そうだったか、海外で見た、こういう面白いものはどんどん日本に紹介していってもらいたいものだ。 さて、午後はいよいよツリーランのエリアへ。スーパークワッドを降りてすぐ左の広いエリアに入る。ここは欧米のように、エリア内に入る時に再度注意書きがあり、「知らなかった」とは言わせないことになっている。まあ、いいことだ。入ってみると、さすがに客は少ない。直線的に木が生えていない、狭いラインがあるが、その両脇にはまばらに伐採されたツリーランのエリアが広がる。圧雪されていないのと、雪が豊富なので、特に降雪直後はむしろ板を外して無くさないようにする注意が必要なくらいだ。 ターンしづらいので、上下運動を使いながらホコホコした雪面を滑る。ここまでくると、ファットスキーやボードの方が楽しそうだ。通常の板だと、慣れていないと疲れそうだ。それでも今まで滑っていた圧雪斜面と比べると非日常的なコースで、結構長く、圧雪エリアに戻ったときは、なんだか映画館から出てきたような気分だった。 ところで、私が初めての海外スキーでウィスラーに行ったときに驚いたり感動したりしたことは多かったが、その一つはツリーランが盛んなことだ。せっかく広大なエリアを滑るのに、コース整備されたところ以外は滑っちゃダメ、というのはあまりに過保護だし、もったいない。かといって林間に入ると、小さな幼木とか枝がたくさんあって、滑りづらい。そこで、大きな樹木以外は伐採して、林間でも滑りやすくしたものだ。遠くから見るとそのコースの森林が薄くなっているのが分かる。 基本的に、カナダのパトロールは林間を滑られると喜ぶらしい。木の生えていない所は雪崩が発生して、その場合はスキー場の責任となる。しかし林間は雪崩が起きないのと、衝突事故で死んでもそれはスキーヤーのせいになるからだ(私がウィスラー滞在中、ボーダーが林間コースで死亡したが、コースが閉鎖されることはなかった)。日本ではARAIやニセコが非圧雪の開放で有名だったが、雪崩事故がどこかで発生するたびに非圧雪開放の流れは止められていたように思う。だから、斑尾のようにツリーランのエリアを増やすことは外人客対応というだけではなく、日本人にも非圧雪の楽しさとか、自己責任というものを広めるメリットがあるのではないかと思ったりもするのだが。 気に入ったので、ここのエリアを繰り返し滑る。でもやっぱり、専用の板で滑ってみたいものだ。昔のノーマル板に比べれば、カービングの方が幅が広いが、それでもやはりターンの時は疲れるものだ。 空が晴れたらいつでも山頂にいってやろうと狙っていたが、午後、雪が強く降り出したので宿に戻ることにした。 それにしても、昔は斑尾といえば苗場と並んでミーハー(この言葉自体が死語か)が集まるスキー場として知られ、苗場のプリンスに対してこちらはペンションが無数に並び、「みだらお」なんて呼ばれていた時代もあったぐらいで、最盛期は年間70万人の利用客がいたのだが、その後バブルと一緒にはじけてしまい、20万人程度まで落ち込み、経営母体は会社更生法の適用申請で身売りやら何やら続き、昨年関西のマックアース社が買い取り、なんとか営業継続と相成った。それだけにいろいろな可能性を試行しているようだ。 ツリーランのエリアは今シーズンの評判が良ければもっと広げるのもいいだろう。妙高などの絶景が広がるので、志賀の横手山みたいに山頂に展望台を作るとか、またパウダーデイ(強い降雪の翌日)は宿泊施設も協力して朝食を早めて、リフトも6時くらいから動かしてしまうとかやると、気合いが伝わってくるというものだ。また、イタリアのセラロンダのように、斑尾山をぐるりと回るコースなんかを作ったりしてみても面白いかもしれない。すでに半分は斑尾とタングラムが広がっているし、南斜面でも上部を使えばなんとかなりそうだし、西斜面の野尻湖に飛び込むように滑るコースはきっとステキだ。 宿はヒューマンクラブというホテルで、直前飛び込み1人利用の1泊2食タングラム共通リフト1日券付で9,000円という格安プランだったので、食事や部屋には満足できたが、風呂がぬるかったのにはまいった。文句を言ったら、追い焚きできないので、熱い湯を足してくれという。しかし十人は入れる風呂なので、熱くなるまで待っていられない。そういえば風呂は私一人だった。他の客は温泉にでも行ったのかなあ・・・。まあ、安いから仕方あるまい。9時には布団に潜り込んでゆっくり寝ることにした。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
実は上の写真と同じ時にフラッシュをたいたら、 雪が写りこんでいた。 |
10分以上待たされたら、りんごをプレゼント というのもいいねえ |
あの上のほうにあるの、なんだ? | なんと、頭を乾かすドライヤーだ |
昔は4基が並んでいた | 左の写真のリフト降り口から斑尾山を見る |
雪上車だ | 「リフト券をお見せください」を 声を出さずに言うのがいい |
リフト乗車場の、乗ってすぐの場所。 ボードに書いている |
スノーモービルに乗れるぞ |
うまい!! 安い!! 評判店だってさ | 本当に安いのかね |
昔は、ロープトウだったところだ | ハイジの中。ブーツを脱いでくつろげる 空間があるのはいいが、長居しそう |
デモのお姉さんだ | 女の子だが、えらい跳んでいたぞ |
スノボのイントラもやっているらしい。 とても明るく、親切なお姉さんでした |
これがハイジの建物だ |
ツリーランの入口の注意書きだ | ツリーランの斜面 |
ちょっと晴れてきたようなので斑尾山の対岸に 移ったが、山のガスは晴れていなかった |
晴れ間のある方向もあるのだが、 妙高方面はさっぱりだった |
料金を考えると、納得のいく内容だった | |
![]() |
|
【ギャラリー】 | |
最も晴れていた時の斑尾山。 しかし妙高は全く見えなかった |
|
斑尾とタングラムの境の尾根。この左右もツリーランコースだ | |
タングラムとの境の斜面。右側はツリーランだが、この斜面も注目度が高い | |
ツリーランのコース。中央になんとなく広いコースがあり、 モロ林の中を滑りたくない人はここを滑るといい。 |
|
![]() |
|||
このエリアはスキー場が密集しているエリアでもある。野沢温泉と天秤にかけて、悪天候の場合は、斑尾がいいかもしれない。パフパフのパウダーが楽しめるだろう。ただし温泉街は無いので、そのあたりは使い分けよう。 | |||
![]() 斑尾高原スキー場 タングラム 斑尾スポーツアカデミー |
|||
Tweet | |||
![]() 斑尾サンパティックスキー場 (Webを加工) |
たいていのスキー場のホテルは最も標高が低いところにあるものだが、ここはゲレンデの一番高いところにある。スキー場の最下部へは車でアクセスできないので、誰でもまず1本滑ってからリフトに乗ることになる。そういう構造のため、車でホテルサンパティックに到着しても、斜面がどこにも見えない。建物の裏側に出て初めて、ここがゲレンデの最上部だと気づくようになっている。 この理由から、斑尾スキー場のペンション街をひとつの町とみなすと、その町中にある、という印象がある。ちなみに、サンパティックというのは居心地がいいとかいう意味のフランス語らしい。 到着してすぐに1回券を3枚ばかり購入、まずは中級のチャレンジコースを滑ってみるか。滑りだしてすぐ驚いたのは、とにかく圧雪が丁寧で、とても滑りやすい。うーん、なかなかサンパティックではないか。適度な幅とすいているのと、斑尾高原の非圧雪に対抗するかのような丁寧な圧雪は、パラレルで飛ばすのにはもってこいだ。ただ、ロングコースではないので、快適に飛ばしたとおもったら、もうゴールなのが残念だ。 リフトの係員も愛想がよくていい。景色は・・・この標高とロケーションでは期待する方が無理で、晴れた時の斑尾高原には対抗しようもないが、とにかく滑りやすさはすばらしい。練習するにはこちらの方がいいんじゃないかと思えるくらいだ。ただし、コブ斜面のような上級コースや、初めて板を履くような初心者向けの緩斜面は無く、中斜面主体ではあるが。 リフトで最高地点に戻り、客の多い第二ゲレンデの方を滑る。ここでハッと気づいたのだが、よく見たら、客は私以外、全部ボーダーだ。あれ?このスキー場はボーダー専用だったっけ? でもリフト係、何も言わなかったしなあ。見渡す限り、ボーダーばかりで、スキーヤーが一人もいない。まるで、混浴だからよかろうと風呂に入ったら、女性客ばかりだったみたいで、みんなから「あら、やだ」みたいな目で見られているようで、どうも気まずいくらいだ。第二リフトに乗ってゲレンデを見渡したら、なんとかスキーヤーを一人見つけることができた。それにしても、これだけボーダー比率が高いスキー場は見たことがなかったが、単なる偶然だろうか。 ちなみにこのスキー場はさらに斑尾山の低いところにある斑尾高原豊田スキー場と共通リフト券だったのだが、豊田は閉鎖となってしまい、孤軍奮闘しているようだ。すぐ近くの斑尾高原とはうまく差別化を図って存続していってもらいたいものだ。たとえば滑っていれば必ずリフト乗り場に降りられるので、迷子になりようがなく、子供が少しは滑られるというファミリーにもいいかもしれない。斑尾高原のように、はぐれるチャンスがいくらでもあるのとは大違いだ。不慣れなアジア系客の団体となると、斑尾高原では面倒みきれないだろう。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 北竜温泉ファミリースキー場 (Webを加工) |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
11時過ぎに到着。見たところ、非常にきれいに圧雪された第一ゲレンデがあって、ポールレッスンが行われていた。ヘルメットにワンピース、みんな本格的だ。こんな小さなすいているスキー場だからこそ、貸し切り状態でできるのだろう。しかし、普通に滑りに来た者にとってはこのコースにポールを並べて貸し切り状態にされると、滑ることができるのは、迂回コースのみだ。あまり滑る価値もなさそうなので、とりあえず北竜湖に行くか。リフトで山上に登ると、中高年の団体がいて、ガイドに引率されながら、スノーシューでハイキングをしていた。おお、いいねえ。ところが北竜湖側に下るととんでもないことに気付いた。 このスキー場は第一と第二に分かれているが、はっきり言って、完全に分断された別のスキー場と思ったほうがいい。北竜湖畔に降りた時点が最も標高が低く、第二ゲレンデまでは延々と上り坂なのだ。たとえ距離が離れていようが、板を履いたまま滑りこむことができれば一体感は損なわれないが、登りがあると心が折れて、完全に別のスキー場になってしまうのだ。 コースから湖をハート型と視認することは難しい。いや、湖面は凍結していて白い畑のようになっているので、湖というのも言われないと気づかない。さらに文化北竜館の近くの登りはきつく、ついに板を担いでしまった。これじゃあ、ボーダーはたまったものではないだろう。 文化北竜館は立派な建物だ。なぜか東京の文化服装学院が経営しているらしく、一般利用もできる宿泊施設でもある。こちらで板を履き、1本、滑ってみた。 なだらかな初級斜面で、幅も広い。特に千曲川を挟んだ対岸の景色の広がりがすばらしい。信濃平、戸狩などが並び、野沢温泉スキー場の景色に似ているなと思ったが、野沢温泉とはほぼ並ぶ位置関係だから当然だ。 初心者でも、スキー場の景色の雄大さを味わいながら滑ることができるのはいいことだ。 しばらくいるうちに、客層が違うことに気付いた。身体障がい者が多いようだ。すると昼時なのか、みんな一斉に文化館に入っていくので、私も食事を兼ねて入ってみた。 文化北竜館の中には大勢の子供たちがいて、昼食がはじまるようだ。今日は午前であがるらしく、フロントでは帰り支度でてんてこまいのようだ。食堂の前で職員らしき人に聞いてみたら、なんと東京から来た特別支援学校関係らしい。東京からここまでバスで大変な距離でしょうと聞いたら、途中でトイレ休憩を3回も入れるとか。それでも、ここなら貸し切り状態になるのと、スキー場に隣接した宿泊施設で、障がい者向けの設備も整っているので、毎年来ているらしい。 私も障がい者のスキーボランティアをやっているし(身体障がい者の清里、蔵王スペシャルオリンピックスみて)、ちょっと気になるところだったので、いろいろ話を聞いてみた。 この文化北竜館もこのような利用がされているところで、宿泊施設の人によると、来週は大阪からも同様の団体が来るらしい。なるほど、そうしてみると貴重なスキー場ではないか。みんな、楽しい思い出を作って帰るんだよ! かくいう私には苦行が待ち受けていた。第一ゲレンデに戻るのに、山道を歩いていかなければならないのだ。第一ゲレンデトップからミニロープトウ(実際には、クラックを使ったワイヤ)の下まで至るコースに合流するまでは、板を担ぐには中途半端なゆるい登りの坂道が続き、汗だくになった。そしてロープトウに来たら・・・止まっていた。げっ、係員は小屋にいない。今日は休みか!ロープトウ脇の登り坂を、板を担ぎながらしみじみとツボ足で登って行った。するとロープトウ最上部の駅からお兄さんが出てきて、下の小屋に人がいる、昼食中かもしれないから、たたけば出てくる、せっかくだからタダでいいので乗って行けと言って、強引にロープトウ駅に戻らせた。いったい、何なんだ。言われたとおりに下に降りたら係り員が出てきて、「あ~、動かしますよ」だと。客がいないから、寝ていたのかなあ。苦労して上った足跡を横目に見ながら、ロープトウで登った。乗るのが難しいうえ、やたらと遅いロープトウだが、そのありがたみを涙がでるほど身に染みて感じたのであった。降車したところでロープトウ乗車を勧めてくれた河野さん(野沢温泉あたりは多い姓らしい)という係員としばらく話し込んで様子を聞いてみた。 北竜湖第一はレース好きの人がスクールを行っており、それに参加するために平日でも学校を休んで中高生が首都圏や関西からまで集まるという。これが大きなお得意さんで、あとは地元の人がほとんどだとか。そうだろう、大都市からここまで普通に滑りに来るくらいなら、野沢温泉に行ってしまうだろう。 それにしてもこのスキー場は同じ北竜温泉の名を冠していながら、全く別のスキー場と考えていいくらい分断されていて、性格も客層も違っている。小さなスキー場がさらにまとまらずに小さくなっているのだ。でも野沢温泉の隣にありながら現に存続している。これからもそれぞれの特色を生かして、いつまでも無くならないスキー場であってほしい。 帰りは、以前、斑尾にグラススキーに来たときに寄った富倉そばがおいしかったので、飯山市で食べてみることにした。ここで注意してもらいたいのだが、そばやは軒並み4時ごろは開いていないという場合が多い。夜の準備ではなく、麺が無くなったから今日はおしまい、というパターンだ。それを知らずに富倉そばの本店に電話したら、耳の遠そうなジイさまの声で、もう終わったという。じゃあ、夜は何時からですかと東京の感覚で聞いてしまったら「もうやんねえよ~ ガチャッ」と、電話を切られてしまった。こらア、客に向かってなんちゅう口のきき方だ! ううむ、ガイドブックに載って、一見客が大勢来る店には往々にしてある高飛車パターンだが、このせいで1回そばを抜いたら、帰りの高速で気分が悪くなって吐きそうなので、飯山市内に電話をかけ、駐車場があって、この時間に営業している店を探して行ってみた。そこは「源」という、夜は居酒屋という感じの店だった。つなぎにオヤマボクチを使った富倉そばではないが、普通の十割そばだという。メニューを見たら、三宝そばと称して、とろろ、山菜、野菜天ぷらの割子そばセットがある。割子そばは出雲の食べ方で、私も食べたことがあるが、これは器の名前だから、そばが信州産であれば問題ないだろう。なかなかおいしいし、具も良かった。 居酒屋らしさがあったのは、店の真ん中にでかい鍋があって、おでんが1品無料、追加しても1品50円ということだったので、2品追加していただいた。オヤジも話してみるとおもしろそうな人で、いくらか心もお腹も和んだのであった。 店を出てすぐのところに新幹線の駅が建設中だった。2年後、長野新幹線が富山まで延伸し、その駅だという。新幹線ができれば野沢温泉もぐっと近くなり、この雪国も大都市から身近になるだろう。このエリアも、新しく来るお客様の最初の印象を害さないように、エリアの住民も一丸となって、客をもてなしてもらいたいと思った。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() |
ロコというほど小さくもない | 動脈のペアリフト。ずっと上にホテルが見える |
庇がへこみ始めているぞ | ここがファミリー広場のはずだが、ここに来るには 中上級を通らないといけない |
ホテルから見られているようだ | 【ここから北竜温泉ファミリー】 ちょっとレトロな響きも |
よこはまですか! | ちんまりしているが、この規模には十分なくらい |
第一ゲレンデから第二へは下り坂。 スノートレッキングの団体が登ってきたぞ |
北竜湖資料館があったが、冬期閉館だ |
ハート型の北竜湖だが、全面凍結だ | 文化北竜館。結構いい施設だ |
千曲川の対岸を見ながら滑る | 第二ゲレンデはこの1枚だ |
第二ゲレンデを下から。 安定した緩斜面で、初心者にはいい |
文化北竜館の通路に並ぶ資料 (コレクション?) |
スキー資料館としては定番だ | 文化北竜館はこんな体育館まであって、びっくりだ |
第一に戻るゆるい上り坂 | ロープトウといいつつ、ワイヤにクラックをかますTバーだ |
第一ゲレンデのリフトから、ポールコースを見下ろす | 飯山市のそば屋、源だ |
おでん1品50円、野沢菜は無料だ | |
![]() |
|
【ギャラリー】 | |
千曲川対岸の景色を見ながら。川に向かって落ちて、さえぎるものが無いので、目の前に連山が左右に広がる |
![]() |
|||
北竜湖は第一と第二では客層が全く異なるうえ、別スキー場のように分断されているので、どちらかにしよう。また、まる1日いると飽きるので、半日にして、飯山市の観光をくっつけてもいいだろう。 管理人の「スキーの聖地・飯山市訪問記」はこちら! |
|||
![]() |
|||
斑尾サンパティック 北竜温泉ファミリー 文化北竜館 信州いいやま観光局 そば処 源 |
![]() |
|