上海銀七星室内滑雪場(上海北海道室内滑雪場)熱烈滑雪! |
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成田からわずか3時間。地理的に近いこの国は、10年くらい前までは個人の自由旅行が難しいこともあって、上海といえばパソコンゲームだと思っていた人も多いだろう。しかし上海に到着して驚いたのは、とにかくあちこち工事中で、道路だのビルだの鉄道だの、とにかく日本の高度経済成長期の記録映像を見ているかのようだったことだ。空港から都市の中心部までは車で1時間弱だが、すでに世界初の商用リニアモーターカーの運行を試験的に開始しており、最高時速400km以上で、市内の地下鉄駅まで数分で到着できるようになるという。あなどれないではないか。んんん、こりゃあ何をやるか分からんぞ。大いに期待するところであった。 到着の翌日、龍華寺に寄って時間調整の観光をしたあとタクシーで向かう。(道路は渋滞しやすいので、むしろ地下鉄1号線の終点、「しんしょう」から送迎バスまたはタクシーで行くのがいい。タクシーはメーター制で安いので、時間が大切な観光客はぜひ活用しよう) しばらく走ると高層ビルの少ない住宅地のような工業地帯のようなところに、いきなりどこかで見たような、異様な構築物が見えた。おおお、あれが上海北海道室内滑雪場か!。はるばる来たなあ!。ん?なんだ?。変なことに気づいた。建物正面の看板をよく見たら、名前が「上海銀七星室内滑雪場」となっているではないか。あれ?情報では上海「北海道」室内滑雪場のはずだったが。さては北海道室内滑雪場を真似して、同じようなのを近くにもうひとつ作ったのかな?。しかし看板をよくよく見ると、ぼんやりと「北海道」の文字があった跡があるではないか。ううむ、きっと外国の地名を使うことに引け目でも感じたのだろうか。日本にだって白馬コルチナとか、外国のスキー場の名を使っているところがあるし、いいんじゃないのかな。土曜日の午前だが、みたところ周囲に人は少ない。やっているのか心配になったが、さすがに駐車している車は高級車が多い。やはりまだ一部の上流層の施設なのだろうか。 ドアを開けてロビーに入る。一斉に「Good Morning!」と英語で挨拶が飛んできた。のはいいのだが、まず暗いことに驚かされる。中国人は目がいいのだろうか。でも電力をケチるくらいなら、室内スキー場など運営できんぞ。そうしたら、受付の兄ちゃんが入場券は外で販売しているという。見ると外にはショボイ小さな小屋があって、そこで入場券を購入。パチンコの両替じゃあるまいし、何か変なシステムだ。入場料は平日100元で土日は120元と聞いていたが、土日は125元だ(チケット見て:1元=15円)。現地の一般市民にはとても高いだろうが、これには板、ブーツ、ウェア、グローブ、帽子のレンタルが含まれているのだ。受付へ行って券を提示してロッカーの鍵と利用券をもらう。この券に身長と体重と足のサイズ(cm)を記入し、開始時間を記入してもらってから1時間だ。脇の階段から2階に上がる。するとさらに薄暗い部屋があって、いきなり脇にお姉ちゃんが立っていて驚かされる。大きな黄色い袋を渡された。中にはウェアが入っているらしい。そしてロッカールームへ。とても広い。ここそこで声は聞こえるが姿は見えないのが不気味なくらいだ。ウェアは「リゾート応援団」なんて日本語が背中に書いてある。どこか潰れたスキー関係団体のものをもらってきたのだろうか。とりあえずウェアに着替えてスリッパを履き、今度は別の階段で1階のレンタルコーナーへ降りる。これまた薄暗くて、本当に営業しているのか心配だ。そこには壁際にブーツ、手袋、帽子のコーナーと板のコーナーが並んでいた。利用券を見せるとブーツが出てくる。もちろんリヤエントリーだ。そして板のコーナーに行くと、もう私の板がカウンターの上に乗っていた。遠くから目測で身長を計って先回りして用意していたのだろう。カービングの初級向けの板だろうか。ブーツを履こうと長いすに座ると、女の子が寄ってきて、自分で履けるかと言ってくる。そこいらじゅうの柱には大きくブーツの履き方の図解がべたべた貼っているのだが、来る客全員がスキー初体験者であることが前提らしい。可愛い子だったので教わろうかと思ったが、やめといた。最後に壁に鈴なりになったストックから自分の長さのものを選んでいよいよゲレンデだ。 さて、断熱用のカーテンをくぐってさらに自動ドアを開け、もういちど断熱カーテンをくぐって入ってみると・・・おお、懐かしや、室内スキー場ではないか。ザウスと比較した第一印象は、「暗い」「狭い」「天井低い」「人がいない」だ。コースの上半分は照明がおとされていて真っ暗だが、とにかく全コース雪がついている。よしよし。人は30人くらいしかいないが、まあいいだろう。すると2人の係員が寄ってきた。はいはい、自分で履けますよ。板を履いて、左端のムービングベルトに向かった。ところがこれ、よく見たらムービングベルトではなく、ふつうのエスカレーターで、段差にならないやつだ。しかも手すりのベルトは動かないので、うっかりよっかかったり強くつかんだりすると、引き倒されるので注意だ。なめてかかってはいけない。 さて、ゲレンデの中腹まで到達するわけだが、また変なことに気づく。上部はちゃんと雪が付いているのに、柵で囲んでいて、営業していないのだ。左端にはちゃんとシングルリフトが完成しているのに、動いていないし、だいいち照明が消えていて暗い。何でだか分からんが、がっかりだ。まあいいわい。下を見ると、コースは縦に二分されていて、エスカレーターのある側の半分にはシュプールがついたコースのようになっている。そしてその両側にはスキー板をはいた係員が3人ずつくらい並んでいて、転んだ人を起き上がらせて上げているのだ。ううむ、これは親が子供の、彼氏が彼女の面倒を見る余裕が無いほどみんなが下手なので仕方ない。でもいいことではないか。それにしてもこんな緩斜面でヘッピリ腰のコンクールのようだ。みんな腹でも痛いのか、うずくまるようにして滑るのが上海スタイルだ。 準備体操をして、軽く一本。よし、日本の1級を見せちゃるわい!。思いっきり漕いでスピードをつける。でもシャクシャクバーンのうえ、緩斜面なのでスピードが出ない。パラレルに十分なスピードを出そうとさらに力をいれて漕いだら、斜面が終わってしまった。なんじゃこりゃあ。頭にきてもう一本。今度は2回漕いで超縦長パラレルターンだ。しかしせめて板にはザラメ用のワックスでも塗っといてくれ。ヌケを感じることもなく、ただあわてて下へと滑り降りてきたようなものだ。これではいかん、今度こそ!。しかしバコバコのリヤエントリーではカカトが踊っているし、その割にくるぶしは当りまくっている。ワイヤを調整しようかとかがんだら、係員がどうしましたかと2人くらい飛んでくるし、まいった。 もう、怒った!。もったいないが、見たことないだろうから、ウェーデルンを見せてやる!。2回くらい思いっきり漕いで、ジャンピングの瞬間にスネで少しブーツを前に押し出す、推進型のウェーデルンだ!。しかしこのブーツと雪と斜度ではいかんともしがたい。それでもなんとか5ターンくらいで滑り降りた。すると数人の係員に反応が見られた。「俺たちだってできるわい」といわんばかりに私がエスカレーターに乗ったのを見計らうようにして、エスカ横のコースをウェーデルンで滑り始めた。でも、とても指導員クラスとは思えない。私が自分の板とブーツを履いた方がうまいんじゃないかな。よく見たら彼らもリヤエントリーのブーツだ。ひょっとしたら(いや、きっと)彼らはここ以外でスキーをしたことがないのかもしれない。なんだか可愛そうな気もするが。 しかし、スキーは楽しむことをもって一義となす。客はみんな楽しそうだ。それはおそらく、生まれて初めて積もった雪を見るだけでなく、立った状態で滑るという動作が初体験という人がほとんどだからだろう。この施設はザウスのように、夏場のトレーニングという意味合いは無いといってよい。客もほとんど直滑降しかしていないけれども「私はスキーをしたことがある」と友達に言えるだけでも満足しているのかもしれない。日本からやってきて「つまらんスキー場だ」と評価するのはやめておこう。だから係員もスクールというよりは、転倒時の手助けを主な仕事にしているようだ。それにしてもよく転ぶなあ。フラットな場所でも転倒している。そして必ず係員が飛んでいくのだ。手助け1人につき何元で給料をもらっているのかと思うくらい、すばやい。よく見たら、フラットバーンの係員はなかなかきれいな女性だ。えへへ、私もわざと転んだら、起こしてくれるのか試してみようかな?。だが私が滑れることは思いっきりバレているので、あきらめた。 壁にはスポンサーの広告や、なぜかスイスのグリンデルワルドの写真とか、なんとなく中国らしからぬ雰囲気を醸し出している。すると奥の垂れ幕が目に付いた。「雪舞激情」。なんていいコピー文句だ。しかし、この斜面で激情なんてのは大笑いだが、そこは少し白髪が伸びただけで「白髪三千丈」と表現するお国柄なのだから、目をつぶろう。 ところでゲレンデ全体を冷やしているのに、どうして上半分をオープンしないのだろう。それはきっと、客のほとんどが中級を滑られるレベルに達していなくて衝突事故の危険があるからではないだろうか。なんとなく納得がいってしまった。制限時間いっぱいねばってゲレンデを後にした。 帰りは来た道の逆である。ストック、板、ブーツの順に返却し、ロッカーに戻り、黄色い袋にウェアを入れて大きなカゴに返却。そのまま2回の精算窓口でロッカーのカギを返却し、時間を書いた紙を見せて終わりだ。追加料金は無かった。出たところにはレストランやドリンクコーナーがあり、ゲレンデを見下ろすことができる。ちょっとザウスを思い出してしまった。 帰りはせっかくだから送迎バスに乗ることにする。ちょっと時間があったので、施設内や付近を歩いてみる。係員数人に、なぜ北海道の名前を外したのか尋ねたが、誰も知らなかった。また、ザウスのことすら誰も知らなかったのにはショックだった(帰国後HPを見たら、ザウスを「東京室内滑雪場」という名で今でも営業していると紹介しているので驚いた)。また外に出て建物全体を見たが、やはりザウスより斜度が小さく距離もないことが一目瞭然だ。しかし、私は見逃さなかった。この建物の裏手はまだ何もないのだ。それはきっと、スキー人口が増えて来客も多様化したら、後ろにどんどん増設していく計画なのではあるまいか。笑ってはいけない。日本人が縄文式土器でございますと言っていたころ、中国人はすでに万里の長城を建設していたではないか。彼らの発想からいえば、龍のように長く伸び、中はゴンドラで登るくらいのスケールにするかもしれない。 今回の旅行でわかったことは、中国とは何でも受け入れる国だということだ。事実、昔からけっこう色々なものを外国から受け入れ、自国の文化と融合させ、新しい独自のものを形成してきた。たとえそれが元の国でポシャってしまってもだ。仏教も、マルクス主義も、そしてザウスも。 中国は北京オリンピックまでに、世界最大級の室内スキー場を作るという。ザウス閉鎖には関係なく、独自の室内スキー場路線を進んでいくに違いない。 |
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| 大きな標識があった |
手続きの流れを キティちゃんが説明だ |
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| これがそのチケット売場 |
フロントの愛想はいい |
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| ウェアを借りる場所 |
右奥のロッカー室へ。ポスター貼るとか、 何か陳列するとかやらんかい |
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| ロッカー室だが、不気味だ |
カギはなくさないように |
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| この袋の中にウェアがある |
ウェアはリゾート応援団だ! |
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| ロッカールームから滑雪場へ! でもその前に板とブーツは? |
2階のロッカールームから1階の レンタルコーナーへ降りる |
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| しかし暗いなあ。 |
ブーツのコーナー |
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| 板のコーナー。 よくこんな暗い所で仕事できるね |
ストックが鈴なりだ(ストロボ発光) |
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| 断熱用のカーテンをくぐる |
このドアの向こうだ |
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| みんな平地の移動でも 必死だ |
日本製の冷却装置らしい |
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| エスカレーターでは 手すりにつかまらず |
リヤエントリーだ |
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| 背中に「上海北海道室内滑雪場」とある のを見つけたぞ |
もう、大変 |
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| 同時多発 |
おばあちゃんではない |
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| ここがステージだ! |
お茶した人には、制限時間を10分延長するらしい。 でも、そのコーヒーショップが開業していないのだ |
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| コカコーラだ! |
なぜかグリンデルワルドだ。 左端がアイガーだ |
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| 「乗梯需知」とは、エスカレーター の乗り方を書いたもの |
使用したダイナスターのカービング |
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| 帰りは逆の手続きだ |
日本から贈られた板のようだ (日中と、日本を先に書いてある) |
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| ここでカギを返す |
ドリンクコーナーから スキー場を見下ろす |
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| 何か、勘違いしていないか? |
ロビーはチャイニーズランタンでは なくて、ハロウィーンだ! |
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| 斜度が低いなあ |
送迎バスは無料だ |
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| 略図だ |
利用する駅の漢字。ワープロ変換で出てこない ので、これを見て |
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| 3つ折のパンフレットを開いたところ |
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| 昼の上海 | 夜の上海 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 住所:上海市七辛(草冠に辛)路1835号 電話:021-64788666 ホームページ:www.skiing.com.cn (中国語) |
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