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マドリードSnowZone

  おまえはザウスじゃないか
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 2010-2011年シーズンはスキーに関してはほとんど行かなかった年だ。何しろ、表万座に日帰り1回だけというひどい内容だった。理由は、転職活動にあった。もともと大手IT企業にいて、7年近く経過して一年発起、飛び出したはいいが(この転職の谷間の長期休暇でオーストリア遠征に行った)、約束とちょっと違う業務になってしまったりと不本意なところもあり、結局1年経過したら転職しようと活動していたため、精神的に行く気になれなかったのだ。その後、震災で中断してしまったが、GW明けから活動再開、うまく転職に成功し、8月22日から勤務開始、それまではまた1ヶ月近い休みがとれることになった。いやあ、やれやれ。本当なら南半球とか、行ったことのない南米なんかも魅力だが、長い飛行機は苦手だし、かあちゃんもそれまでどこにも連れて行かなかったので、かあちゃんの希望と夏休みがとれる期間ということで、スペインになった。ただしマドリードの2日目では、シャナドゥというショッピングセンターにある室内スキー場に行ってから、マドリードに戻ってランチをとり、夕方にはグラナダ入りという日程とした。
 今回のレポートではそのマドリードの室内スキー場について紹介する。
スペイン
 マドリードはスペインの真ん中あたり!
 
 マドリード
  バスで郊外に出たとこ!
マドリード 室内スキー
朝のうちは空いていた
 マドリード  
 ショッピングモールの一角、
突如現れた入り口
 
 マドリード  
 調整、手慣れたものだ   
 マドリード  
 来ました、来ました   
 マドリード  
 上から見たところ。
ザウスそっくりだ
 
 
 マドリード  
 ザウスじゃないか!   
 宿泊していたのは、マドリードのフロリダノルテホテル(Hotel Celuisma Florida Norte)というところで、これは目の前にインテルカンピアドル・デ・プリンシペ・ピオ(通称プリンシペ・ピオ)という地下鉄駅があるのだが、このさらに地下の階には各地に行くバスターミナルがある。ここでシャナドゥ行きのバスに乗る。Xanaduは英語読みはザナドゥだが、スペインではシャナドゥというらしい。もともとは桃源郷という意味だ。
 円高ユーロ安のおかげで、(1EUR=110円)片道3EUR(330円)で行くことができた。
おおよそ1時間かかるみたいなことを書いていたが、客も道路もガラガラで、10時に出発して、10時半には到着してしまった。
 ここはなかなか大きなショッピングセンターなのだが、呼び物といえるのはスペインで唯一の室内スキー場、SnowZoneだ。高低差は65m、滑走距離は350mだから、ザウスの高低差80m、距離480mに近いのかな。赤い大きなゲートをくぐると映画館の入り口のような雰囲気だが、そこが受付になる。
 料金は1日券大人33EURだが、4時間27EUR、1時間19EURであり、私は今回は当然、1時間券ということになる。
 ウェア、板、ストック、ブーツはみなレンタルだ。ブーツは足型が合わないとつらいものがあるし、北欧では痛い思いもしたのでちょっとドキドキだ。階段を下りて、レンタルコーナーへ。ここでウエアのレンタルをお願いする。おもいっきり野暮ったい茶色のジャケットと、黄色のパンツのコンビネーションだ。板とブーツを借りると、おねえちゃんがバインディングを調整してくれる。ブーツはHEADのものだったが、私の足によく合っていて、北欧のときよりも調子がよかった。最後にストックを選んで、ゲレンデに向かう。ここのゲートを通過してチケットに記載された1時間が始まる。

 二重ドアを抜けるとそこは雪の世界であり、室温はマイナス5度と、冬の世界であった。おお、すばらしい。雪質は典型的な人工雪で、結晶は細かいのだが、パウダーとかいう感じではなく、片栗粉のような雪だった。

 入ってすぐ左にキッズ向けの短い初心者斜面があり、その奥にメインのコースがある。構成は狭山によく似ているが、斜度が足りないのか、ザウスや狭山は下から最上部が見えないが、ここでは上のリフトの降り口がよく見える。ゲレンデに向かって右側にはささやかながらジャンプ台などのボードパークがあった。

 それよりなにより、見た瞬間に「あっ」と声を出しそうになるくらい、あの今は亡きザウスに似ているのだ。青い天井に屋根のフレームが並び、照明が点々としていた。あの天井、ザウスそのものではないだろうか。なにはともあれ、Jバーにつかまって左端の部分を上がって行った。その途中の様子も、ザウスそっくりだ。外国の地で亡くなった子にそっくりな子に出会った感じだ。ああ、おまえはザウスではないか!。まあ、初心者と中級者の2斜面に分けているのと、氷がびっしり生えた柱が無いのが違うけど、マドリードから昔の船橋にワープしたような気分であった。
 
 とりあえず1本滑る。斜度は弱いが、安定しているので加速しながら、最後までパラレルで滑ることができる。もう1本。今度は小回りだ。この小回りをするにはなかなか練習になる斜度だ。でも最初のうちはスピードをつけてスタートだ。もう1本。今度はパラレルから小回りの複合。次はベンディング。雪質は室内スキー場だけあって、感動は無いが悪くは無い。夏でも滑ることができると思えば、大感謝だ。なんだか人が少ないけど、右側にはクワッドリフトもあるし、混雑するときは混雑するんだろうなあ。ボーダーの方がちょっと多めで、スキーヤーもあまりうまくはない。まあ、スペインの暑い夏には涼みにくるのもいいのだろう(連日30度超えだった)。
 乾燥した、冷たい空気に分かれを惜しみつつ、カードを返金して、買い物は何もしないでシャナドゥを後にした。ううむ、それにしてもスペインの室内スキー場とはウンヌンとか講釈するのが難しいなあ。なにしろ、ザウスで滑ったような感覚だったもんで。
 毎正時にはバスが出るので、12時の便に乗った。12時半にはプリンシペ・ピオに戻り、13時のランチ開店に合わせて、タクシーでボティン(BOTIN)というレストランへ。ここは世界最古(1725年)のレストランとしてギネスブックにも載っている店で、ヘミングウェイも通っていたらしい。ここで名物の子豚の丸焼きをいただいた。(1匹まるごと出てくるのではない)見た感じが北京ダックみたいなパリパリの皮だが、実際に私が食べたことがある豚料理の中では、屈指のうまさであった。実はこの店、たいていのガイドブックに載っていて、昨日の夜に来たが満席でとても入れず、ここで食べずに日本に帰るのが残念と言っていたかあちゃんもニコニコだ。大変ラッキーだった。なにしろ、滑っている間、外で待たせていたのだ。私もスキーを楽しめた思い出を胸に、夕刻、マドリードからグラナダ行きの飛行機に乗ったのであった。
 

 
マドリード
 シャナドゥ(Xanadu)は534番か・・・   これに乗るのだ 
マドリード
 こんな感じです  あれはまさしく!  
マドリード 室内スキー マドリード 室内スキー
じゃあ、12時ジャストに出発ね ショッピングモールのバス停側入り口
マドリード 室内スキー マドリード
子供が遊ぶスペースだ 映画館みたいだが
マドリード マドリード
返却するとお金が戻るので、
写真をとっておこう
なかなかよくフィットしました
マドリード マドリード
これがそのウエア レンタルコーナーの雰囲気
マドリード マドリード
数は結構あった いよいよだ!
マドリード室内スキー場 マドリード
とりあえず腐ってはいない いい感じだ
マドリード マドリード
キッズゲレンデだ 右はボードパーク
マドリード マドリード
人は少なめ 上部だ
マドリード マドリード
 ボードを履く椅子だ 下は少しゆるやか 
マドリード マドリード
 クワッドもあるぞ 動いていたのは、あのJバーだ 
マドリード マドリード
 ザウスそっくりだなあ 終わったら、このカゴにぶん投げておく 
マドリード マドリード
カードをここに入れるとデポの
お金が戻ってくる
 受付のコーナーです
マドリード マドリード
 高速道路に自転車が走っていた フロリダ・ノルテのホテル。
駅とバスターミナルは目の前だ
 
マドリード マドリード
 ここがBOTIN   子豚の丸焼きは名物だ。
他にガスパチョとデザートをいただきました
 
マドリード マドリード
 店内の雰囲気。
左は韓国の女の子たちでした
 
ボティンのすぐ近く、
マヨール広場だ
  
 
【ギャラリー】 
マドリード
 ◆下から見上げて
  天井に遮られることなく、上まで見えるから、それほど難しい斜面でないことが分かるだろう
マドリード
  ◆上から見下ろす
 まるっきり、ザウスみたいだ
 
マドリード
◆中間から上部
 バーに乗って撮影。見通しはいい。
マドリード
 ◆上からパノラマ写真
 こんな感じ。写真の特色として、奥行きがかなり出ている。上級者なら、すぐに飽きるが
TIP
 ヨーロッパには意外なところに室内スキー場があったりする。山の無いオランダにもあるし、ドイツにもある。夏の観光がてら、それでもスキーをやりたい人は、情報をあつめていこう。
 
スキー

 マドリード室内スキー場(日本語):スペイン政府観光局

 シャナドゥ・ショッピングモール(英語

 ボティン・レストラン(日本語)



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