<清水さん>
「ええ。チェスはスポーツといっても決して過言ではありません。そのゲーム性は、例えばサッカーやバスケット・ボールなどの球技に近いといえますし、実際にそれくらい知力ばかりでなく、体力も必要とされるものなのです。『国際チェス連盟』も、「チェスの魅力の要素は[科学性][芸術性][スポーツ性]だ」といっているくらいですから」
<黒べエ>
それほどまでに「チェス」に魅せられてしまった清水さん。そもそも、そのきっかけは何だったのでしょう?
<清水さん>
「もともとは将棋をやっていたんです。そして大学に入った時に、将棋サークルに入ろうと思って受付に行ったら、人がいっぱいで誰も相手にしてくれなかったんですね。。その時、ちょうどチェスサークルが勧誘のために盤を出していたんですよ。それを見ていたらやってみないかっていわれて。チェスも駒の動かし方くらいは知っていたんで、先輩と試合をしたんです。すると、何と!
勝ってしまったんです。先輩たちは筋がいいとか、素質があるとか、大騒ぎしちゃって。それでサークルに入ったんです。ところが、入ってみたら先輩たちに全然勝てないんですよ。おかしいな〜と思って、よくよく考えたら、入部させるためにワザと負けたんですよね(笑)。まあ、もちろん結果的には入って良かったんですけど」
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