やっちゃった博物館 | |
2012年レポート(2) 北信越-2 | |
翌朝、例によってボリュームありすぎの朝食をとったあと、そそくさとスキーに行くことにした。かあちゃんは野沢温泉の温泉街をめぐり、昼にゲレンデでランチをいっしょにとり、スキー博物館を見学、午後は適当に滑ったら引き上げるという算段だ。 しかし、あまり天気はよくなさそうだが、どんよりしているだけで、降雪はそれほどでもないみたいだ。 |
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野沢温泉スキー場 〒389-2502 |
野沢温泉スキー場 (Webを加工) |
そして日影ゲレンデに降り立つと、一気にスキー場の雰囲気が広がる。正面の広いバーンは技術選やデモ選でも使われたことがあり、世界のスキー教師が集まるインタースキーが1995年に開催された場所でもある。しかし今日はファミリーがやたら目につくゲレンデだ。そう、たいていのスキーヤーはさらに雪質がいい上の方に行ってしまうからだ。 私もゴンドラに乗車してみる。すると結構な行列ができていて、驚いた。昔は普通だが、最近は見なくなった現象だ。結局15分待ちで乗れたが、6人乗りゴンドラなのに6人で乗っているのは少なく、ひどいのは3人で乗って飛ばしているのがあった。こういうときはシングルレーンを作るとか、係員が定員乗車になるように誘導するものだが、イングランドから来たという留学生らしき係員は雪山の無い国から来たらしく、そのあたりの配慮ができていなかった。海外では客の方が自発的に乗り込もうとするが、日本人はそのへん、シャイなのかもしれない。 ゴンドラで上ノ平ゲレンデへ。ここは比較的なだらかな広い尾根沿いのコースになっている。ここでフード付きクワッドを乗り継ぎ、やまびこゲレンデへ。そして最後のクワッドで毛無山山頂(1,650m)だ。 スキーの朝イチはとにかく山頂に急ぐに限る。いままで風景写真をたくさん撮影してきたからだが、今回は天候に恵まれなかった。でもまあ、仕方ないか。前回来たときは晴天で妙高まで見えたのだが。そしてここからいよいよスカイラインコースへと滑る。 スカイラインは野沢温泉の看板コースの一つで、尾根の上からはパノラマが広がり、前方に戸狩スキー場、やや左に信濃平スキー場(閉鎖)が見える。天気が良ければ、その先に妙高が見えるはずだ。景色としては大変いいのだが、急で狭い。しかも降雪後なのでホコホコで、こりゃあ一度圧雪した方がいいかもしれない。 とりあえず滑るが、注意が必要だ。八方尾根のリーゼンと並んで、事故の名所でもある。靭帯損傷による病院担ぎこみは数知れず、死亡事故も数件発生している。確かに、ここに入ると逃げられなくなるのと、急斜面の割にコース幅が狭く、かといって下山道のような狭さでもないので、中途半端にスピードが出やすいのだろう。 景色を見ながら滑り、長坂ゴンドラ側に降りた。ここのゴンドラは立って乗る形式で、海外には多いが、日本ではめずらしい。でも細長い方が風に強いらしい。 長坂ゴンドラで再び上ノ平ゲレンデへ。ここでクワッド下を滑るコースを滑ってみた。スカイラインと比べると格段に安定した中斜面で、雪質のいいところで練習したい人にはいいだろう。そしてこのあたりをウダウダして時間調整しながら、ランチの時間にあわせて日影ゲレンデに戻った。 ここでかあちゃんと会い、一緒にゲレ食でランチをとると、いよいよ楽しみにしていた日本スキー博物館に行くことにする。 昨日のレポでも述べたが、私が同じ場所に繰り返し行く場合は理由があって、一番多いのは、最初に来たときは天気が悪くて本来の景色などが楽しめなかった場合のリベンジなのだが、野沢温泉の場合は、「宿泊しなかったので温泉街を楽しめていない」ということと、「日本スキー博物館を見ていなかった」ということだった。 |
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まあ、とにかく中に入ってみることにした。 ブーツを脱いでスリッパを履く。内部はよくできた展示室で、今までスキー場にあるスキー博物館は小樽天狗山、大鰐、金谷山、湯沢など数多く見てきたが、(郷土の風俗資料館を含めると、数限りなく見てきたが)ここが一番充実しているのではないだろうか。さすが、「野沢スキー博物館」ではなく、「日本スキー博物館」と豪語するだけのことはある。しかし、相当な予算を突っこんだと思われる建物や、渾身の気合いで集めた展示物に対して、とにかく場所が悪すぎる。年間入場者数が3000人しかいないというが、1日あたり20人もいないということね?観覧料は大人300円だが、年間90万円の収入で、どうやって維持するんだろう。もしこれが温泉街の中にあって、夜8時くらいまでやっていれば、相当なお客さんが入場するはずだが。とにかく絶句してしまった。マーケティングも何もあったもんじゃない。 内容的にはスキーについての世界の歴史、日本の歴史や、野沢温泉村、野沢スキー場のこと、そして長野五輪のことなどがテーマとなっており、興味がある人はぜひ見ておくといいだろう。 再びかあちゃんと別行動で上の平を滑り、もう一度スカイラインを滑って長坂ゴンドラで上の平へ。今度はシュナイダーコースなどを経由して遊ロードを使って野沢温泉街に戻った。 ここから普通に戻ったら、帰りの渋滞にモロにはまるだろうということになり、野沢温泉アリーナでゆっくり温泉に浸かった。野沢温泉を出発したのは18時半だったが、帰りは疲れずに帰宅できた。 さて、このスキー行、いろいろと感じるものが多かったので、野沢温泉スキー場に長文のメールを出してみた。公式サイトの中身や宿泊予約ページの改善案、スカイラインは土日は昼に圧雪したがいい、混雑時のゴンドラ定員乗車は徹底しろとか差し出がましいことから、あのスキー博物館は野沢温泉街に移設したがいいとか乱暴なことまで書いたのだが、すぐに支配人から丁寧な返事をいただくことができた。「前向きに検討」のオンパレードで、スキー博物館については「これからもっと皆様に紹介できるように努力 |
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宿の部屋から | 朝の大湯だ |
遊ロードの入口だ | うーん、難しいなあ・・・ |
スノーモービルで引く馬車のようだ | あなたも一枚! |
託児所ありだ | この三角形のタイヤがかっこいい |
クワッドの入口だ | スカイラインは起伏が多かった |
幅が狭いので事故に注意だ | 真正面は戸狩スキー場だ |
ほんとう、事故の名所らしい | まだまだ油断できない |
縦長の長坂ゴンドラだ | こちらは日影の下の方だ |
ナスキー君は昼も出動だ | 記念写真も人気だ |
お昼はどんぶり。野沢菜、もっと欲しいなあ | 犬に引かれて野沢参りだ |
しかし、いっぱいあるなあ | シャッターが押された瞬間、まさかあちこちの 博物館に展示されるとは思わなかっただろう |
昔のブーツだ | こんなブーツでウェーデルンは至難の業だ |
有名な、後楽園球場でやったというジャンプ台。 今の人は後楽園球場だって知らないだろう |
うっすらと記憶があるような・・・ |
模型もあったぞ | あの、悪名高い長野五輪のポスターだ。 今見てもぞっとするが |
なんだあのスキー相談所ってのは | 木材を運ぶ道具らしい |
こうやって地べたに並べるの、 はやっているのかね |
ナスキー号だ |
リンゴのソフトだ | 上の平のクワッドだ |
ナスキー君のデザインの元ネタかな? | あれ、駐車場ですって |
誰でも利用できる温泉卵作り場だ | 野沢温泉アリーナの休憩室 |
野沢温泉アリーナは便利だったぞ | |
最近はスマホでも交通渋滞を検索しやすくなっている。情報を入手して、ころあいを見て出発できるようにしよう。伸びきった渋滞の距離が縮みだしたら出発のサインだ。 | |||
野沢温泉観光協会 |
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やってみよう!スキー |
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