奇跡の復活 | |
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さて、だんだんと行ったことがない場所が限られてくると、遠征も計画的になってくる。特に北海道は「道北」「旭川の残り」「ニセコと札幌の残り」に限定されてきた。直前の天候やスキー場の雪の状態を見たうえで、1月下旬に旭川に行くことにした。旭川周辺はかなりつぶしたが、最近営業を再開して話題となった北海道の希望の星、北大雪や、旭川市の夜景が見られるというキャンモア、油断のならない名寄ピヤシリ、高速道路隣接の和寒東山など、ぜひ行っておきたいスキー場がいくつかあったのだ。1日数ヶ所を渡り歩く、修行僧のようなハードスケジュールなので、今回は一人でノコノコ行くことにした。 | |
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ここはもともと標高差600m、最長滑走距離は4kmという、名に恥じないビッグスケールのスキー場であった。しかし北海道の山奥という場所が場所だけに商圏が限られており、客数の減少とともに1999年5月を最後に閉鎖されていたのだ。ところが旭川・紋別自動車道の延伸で採算がとれそうだということで、2007年3月に8年ぶりに営業再開となった。私が昨年、道東(羅臼、うなべつなど)に遠征したとき、現地の人から「8年ぶりに再開したスキー場がある」と聞いて、耳を疑ったものだ。コクド系を中心に北海道のスキー場は閉鎖しまくりだったので、いったいどんな所が大変興味があったのだ。ちなみにここはトップシーズンは競合に勝てないので、シーズン始めと春スキーだけフル営業、トップシーズンは土日祝のみ営業という効率重視の経営をしている。新潟の奥只見がトップシーズンに営業しないのは豪雪で道路が閉鎖されるからだが、こちらは競合に雪が少ない期間を狙うためという面白い戦略をとっている。多くのスキー場の閉鎖を目の当たりにしているからこそ、こういう思い切った営業方針が立てられるのだろう。 また、車山でのファミリースキーでは新しいサロモンの板の調子を見るには消化不良だったので、こういう大型スキー場でおもいっきり試してみたかったという意図もあった。 |
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![]() 北大雪スキー場 |
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北大雪 (Webパンフを加工) 北大雪スキー場公式サイト ![]() |
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さて、地図のとおり、山の斜面を豪快に使ったスキー場なのだが、あるのはナント、シングルリフト3本だけだ。下から第1、第2、第3だから覚えやすいことこの上ない。まあコストもかからずメンテも容易だからこれが正解だろう。しかしリフトに乗ってみて気づくのは、どう考えてもシングル3本級とは思えない大きなスキー場ということだ。東京から日帰り圏だったら、大混雑してクワッドまたはゴンドラでないと間に合わないくらいのコース内容だ。これをわずかな客で滑るのだから、なんと贅沢なことよ。感心しつつ、一気に最高地点まで上った。 上部は飛ばせなくなるほどの悪い視界ではないが、隣の山は見えない、という感じだ。まあいいか。周囲を見ると半数はボーダーだが、こういうフカフカ状態の時はボードの方が楽しいかもしれない。するとスキーヤーに、なんと、ファットスキーを履いている人もいて驚いた。ファットスキーはヘリスキーなどで使われるパウダー滑走のための板で、圧雪やアイスバーンではターンしづらいが、浮力が強く、降雪直後の深いパウダーでは初心者でも上級者のように滑ることができる。トランポリンの上のようなフワフワ感はこの上なく楽しいものだが、このヘリスキーの感触をここでは楽しめるようだ。早速チャレンジコース側を滑ったが、降雪中のうえ滑る人が少ないものだから、パウダー食いまくりだ。こういうときはレンタルしてでもファットスキーが正解かもしれない。 景色は良くなかったので、何本かパウダーのおいしそうな所だけいただいて、休憩なしで1時間くらい滑り続け、午後1時にはスキー場を出発した。 |
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来た道を戻り、旭山動物園に急ぐ。2時半には到着した。ここは冬は営業が3時半まで、入園は3時までということだ。入ったらいきなりペンギンの行進に出くわしたのはラッキーだった。しかし客の多いこと!。そして水族館ではシロクマやらアザラシなど、テレビで頻繁に紹介されているのを実際に見て、妙に感心したものだ。今では旭山動物園の行動展示は日本中の動物園に広まったが、マスコミから取材されることは今も多く、日本中、そして海外からも観光客が押し寄せているらしい。動物園そのものは決して広くないのだが、狭い場所に押し込められている上野動物園よりは動物たちが生き生きしていたと思う。時間が無かったので走り回って一通り全部見て上がることにした。もしあなたが旭川に長期遠征に行くなら、悪天候の日はここでゆっくり時間を過ごすといいだろう。 その後、ナイターにはまだ時間があるので遅い昼食ということでラーメン村に向かった。ここは以前の旭川遠征の時に立ち寄り、天金という店で食べたが、今日は青葉という店に入った。うまいことはうまいが、天金の時の方がインパクトがあったかなあ。 だんだん日が暮れてきたので、キャンモアに行くことにした。 |
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キャンモア スキービレッジ (Webパンフを加工) キャンモアスキービレッジ公式サイト ![]() |
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金沢のセイモアスキー場はカナダのマウント・シーモアとスキー場同士の提携によるものだが、こちらは富山のイオックス・アローザのように町レベルの交流から提携となった。 さて、ナイターの明かりがともりだしたので早速リフトに乗ってみる。北大雪よりは小さいスキー場だが、こちらはクワッド1本ですべてをカバーしている。最高地点からの景色は・・・おお、まずまずではないか。しかし、ちょっと遠いなあ。市街地の先にサンタプレゼントパークのナイター照明が見える。以前、サンタプレゼントパークのナイターに行ったときは間近に見える旭川市の碁盤目の夜景に驚いたものだが、それを見た経験があだとなったか、ちょっと拍子抜けだ。サンタとキャンモアの両ナイターを考えている人はキャンモアを先に行くべきだろう。旭川に宿をとっていて、昼に富良野などに行ったけど吹雪でリフトが止まって思うように滑れませんでしたという人がナイターでリベンジを狙うには、この2つは便利かもしれない。まあ私は明日があるので疲れないうちにあがりますか。 |
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センターハウスは立派だ | 更衣室はこんな感じ |
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太陽はあのへんだ | 上部はガスっていた |
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フカフカだ!! | 1本だけ残っていた |
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なまら最高 = very nice |
旭山動物園だ |
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ペンギンも人に見られるのに慣れているようだ | 周囲はすごい人だかりだった |
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なかなか落ち着いていた。 | 青葉のラーメンだ |
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いい感じだ | 手前が真っ暗なのがさみしい |
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センターハウスの2階だ | カナダ国旗にヘラジカだ |
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アルバータはキャンモアがある州の名前だ | 帰りに振り返って |
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旭川の夜。人が少ないなあ | |
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【ギャラリー】 | |
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北大雪の上部は圧雪もされず、客も少なく、パウダーフカフカだ。 特にボーダーには面白いだろう。 |
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旭川の夜景を見ながら。遠くのサンタプレゼントパークの方が もっと夜景を間近に見れるが |
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今回、ラーメン村に行く前に動物園に行く必要があったため、昼食の時間が思いっきり遅くなった。しかし事前に分かっていたことなので、コンビニで菓子パンを買っておいて昼ごろ食べてしのいだ。ゲレ食のメニューが見慣れたものばかりだったら、無理してゲレ食で食べることはせずにパスして時間を節約することも大切だ。 | |||
![]() 北大雪(公式サイト) 旭山動物園 ラーメン村 キャンモアスキービレッジ(公式サイト) キャンモア町(カナダ)公式サイト サンタプレゼントパーク(公式サイト) |
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