富士山見るなら | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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平日休みの利点を生かして、「私が行ったことがなくて」「小さすぎなくて」「近場」を探してみた(仕事の都合上、木曜日と日曜日の休みで固定しているので、スキーは日帰りに限定されている。これは先シーズンのレポがすべて日帰りであることからも分かるだろう)。そしていくつかリストアップし、天気を見て直前に行く場所を決めた。それはYETI(イエティ)である。 ここは人工降雪機によって10月にはオープンするため、新聞などでよく紹介されるところだ。もともと静岡県のスキー場は行ったことがないし、東名高速を使って行くなんて初めてだ。ためしに行ってみる価値はあるだろう。こうしてスキー復活は決まったのである。 さて、スキー場のオープンは9時だというので、6時ごろ出発する。ちんたら走って御殿場に到着。ここでコンビニに立ち寄り、リフト券を買う。ランチパックのやつだ。本来の平日リフト1日券は2,800円で、それに1,500円分のランチ券が付いて4,300円のところ3,800円なので500円お得というものだ。昼メシで1,500円分なんて、何が食べられるんだろう。期待しつつ、3,800円で購入した(これが間違いのモトだった)。 御殿場からすぐに富士山に向かって走る。実に雄大だ。昔、私があの山頂まで自転車で登っただなんて信じられん(富士山自転車登頂記読んで)。 左右は自衛隊の演習場だ。ゲートがポツポツあるが、それぞれに見張り小屋があり、モノモノしい装備の自衛隊員が立っている。妙な形のジープなんかがちょろちょろ公道を走っているのもまた一興というものだ。 スカイラインを経由して有料道路に入る。ここは有料道路内にスキー場があるので、500円は強制徴収である。ゲートの先すぐがスキー場だ。コラ、どうして入口を有料道路の外側に造らないのか?。割戻し金でも受け取っているのか?。とにかくこの500円はリフト代金に加算して評価した方がいいだろう。 駐車場で準備して、いよいよ入場だ。入り口でパック券を1日券と食事券4枚に引き換えてもらう。食事券は、700円、200円、そして300円券が2枚で合計1,500円だ(ここで怪しいと気付いた人はタダ者ではない。この件は後述する)。 このスキー場のユニークな所は、ゲレンデに入る場所がこの入口の1ヶ所しかなく、リフト券を見せるのはここだけということだ。つまりスキー場への「入場券」という見方をしているので、一度入場してしまえばリフトに乗るたびにリフト券を見せる必要は無い。そのため販売しているのは1日券とナイター券のみで1回券とか午前券は無く、「子供にそり遊びをさせるだけなので、リフトには乗りません」という人でも券を購入しなければならない仕組みである。欧米では当たり前だが、日本では珍しいといえる。 さて、ここで今回のメインイベントであるカービングの板を履く。ロシニョールの9DOという小回り向けに設計された万能タイプの板で、長さは158cmだ。ちなみに今まで使用していたロシのRXD(193cm)は1級に合格する前から6年くらい、100日以上使用していたもので、もうヘタヘタになっていた。このRXDはカービングが技術選に登場する前の板で、当時としてはサイドカーブが大きいものの、板は長くて大回り仕様となっていた。この板のおかげで大回りパラレルはうまくなったが、逆に小回り(ウェーデルン)が難しくなり、とても苦労した板だ。しかし今日からはカービングでいくことにする。 ゲレンデは平日だというのに賑わっている。どうも修学旅行らしい中学生くらいの団体と、神奈川県教育委員会なんとかというゼッケンを付けた高校生くらいの団体が初心者コースを埋めているのだ。よしよし、かっこいいとこ見せてやるぜ。 イエティはセンターハウスがバーンの上部にあるので、まずリフト乗り場まで1本滑ることになる。コースは修学旅行生のスクールレッスンが多いので、スピードを抑えたウェーデルンをやってみた。 「おおっ」と思わず声が出るほどよく曲がる。もともと新しい板で反発力が強いのと、小回り用に設計されていて長さも短いこともあろうが、私が長い間、旧式の長い板を使っていたため、板を強く回そうとしているせいもあろう。 カービングの板に慣れるだろうかという心配は杞憂に終わった。100mも滑らないうちに操作の加減が分かった。それにしてもよく曲がるワイ。これがあったら、1級には1年は早く合格していたのではないだろうか。 カービングの板の小回りとは、本当は少し足を広げ、内倒気味にして滑るらしいが、私は足をそろえたまま上下動を使う昔のスタイルで滑った。こちらの滑り方に慣れているためだが、初めて小回りに挑戦する人はやりやすい方でいいだろう。 ゲレンデはイメージ的にV字型になっていて、センターハウスはVの字の左上にある。Vの字の右側は中・上級者コースだ。富士山に向かってまっすぐ伸びるリフトに乗る。景色もいい。ここのコースでは修学旅行もいなくてスピードが出せるのでパラレルの感触も楽しむことができた。大回りもなんとかなりそうだ。 ゲレンデ上部のところにワンメイクのジャンプ台があった。高いやぐらの上から一気に加速してジャンプするもので、みんな、えらく高く飛ぶ。実に気持ちよさそうだ。スキーヤー(フリースタイル)までいて、飛んでいる間はいろんな格好をして、ギャラリーを楽しませていた。ちょうど来ていた修学旅行の子供たちは拍手なんかしていたりして、場を盛り上げるのに一役買っていた。でも、よい子は真似しちゃだめよ。 さて、いよいよ昼飯の時間だ。ここにはレストランは基本的に2軒しかない。一つはファーストフードで、もう一つはよくあるゲレ食だ。このファーストフードは、ハンバーガーセットが700円と、デフレ経済に完全に逆行しておる。その他もこんな調子なのでやめておき、隣の「モリモリきんにく屋」というゲレ食にする。この店は入っていきなりブルース・リーがヌンチャクを持った写真とかが貼ってあり、どこかナルシスト好みだが、よしとしよう。 ここでメニューを見ておかしなことに気付く。ここのランチ、ほとんどが800円なのだ。そしてデザートは300円、ソフトドリンクは250円。引換でもらったランチ券の券種は700円、200円、300円でお釣りは出ないというから、どうにも組み合わせができないのだ。本来ならば、ランチ券に合わせて700円、または900円のメニューを充実させるのがスジであり、さもなきゃランチ券を100円券の15枚つづりにすべきである。給仕のオヤジにどうしてくれるんだと聞いたら、100円の補助券がありますという。なんだ、お釣りは補助券で出してくれるのか。 こ・れ・が・な・ん・とこの100円の補助券は利用者が700円券に足して800円の注文をするために、券売機で100円払って買うものであり、これでお釣りを出してはくれないという。コラ、こういうのは補助券とは言わんのだ!。これはもう確信犯であり、ゆゆしきことである。これ以上の出費はバカバカしい。結局、800円のガーリックカレーと300円のノンアルコールビール(小)、杏仁豆腐の計1,400円を注文し、100円は放棄することにした。ああ、気分が悪い。 さて、このカレーはご飯を三角形に立てている以外はただの学食カレーの具なし(貧民カレーともいう)であり、ご飯にカレー汁をぶっかけたようなものだ。杏仁豆腐はスーパーで2個100円のクラスだ。なお、私は酒が飲めないのでノンアルコールビールに興味はあった。確かににおいや味はビールそっくりだったが、結局、半分も飲まなかった。 みやげ物のコーナーからは遠くが展望できた。ここに解説好きのおじさんがいて(これは良いことだ)、話によると昨日までははるか遠くに横浜のランドマークタワーが見えたのだが、今日は晴天なのにかすんでいるという。また、遠くにぼおっと大島が見えるのを教えられた。目の前には箱根の外輪山がすっぽり見える。こうして見ると箱根も小さいものだ。おじさんによると、ナイターではリフトの支柱のイルミネーションがきれいだから、ナイターまでやっていけという。ううむ、そこまでは。やや下の方には遊園地の観覧車が見える。日本ランドというらしい。時々遠くでドコン、ドコンと大きな音が響く。自衛隊の演習らしい。富士山麓ならではだ。また、ここのクワッドはローディングカーペット(ムービングベルト)になっていて、岐阜の舟山アルコピアのように、乗るときに地面が動いて乗りやすくしているのだが、私が行ったときは動いていなかった。残念。 昼食後、数本滑って上がる。15本くらい滑っただろうか。ボーダーたちのワンメイクの写真や動画を撮影するのに夢中になっていた気がする。デジカメは、バシバシ撮影して失敗ジャンプの映像だけを捨てることができるので便利だ。なお、スキー場のゲートから出る時にリフト券は回収され、代わりに左手の甲に「特殊な光に当てると浮かび上がる」スタンプを押される。一時的に駐車場に戻る場合でもこの手続きをとらされる。ディズニーランドみたいだ。2時前には出発。 来た道へ戻らず、有料道路を南下する。ここに裾野市立富士山資料館がある。公営なので200円と安いが、職員3人くらいがおしゃべりばかりしていた。私がいきなり現れたのであわてて内部の電源を入れたようだが、今日の客は私だけか?。ここは自動車でないとアクセスできないので、市の中心部か電車の駅の近くでないと入館者増えんぞ。内容はイマイチだったが200円なので許そう。 御殿場に戻る。ここでICから5分の所にある、日本最大級のアウトレット・モール、「プレミアム・アウトレットモール」に行く。国内外に関わらず商業施設があるとつい立ち寄りたくなる性格だが、1階建ての建物がほとんどで、非常にアメリカ風だ。あるブランドの店でスーツを見たら、9万円のスーツが2万円だった。でも袖口にあるサイズや型番を書いた厚紙がフニャフニャだ。きっと2シーズン以上昔のものなのだろう。でもアウトレットとは本来、そういう売れ残りを全国からかき集めて処分するものなのだ。ここで日が暮れるまで過ごした。 帰りは平日で混雑の無い高速道路を飛ばして帰った。東名高速の方面はあまり行かないところなので、なかなか面白い1日であった。 |
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いい景色だ | ジェット噴射だ! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
寒いがいい天気だった。 右はファーストフード店 |
モリモリきんにく屋の内部 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これが博物館だ | 富士山の模型だ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
富士山の断面を説明している | こんな感じだ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
アウトレット・モールの内部 | 中心部の広場 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
橋を挟んで2つのパートに 分かれている。夕暮れまでいた |
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書いた通り、他のスキー場と比較するために価格を評価する場合は、有料道路代金500円を加算すること。新五合を経由して往復する人は、結局数十メートルのために500円払うことになる。 駐車場でランチをとっている人もけっこういたが、これも天気がいいからか、昼飯が高すぎるからか。覚悟するように。 |
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★動画を追加しました!!。ぜひ!! イエティの動画 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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