HOME国内スキーレポート > 2012-4 (釜臥山、まかど、夜越山、モヤヒルズ) 

釜臥山、まかど、夜越山、モヤヒルズ

   陸奥湾を包囲せよ
 雪だるま 2012年レポート(4) 青森-2
bar
 今日はむつ市の釜臥山(かまふせやま)を滑ってから、野辺地(のへじ)まで戻ってまかど温泉スキー場、そして夜越山(よごしやま)を滑ったあと、最後にモヤヒルズを滑って青森空港から帰京だ。
 初日のレポで話した通り、私は今回の青森遠征は「海を見ながら」がひとつのテーマになっている。初日は八甲田、七戸で見ることができて、釜臥山はナイターだった。しかし今日はすべてのスキー場で見ることができる。本州でこれだけ堪能できるのは青森県くらいだから、せわしないけど頑張りますか!

八甲田スキー場     017-738-0343
十和田湖温泉スキー場  0176-74-2008
七戸町営スキー場    0176-62-5671
むつ市釜臥山スキー場  0175-24-1881
国設まかど温泉スキー場 0175-64-3138
夜越山スキー場     017-755-2756
モヤヒルズスキー場   017-764-1110

青森県
釜臥山スキー場
(スキー場の看板を撮影して加工) 
釜臥山
釜臥山
山の上がガスっているのが気になるが
釜臥山  
 海の方はすばらしい景色だ  
釜臥山  
 むつ市が広がる  
釜臥山
ジャンプ台と、謎の碑が
釜臥山  
 イージス艦が見えるぞ  
 3月10日、むつ市内のホテルを出発して、町のはずれにある釜臥山に到着。なんだか昨夜の方が人が多かったような。まあ、地元の客ばかりだろうから、朝はゆっくりなのだろう。朝イチからガツガツとか、昨夜に到着して駐車場で仮眠、なんてのは東京近郊のスキー場で東京の人間がやることであった。
 一番下のリフトはペアだがローディングカーペットのあるいいものだ。子供を意識してだろう。それよりも、山の上は雲がかかっていて、ちょっと心配だ。
 ところがペアリフトを降りた時点で、きれいに海が見える。おおっ、雲は山の上だけのようだ。崩れないうちに最高地点までいかなければ! のんびりしたシングルに乗り換えて展望台に近い、最高地点を目指す。
 振り向くと、高度を増すごとに景色がよくなっていく。すばらしいではないか。そして最高地点から見下ろすと、今回の最大の目的であった景色が広がっていた(ガスはちょっと上から始まっていて、スキー場にはかかっていなかった)。
 陸奥湾は湾とはいえ、とても広い。それと昨夜は夜景を見損ねたむつ市が、言われてみれば確かに蝶の羽のように眼下に広がっていた。夜景だともっとはっきりとした形になるんだろうなあ。斧のような下北半島の柄の部分にあたる、長い海岸線がずっと伸びていて、青森市らしきものが霞んだ感じでよく分からないが、それが逆にこの陸奥湾を湾ではなくて大海のように見せている。いや、まさしく海だ。手前の海岸線はと見ると・・・なんと、大きなモノモノしい船が何隻も浮かんでいるではないか。
 ここむつ市は、高齢の人には「大湊」と呼んだ方が通りがいい。旧帝国海軍の軍港があった場所で、無線通信も含めると、真珠湾攻撃やミッドウェイ海戦その他多くの戦いに関わった歴史があり、今でも海上自衛隊の基地がある(海上自衛隊大湊地方隊)。そういうわけで、単に海を見ながらというだけでなく、イージス艦を目前に見ながら滑ることができるというオマケもついているのだ。
 コースの性格も、ちょうどリフトで二分される。上部のシングルリフトのコースはある程度の強い斜度で滑ることができるのと、とにかく港の景観と海がきれいだ。下のペアリフトコース脇は海の広がりは狭まるものの、ちょうど海に突っこむようにしてまっすぐ滑ることができることと、斜度そのものはやさしすぎず、かといってスピードが出るようでもない中斜面になっている。
 ところでペアリフトに乗っていると、昨夜は暗くて気づかなかったが、左側にジャンプ台みたいなものがある。よく見ると、ジャンプ台みたいな、じゃなくて、ジャンプ台そのものだ。使われていないのか、雪をのせっぱなしだ。さらによく見ると、でっかいスキーの板の形をした碑になっている。おおっ、これは面白そうだ。リフトを降りて、できるだけ近づいてみた。
 すると、この巨大な碑に書かれていたのは、「雪艇弥栄」という文字だった。いろいろ調べたら、「雪艇」とはスキーのことで、「弥栄」とは「万歳」のこと。ドイツ語で、「スキー万歳」を意味する「シーハイル」という言葉を直訳したものらしい。この「シーハイル」という言葉はオーストリアからスキーを学んだ日本のスキー学校には知られた言葉で、時々文献で目にすることもある。浦佐スキー学校も、昔はレッスンが終わるたびに、教師と生徒が輪になり、片足の板を雪面に突き刺して立てて、「シー・ハイル、シー・ハイル、シー・ハイル・ハイル!」と大声を上げてシメとしていたから、昔はそれを強引に和訳していたのではないだろうか。
 それにしても、ここは標高が低いので、本当に海に突っこむようにして滑ることができる。大変すばらしいスキー場であり、こういうスキー場を紹介していくのもこのサイトの使命じゃないかという気もしてきた。
 予定よりも長くいて、名残を惜しみつつ、11時ごろ野辺地へ向かって出発した。
 国設まかど温泉スキー場
(Webを加工) 

まかどスキー場
まかど
下北半島の海岸線が見える
まかど  
 ちょっと下がってと・・・  
  国設まかど温泉スキー場は、2006年版の全国スキー場ガイドでは「野辺地まかど温泉」の名前だったので、「野辺地まかど」の方が通りがよく、検索などでのヒットが多いスキー場だ。下北半島の細長い道を延々と走り、その付け根が野辺地だ。これから3つも滑らなきゃいけないので、昼飯はコンビニで買ったご当地物をつまみながら運転して時間を節約したのだが、それでも到着は12時半だ。
 まあまあ客数はいるようだ。最初の長いリフトに乗ると、背後には海が・・・ちょっとガス気味に・・・だけど、見えるだけ贅沢というものだ。リフトを降りたら、少し滑り降りた先にもう1本のリフトがある。ここは最高地点というよりも、ただ奥に入っていったというだけで、海を見るなら1本目のリフトのコースの方がいいだろう。レイアウトをみていただければ分かるが、黒姫スキー場みたいに、最初は広いが2本目のリフトのところは狭いクネクネコースで、手前の樹木がじゃまをしてよく見えない。しかしそれだけに、下のゲレンデに出てきたときに広がる海岸線はインパクトがある。晴れていたら、もっとよかっただろう。それでも、下北半島の、むつ市につながる海岸線がスーッと伸びているのを見ると、ここが陸奥湾なのだということがよく分かる。とても開放的で、好きになれそうなスキー場だ。時間が無いので、リフト券2枚、つまり上から下まで1回滑って次に行くことにする。
  夜越山スキー場
(Webを加工:赤いコースは初級者、黄色は中級)

夜越山  
 夜越山だ  
夜越山  
 陸奥湾だ  
 まかどから15分も走ると、夜越山スキー場だ。こちらはパッと見た目が大穴温泉に似ているが、とにかく滑ろうかい。それにしても客が少ないなあ。とりあえずトイレに入るため、レストハウスに入る。ここでみそこんにゃくおでんがあったので、食べてみた。100円。山形では玉こんにゃくがよく売られていたが、このへんでも名産なのだろうか。
 とにかく客がまばらだ。リフト係がやる気をなくして運行を切り上げたりしないうちに、とにかく最高地点に行くことだ。リフト1回券を2枚買ってみたが、1枚でもよかったかな。ちんたら登って、海をみたら・・・おお、さっきと似ているが、右手の下北半島は見えなくて、左手にちょこんと出た夏泊半島が見えるではないか。標高が低いので眼前に迫る、というほどではないのと、最初に釜臥山を滑ってしまったものだから、インパクトが弱くなってしまった。す、すまん、でもこれだけすいているのはいいことだ。ぜひ、営業を続けていってもらいたい。

 モヤヒルズスキー場
(Webを加工)
モヤヒルズ
モヤヒルズ  
 シンボルの山だ  
モヤヒルズ  
陸奥湾と青森市を遠望  
モヤヒルズ  
八甲田山系は風が強そうだ  
  しかし青森県は広いなあ。夜越山からモヤヒルズまで約1時間もかかってしまった。いよいよ最後のモヤヒルズには15時到着だ。実はここは、青森市の夜景を見ながら滑ることでも有名で、ナイターを楽しみたいところだ。しかし、今回の遠征では天気を見ながら直前に申し込んだこともあり、飛行機の最終が取れなくて、16時30分にはレンタカーを返して17時30分には離陸だ。ということは、15時50分にはここを出発しないといけない。ウエアのまま運転するとして、例によってリフト2本かな。あの特徴的な急斜面はぜひ滑りたいから、うん、まあ2本だな。作戦を立てて、急いでクワッドに乗ることにした。
 三角形のおむすび山を見ながら、ペアリフトに乗り換えた。15時30分には最高地点に到着したから、まあまあ、楽勝か。景色はといえば、おおっ、青森市が広がり、その先に陸奥湾が翼を広げているではないか。実に美しい。夜景になったら、もっときれいなんだろうな。大都市とスキー場は離れている場合が多いから、都市の夜景を見るナイタースキーといえば札幌や旭川を別にすると、限られてしまうんだろうな。バンクーバーの夜景を見ながら滑ったグラウスマウンテンは別格だが、この青森の夜景もいつかもう一度来て見てみたいものだ。また、全景ではないが、山の裏手を見ると八甲田山系が広がっていて、その半分くらいを見ることができる。おお、白くて美しいではないか。それにしても青森は景色で言えば東北随一だろう。ゴンドラなどで豪快に長距離を滑るとなると大鰐など限られてしまうが、地方としての強みを生かして、存続していってもらいたいものだ。
 さて、ベース側に降りようとしたら、なんと、子供が二人、茫然としていた。一人が、「どこか回り道はないですか」と聞いてくるのだ。おい、逃げ場のない上級コースに紛れ込んでしまったのか。もう一人の子は初心者らしく、だめみたいなようだ。地図では黒い上級コースのみで、分岐は無く、いやでも急斜面を滑らないといけないことになっている。ううむ、普通なら、すこしずつずり落ちるように滑らすしかないだろうが、今の私には時間が無い。飛行機だから、シャレにならんのだ。結局、この下から丸見えのバーンを板を横にして一段ずつ降りていって、それを見たパトロールが飛んでくるのを期待するしかないだろう。ちょうど夕暮れっぽくて、客は少なく、思いっきり目立っているからだ。すまん、とにかく今日中に帰るしかないのだ。まあ死にはしないだろうから、いい経験だと思って、今後はコース選定を慎重にやるように習慣づける糧としてもらいたい。
 滑り降りると、車に板とブーツを放り込み、スキー場を後にした。途中で給油し、なんとか時間通りレンタカーを返却、着替えて無事に機上の人となった。
 今回の青森遠征によって、青森県のかなりのスキー場を制覇したことになるが、海を見ながら滑るというテーマでいえば、なかなか成果があったと思う。日本には小さくても、なにか特色のある面白いスキー場がまだまだあるものだ。


  
line_orange
釜臥山 釜臥山
斗南藩士とは会津藩の士族で移されてきた人たち 売店レストランもある
釜臥山 釜臥山
ローディングカーペットだ どこかあやしい
釜臥山 釜臥山
このコースは海に向かって滑るコースだ  シングルリフトの左側、閉鎖だって
釜臥山 釜臥山
 これがシングルリフト こりゃあ閉鎖だろうなあ 
釜臥山 釜臥山
 シングルリフトを降りたところ。
素晴らしい景色だ
 空から見下ろしているようだ
釜臥山 釜臥山
むつ市もいいぞ いいコースだ
釜臥山 釜臥山
さっそうと滑ろう  このあたりはやさしいコースだ
釜臥山 釜臥山
 イージス艦だ 最高地点から展望台を見上げる 
釜臥山 釜臥山
  いいねえ   まるで離陸のための滑走路のようだ
釜臥山 釜臥山
  洗濯物を干すのも便利だ  すごい風景だと思いませんか 
釜臥山 ほたて観音
  正面レストハウスだ   途中ドライブインにあった「ホタテ観音」だ
まかど まかど
【ここから野辺地まかど】
ズリ落ち防止だ
動脈のペアリフトだ
まかど 夜越山
 標高は低いが、海は見えるぞ 【ここから夜越山】
人がいないなあ
 
夜越山 夜越山
 おいしかったです ここから左に降りると上級コース 
夜越山 夜越山
 上級コースから海を見る 左側に夏泊半島が見える 
夜越山 夜越山
レストハウスは立派だ フクロウがキャラだ
夜越山 モヤヒルズ
海はいいなあ 【ここからモヤヒルズ】
施設はすばらしい。四季を通じて使われる
モヤヒルズ モヤヒルズ
 クワッド小屋だ  どこかで見たような
モヤヒルズ モヤヒルズ
 ガウディ建築のような塔だ グリンデルワルトのラウバーホルンを
思い出しました
 
line_orange
 
【ギャラリー】  
釜臥山
 ちびっこの練習にもちょうどいい
釜臥山
 海に飛び込むように滑ろう
釜臥山
 とにかく、海がすばらしい
野辺地まかど
 【野辺地まかど】
陸奥湾がみえるぞ
野辺地まかど
 【野辺地まかど】
地元の人にはありきたりの景色なんだろうなあ
夜越山
 【夜越山】
陸奥湾と、左に夏泊半島だ
モヤヒルズ
 【モヤヒルズ】
陸奥湾と青森市だ。夜景を見たかった
 

 
スキー
 タイトなスケジュール、特にケツが決まっている場合は、逆算してデッドラインを設けておこう。この場合、レンタカーを使うときは、スキー場の「○○空港から○分」という情報を持って、最初から計画しておこう。
スキー
 釜臥山スキー場
 海上自衛隊大湊地方隊
 むつ市観光案内
 国設まかど温泉スキー場
 夜越山スキー場
 モヤヒルズ 
 
GOODS
にんじん 土付き10kg「A品」送料無料

にんじん 土付き10kg「A品」・送料無料
極選!青森県産 駒嶺の真イカ塩辛

極選!青森県産 駒嶺の真イカ塩辛
活ほたて青森陸奥湾産「大」3kg 約15~18枚

活ほたて青森陸奥湾産「大」3kg 約15~18枚
磯焼き帆立 むつ湾産(500g入り)

磯焼き帆立 むつ湾産(500g入り)
送料無料 活なまこ500g青森陸奥湾産500g

送料無料 活なまこ500g青森陸奥湾産500g
ホタテ貝柱(100g)

ホタテ貝柱(100g)
   
八甲田
  
釜臥山
 
八甲田
釜臥山
 
釜臥山
 
HOME国内スキーレポート > 2012-4 (釜臥山、まかど、夜越山、モヤヒルズ)