念願のパノラマ | |||||
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2011年のシーズンは、私のスキー人生において悪夢のシーズンとなった。なぜなら、このシーズンは1回しかスキーに行けなかったからだ。前年はオーストリア遠征も含めて、23日(サンドスキーを入れると24日)も滑ったのに比べてとんでもない差となっただけでなく、例年の10日間前後と比べても、話になっていない。私にとっては、「スキー飢饉」の年となった。理由は仕事の忙しさと転職活動があって、精神的に落ち着かなかったことなどが理由だったのだが、とにかくスキーに行かないと具合が悪くなりそうだったので、1日だけ天気がいい日を狙って、日帰りで行くことにした。こういう時のためにとっておいたのが表万座だ。ここは私が以前行った時は2級受検前で、本当は尾瀬岩鞍に行くはずが、朝6時ごろ上里SAで電話したら雨だというので、急きょ、小雪ですと言った第二志望の表万座に行ったのだ。私は練習さえできればいいと思っていたので、小雪と霧の中であってもスキーができたことを大変幸運に思っていたのだが、あとで表万座は浅間山の鬼押し出し側を正面に見ながら滑るパノラマコースがあると知り、ぜひリベンジしたかったので、チャンスをうかがっていたのだ。 |
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ただし、渋川伊香保ICから万座に至るルートは2011年シーズンになって国道145号の脇に、八ツ場バイパスという、あの八ツ場ダム(やんばダム)建設のための豪華な道路が平行して整備され、アクセスしやすくなっている。(さすが土建王国群馬!) さらにまた、碓井軽井沢ICからのデータは鬼押ハイウェイ(普通車620円!)の利用が前提なので、大変ばかばかしいのでこれからは渋川伊香保ルートで決まりではないだろうか。 ばかばかしいといえば、どちらのルートでも表万座に行くなら必ず通らなければならない、万座ハイウェイだ。片道1020円という凶暴な料金を往復ビンタで、計2040円も取りやがるのだ。冬の期間は万座温泉から先の国道292号(志賀草津道路)が閉鎖されているから、必ず戻って来なければならない。するとゲートは復路側でも料金を徴収する。ふざけんな、こっちは表万座までしか走っとらんのにと思うのだが、どうにもならん。万座温泉では以前から宿泊客には復路を負担するとかやっているのだが、この表万座スノーパークでも日帰り応援キャンペーンと称して、いろいろな条件付きで復路の料金を負担している。これは万座ハイウェイが有料である限り続くだろうから、行く人はサイトでチェックしてから行こう。ちなみに一人で行った私は適用除外だった(大涙)。 行きは碓井軽井沢から行ってみたのだが、鬼押ハイウェイはこの方向だと、ほとんど浅間山を見ないで走るので景色のを楽しむメリットも無く、金を払うバカバカしさがMAXなので、真似しないように。 怒りの万座ハイウェイを過ぎて、表万座スノーパーク入り口の分岐から数キロ登るところにスキー場があるのだが、この分岐あたりに雪があった。今シーズン、スタッドレスタイヤに履き替えて、唯一、意味があったのはここの500メートル程度であり、それ以外はノーマルタイヤで十分であった(また涙)。 |
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〒377-1528
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表万座スノーパーク (Webを加工) ![]() 表万座スノーパーク(公式サイト) |
このペアリフト、最初に来た時は完全なガスの中だったよなあ、と思いながら景色を楽しんでいると、目の前に壁のようなコースが現れた。見た目には志賀の高天原に良く似ていて、大きく2つに分かれているけど、左側がやや小さく、上部はいくらかの樹木で区切られている。思わず「ここは志賀高原か」と思えるくらいだ。 しかし、壁に見えたこの斜面も、近づいてみるとそんなでもない。遠くから見ると短くて急だが、斜面の脇から見ると、長くて中級の斜面だ。この長さを圧縮して見てしまうから短くて急に見えるんだろうな。 リフトを降りると、このコースこそ「パノラマ」という名前を付けるにふさわしいと感じるだろう。何しろ正面遠くに白く染まった浅間山を望むことができるが、その間には高い山が無いので、とても雄大に見える。もちろん嬬恋の向こうには蓼科方面も遠望できる。四阿山(あずまやさん)もいい。実にすばらしい景色だ。前回来たときはガスで何も見えなかったが、わざわざリベンジに来た甲斐があったというものよ。このパノラマコース、リフトの遅さには目をつぶれば、コースそのものはご覧のとおり、すばらしいかっとびコースだ。 続いて大名沢コースへ。ここはパノラマよりも開放度は落ちるが、林間コースも含まれ、時々浅間山が思いがけないタイミングで現れるのもいい。パノラマとはちょっと違うコースだ。 ところでこの表万座には2つの弱点があると思う。1つは先に述べた、理不尽とも思える道路料金を払わされること。2つ目は、上に掲載した地図を写真に切り替えて見てもらうと分かるが、斜面がド南を向いているので、景色とスキーを軽快に楽しめる期間は限られているということだ。(真北を向いているアサマ2000とか、鹿沢ハイランドは、遠く隔てて完全にお見合い状態になっている) それと、このあたりは晴天率も高い。雪が緩みだすシーズンには、観光がてら、行ってみるといいだろう。ただし、景色がよくなかったら、本当に意味が半減どころか8割減なので注意だ。 |
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駐車場は無料だが、モロ地面だ | さて、行きますか |
パノラマとは、こういう コースをいうのだ |
パルコール嬬恋のスキー場が すぐとなりだ |
望遠でアップ。溶岩の流れた跡がすごい | 鬼押し出しの形がよくわかる |
アサマ2000スキー場が見える | 浅間山がきれいだが、鬼押し出しは 迫力がある |
ここから見ると立て板のようだ | 圧雪状況もいい |
コクド系のサービスでは、これがお気に入りだ | いい感じですな |
多くの場所から浅間山が見える | アリエスカだ |
食事券とソフトドリンク券で。コロッケがコロっとして、 とん汁がついているだけ。高いなあ |
座席がゆったりなのが安心だ |
嬬恋郷土資料館。 浅間山噴火や周辺の歴史が分かる |
ここが鎌原観音堂(かんばらかんのんどう)だ |
あの石段は本当は150段あった。あの15段を残して、 下は火砕流にうまり、15段に間に合った人が生き延びた |
半出来温泉だ?大丈夫かな? |
温泉の入り口。 混浴露天風呂だってさ |
川の音を聞きながらゆっくり |
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【ギャラリー】 | |
パノラマコース。すばらしい景色だ | |
上の場所から望遠レンズで。 天明の噴火の跡が今でもくっきりだ |
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どこからでも浅間山が見えるのがいい |
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午後には雪が腐りやすいので、半日券で時間いっぱいがんばって、ランチのあと、観光をして帰るのもいい。 付近にはいくつかみどころがある。 |
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![]() 表万座スノーパーク 嬬恋村観光協会 嬬恋郷土資料館 鎌原観音堂 半出来温泉 |
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