モイワはもういいわ | |||||
2010年レポート(9) 札幌-1 | |||||
転職前の有給休暇の消化で、時間に余裕があった。また、年に2回利用できる会社の福利厚生(札幌往復とホテル3泊で2万円台)も消化するため、ニセコに行くことにした。ニセコは私が行った時は10年以上前で、広告代理店時代、営業とつるんで行ったものだ。ただし4月上旬、ゴンドラで登って上だけ滑るというのをニセコとキロロでやったのだが、これでは北海道スキーになっていない。ニセコはパウダーが売り物なのだ。また、当時と比べて、いまはオーストラリア人だらけになっているという。ううむ、同じ場所に繰り返し行かない管理人だが、これで「いったことがあるよ」なんて言ったら、詐称そのものではないか。また、小樽天狗山もナイターの夜景を見たい。かくして、札幌遠征となった。 | |||||
|
|||||
〒048-1511 北海道虻田郡ニセコ町字ニセコ448
|
ニセコモイワスキーリゾート (公式サイトを加工) ニセコモイワスキーリゾート (公式サイト) |
斜面はなかなか良さそうだが、ただそれだけだったら、ここはただのロコスキー場ということになる。このスキー場の本当の魅力は山頂裏側に広がる、パウダーエリアにある。八甲田や大雪山黒岳のように、自然の中を滑っていいことになっているが、思いっきり自己責任というものが明文化されているのだ。 さっそくクワッドで最高地点へ。あまり感動するというほどでの景色ではない。なにはともあれ、脅し文句が日本語と英語で並ぶ通路を通って、山の裏側に回った。するとそこはちょっとした別世界だ。ニセコアンヌプリのスキー場が見えて、多くのスキーヤーの姿が見えるほか、正面にはイワオヌプリの白い、神々しい姿が現れた。山の上に雪が乗っていない。イワオヌプリが標高1116m、ニセコアンヌプリが1309mだから、本州だったらべた雪イメージの標高なのに樹木が生えないのは、緯度のせいだろう。 スキーヤーはまばらだが、必ず2人または数人のグループになっていて、みな山岳用の板を履いているようだ。一人でアルペンスキーで来た私は浮まくっていた。見てみると、地図もないのにこんな谷間、下れない。誰かのあとについて行く?しかし、おかしなコースに入るとアルペンの板では動けなくなる可能性もある。まあ、こういうときはやめておくことにしよう。見てみると、あちこちに雪庇ができていて、慣れている人でも危険だろう。ただし、ここまで来た甲斐はあった。景色が違うのだ。何枚か写真を撮り、引き返すことにした。ここで2人組の人に「ここ、ずっと降りてニセコモイワに戻れるんですか?」と聞いたら、私が無謀なスキーヤーと思われたのか、「そういう質問をする人が滑るところじゃありませんよ」という、実質的には非常に親切な答えが返ってきた。そう、ここはファットスキーのレンタルもやるようなスキー場だから、十分な情報を集め、知っている人と入るエリアだろう。 1回券数枚だったので、コースを確かめながら一通り滑る。圧雪状況は場所によるが、本州ほど丁寧ではない印象があった。しかし雪質はいいから、すべりづらいというほどではなかった。初日だし、午後はナイターもやるから、これくらいで上がるか。15時ごろあがり、15時15分、スキー場近くの「ニセコアンヌプリ温泉湯心亭」に入る。日帰り入浴700円。露天風呂では南アフリカから来たという白人ファミリーに会った。もうすぐサッカーのW杯をやるね、と言ったらニコニコだった。刺青があったのでちょっと心配になった。そういえば、オーストラリア人は刺青する人が多いが、温泉、入れるのかな。念のため温泉の人に聞いてみたら、「昔とは意味が違うからね〜」とのことであった。16時ごろ温泉を出発。夕暮れの羊蹄山を見ながら走るが、山頂部分には雲がかかりっぱなしなのが気になった。 |
||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
Fu's(フッズ)スノーエリア (公式サイトを加工) Fu'sスノーエリア (公式サイト) |
||||||||||||||||
ここは普通のロコスキー場だが、ナイターを滑ることができるというので、せっかくだから、寄ってみることにする。6時ごろ到着するころには真っ暗だった。スキー場は・・・ナイターとしてはまあまあ。斜面はコブが多い。なにはともあれ、最高地点へGOだ。2本のリフトで登ってみた。すると、おお、眼前に見えるのは山頂に展望台を持つ、藻岩山スキー場ではないか。ということはその向こうに広がる夜景が札幌だ。なかなかいいんじゃないかな。雰囲気はばんけいに似ているが、景色はばんけいが夜景を山にじゃまされているのに対して、こっちはなかなか面白い。三脚を立てて、写真大会だ。また、左の第一ペアリフトに乗ると、すぐ隣にあるリュージュのコースが見える。おもしろそうだが、いきなりやったら、死にそうな思いをするんだろうなあ。 写真撮影でかなり時間をとったので、8時ごろ出発。札幌のホテルにチェックインして、9時半に「けやき」という店でラーメンを食べた。朝が早かったので、初日にジンギスカンとか行くと、おなかをやられるから注意だ。 さて、天気はいまひとつだったが、夜景はよかったのでよしとしよう。明日はまあまあだが、明後日の方がいいというので、明日、キロロにして、明後日にニセコに行くか。 |
道路をまたぐルスツの移動ゴンドラだ | ニセコモイワのゲレンデ |
日本語と英語だ。こいう注意書きは 海外ではあたりまえだ |
遠くに神が住んでいるような山が見える |
裏山へはちょっと登りだ。 注意書きを知らなかったと言わせないゲート、 ソルトレイクシティでも見たなあ |
みんな、山の中に消えて行った |
裏山エリア。みんな、それ用の板を履いている | ここを降りるとロッヂに戻るルートが あるらしいが、身動きが取れなくなりそうだ |
こちらはコース。圧雪はあまりしないので 膝がつかれそうだ |
しっかり圧雪されていたら、ゴリゴリ滑りたかった |
なぜかエスキモーの家を作っていた | ウェーブコースがあったぞ |
ニセコモイワのすぐ近く、湯心亭 | 【ここからFU's】 荷物を無造作に置いているのが いかにも地元という感じだ |
ナイターコースの脇。スノボパークだ | リュージュコースとスノボのジャンプ台 |
けやきの味噌ラーメン。おいしかったです | |
【ギャラリー】 | |
キケンを感じて引き返した跡がある | |
神々しいニセコの山。よく見ると、実はスキーy-が | |
ニセコモイワの表側。本来の持ち味は裏のパウダーエリアだろう | |
上部のコブ、正面右よりの小回りの跡など、みんなが楽しむ地元のスキー場だ | |
藤野の町と遠くい藻岩山スキー場、その向こうが札幌の夜景だ |
ルスツの近くに「赤い靴を履いた女の子」の銅像がある。すぐそばに赤い靴を履いた女の子を記念した公衆トイレもある。時間があったら寄ってみよう。 なお、本当は両親は函館で「赤い靴を履いた女の子」であるキミちゃんを宣教師に養女として預けたので、本当はこのルスツの開拓地には来ていないのだが、地元ではすっかり観光資源になっている。銅像は日本平、横浜、麻布にもある。(管理人はすべて見たが) 静岡県の日本平で生まれたキミちゃんは母と再婚相手の父と北海道開拓に渡ったが、函館で宣教師に養女として預けられた。両親はアメリカに渡ったと思い込んでいたが、実は結核を患っていたため、麻布の孤児院に預けられ渡米することなく亡くなった。だから横浜の像も史実とは異なる、「歌のための像」ということになる。変ったテーマだが、スキー旅行でほんの3分くらいだったが、立ち寄ってみたかった場所だった。 |
|||
ニセコモイワ(公式サイト) NISEKO United FU's(公式サイト) けやき |
|||