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アサマ2000

    で、でたぁ!
 雪だるま 2010年レポート(8) アサマ2000(長野:上信越道) 
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浅間山
浅間山が見えてきたぞ
 3月から転職が決まり、最終出社は2月1日となった。最終出社の前に、余った有給休暇を消化するのだが、平日休みで天気がよさそうなのでもったいない。
 こういうときに考えていたのが、アサマ2000だった。
 アサマ2000は私が2級に合格した思い出のスキー場なのだが、日帰り検定だったので、全体をじっくり滑ったわけではなかった。もうひとつ、わたしのかあちゃんの実家に近い関係で、私はその後1年を通じて頻繁に東信エリアに来るようになり、浅間山の外輪山である黒斑山には3回も登ったことがあるのだ。しかし、冬には登ったことがない。夏の緑、秋の紅葉は見たが、あの白い浅間山は遠くからしか見たことが無い。だから再びアサマ2000に来る時は、黒斑登山も合わせて来ようと計画していた。そういうわけで、午前中は登山の話になってしまうのだが、今回ばかりはお付き合いいただきたい。
浅間山 登山地図
浅間山
これが軽アイゼン。スノーブーツに付けたが、これで
ちょうどいい。アイゼン無しだと、下りがつらいだろう
 富士山  
 遠くに富士山が見えるぞ  
   
  振り返ると、日本アルプスを背景に、
アサマ2000スキー場が見える。
 
浅間山
 トーミの頭(かしら)の手前、いきなり前掛山が姿をあらわす  
 浅間山  
 黒斑山山頂近く。あまり身を乗り出すと
崖から転落だ。広角レンズで広く写っている
 
 浅間山  
 黒斑山山頂から浅間山  
 浅間山 カモシカ  
 おおお!!。あいつはもしかして!!  
 浅間山 かもしか  
 時々振り返っては、斜面を登って行った  
 まだ暗いうちに東京を出発、高速道路を走る。7時50分に上信越自動車道の碓氷峠エリアを抜けて佐久平に出ると、ドドンと浅間山が眼前に広がっていた。ああ、山頂までよく見えるから、今日来て正解だったかな。アサマ2000はあの山稜の向こう側、北向き斜面のすぐのところにある。
 小諸ICからトットコ山を登り、8時30分には車坂峠にあるビジターセンターに到着した。富士山もよく見えるし、絶好のコンディションだ。
 地図を見ていただきたいのだが、本来、浅間山の登山道は地図中央のずっと下から続いている。しかし本来浅間山は登山禁止の山で(火山活動中のため)、私が行ったこの日はまだレベル2であった。これは、地図の「レベル2」あたりまでで、それ以上登るのは禁止となっていた(もっとも、これを無視して多くの人が登っているが)。2010年4月にはレベル1になり、前掛山まで登ることができるようになったが、おおっぴらに山頂まで登ることができるのは、我々が生きている間は無理だろう、というのがビジターセンターの人の見方だ。
 そのため、雄大な浅間山の景色を見るなら、むしろ地図の黒斑山(くろふやま)に登って見るのがいい。この場合は、車坂峠まで車で登って行くと楽になるので、午前中は登山、午後にスキーとしよう。
 まずスキー板などはビジターセンターの駐車場の車に置いた。ビジターセンターでトイレだの情報入手や飲料の確保などを行ってから、スノーシューズに軽アイゼンを付け、登山用のストックを持って出発だ。9時25分、気温はマイナス3度。風が無いので、登っていると寒くは無い。9時50分、視界の広がるところで写真撮影をしたが、御岳、乗鞍や遠く志賀の山まで見えてきた。冬の登山は厳しいイメージがあるが、暑くないし、何より空気がしまって景色がよくなるので、私は好きだ。水分はペットボトル2本だが、これなら凍りつく心配もない寒さだ。さらに高度を上げると菅平方面の向こう側に白馬など北アルプスの連山が見えてきた実にすばらしい景色だ。スキー場の高度ではそうそう味わえないものだ。御岳方面も車山、エコーバレーがはっきりしてきた。色々なスキー場から浅間山を見ることができるが、浅間山側から見るのも一興だ。
 やがて登り切って尾根をやや水平に進む場所に出る。ここをまがるあたりでいきなり浅間山が顔を出す。なかなかの迫力だ。なんだか、突然大入道が現れたような感じで、夏に初めてこの景色を見た時はインパクトがあったものだ。左の写真には、左側にガケのようなな登り道が見えるだろう。この頂点にちょっと岩場が乗っているが、これがトーミの頭(かしら)だ。ここからの景色はすばらしい。浅間山とは、木が生えていない、実に荒涼とした、地球外のような景色が広がる。木が無いといっても、ヨーロッパアルプスのような岩山ではなく、均整のとれた、美しい山だ。写真にあるように、きれいな白黒の縦縞模様は自然の造形とは思えないほどだ。ただし、注意が必要だ。浅間山を見た、と思っても、実は見えているのは前掛山(まえかけやま)だ。なるほど、確かにきれいにすそ野を広げて、火口からは縦縞の模様がきれいに入っているのを見ると、前掛けのようにも見える。エプロン山だ。しかし地図にもあるように、本当の浅間山はこの外輪山の向こう側に隠れているのだ。
 トーミの頭では、前掛山の左端にちょっとだけ出ているように見える峰、これが本当の浅間山だ。これをしっかり見るためには、もうちょっとがんばって、黒斑山(くろふやま)に登る。まあ、ちょっとの登りで、景色を楽しみながら行こう。
 11時30分、黒斑山に到着。黒斑山からの景色は、これまたすばらしい。群馬側までがよく見える。また、この浅間山が広い外輪山を持った山であることも分かりやすい。黒斑山と前掛山の間には谷間があり、ここは夏に咲く花も驚くほど美しく、秋の紅葉もいい。前掛山の左側には浅間山の噴火口が見える。たいてい、向こう側(群馬側)に煙が流れるのだが、あの火口まで行く場合は本当に自己責任だ
(といいつつ、夏や秋には結構な人が登っていたのが見えるが)。しかし、長くいても本当に飽きないなあ。朝早めに東京を出ると、ちょうどお昼時に到着する。だからこのあたりにはお湯をわかしてランチをとる人が何人かいた。名残を惜しんで、下山にとりかかる。
 帰りは、トーミの頭直下の下りを降り切ったところに、車坂峠に行く別ルートがあり、実は時間はこちらの方がはやい。ただ、景色がおもしろくないだけだ。下りでは足を滑らせないように、アイゼンをきかし、両手のストックを使い(本当、役に立つ)、慎重に降りて行った。しばらく歩くと、目の前に黄色いロープを巻いたものが木にぶら下がっていた。その先に・・・ん??うおっ、
か、か、かもしかだ!。なんと、目の前にいたのは、野生のかもしかであった。じっと動かずにこっちを見ているだけなので、気付かなかったじゃないかあ!。東京生まれ、東京育ちの私なんか、リンゴの木が珍しくて写真を撮るくらいだから、ナマのかもしかなんか、もちろん初めてだ。夢中で手持ちのデジカメで撮影。向こうがすぐに逃げないとみて、リュックをおろし、一眼レフに望遠をつけて近づいた。するとチョロチョロとこちらを警戒しながら、斜面を登ってしまった。それでもコソコソと追いかけて登ってみる。すると斜面の上の平原にいたわ、少し離れた木の中に入って、雪に埋もれていない草を食べ始めた。すると他の登山客も私に気が付いて、登って来た。いやあ、ラッキーですなあ。望遠でパチパチ写真を撮った。結局、10分ほどカモシカと時間を過ごしたことになる。何かいいことの予感がありそうな、ハプニングであった。その後、足元に気をつけながらとろとろ下山して、12時57分に車坂峠のビジターセンターに到着。ビジターセンターの係の人に聞いたところによると、ここのカモシカは野生ではあるが、登山客のマナーがいいので、人を見て逃げることはしないという。ううむ、そうであったか。それにしても、出会ったのが冬眠しそこねた熊でなくてよかったなあ。装備をといて、車ですぐ下にあるアサマ2000スキー場へ。
 
 
 

アサマ2000

アサマ2000パーク

〒384-0000 長野県小諸市高峰高原

TEL:0267-23-1714


 

アサマ2000パーク
(公式サイトを加工) 

アサマ2000
アサマ2000パーク (公式サイト)
アサマ2000
思い出のステージ2。
ここで2級に合格したんだ
 アサマ2000  
 ステージ4を下から  
アサマ2000
ステージ4の直線コース
 さて、おなかがすいたので、先に食事だ。黒斑山ではサンドイッチを食べたが、足りるものではない。豪勢にビッグプレートブランチという、たいそうな名前のランチをいただいてから滑ることにした。
 ここアサマ2000は私が2級に合格した、思い出のスキー場だ。あの時は、本当、うれしかったなあ。今日は平日なので、寂しいというか、あの時のバッヂテストの時の熱気が幻影のように思えて、センチな気分になった。本当、人がいなさすぎるのも寂しいものだ。まるで「国破れて山河あり」みたいだ。
 バッヂテストの舞台だったステージ2は、クワッドリフトもあり、実に堂々としたバーンだ。上の方で、事前講習をしてくれたオバサンイントラが、遠くのスキー場を指して「あれは表万座です」と行ったのを思い出した。景色いいけど、表万座は南向き斜面(あの位置で、無理に浅間山に向かって滑ろうとするからだ)なので、アサマ2000とはにらめっこだ。ただし、アサマ2000からは浅間山は見えない。
 ほとんど滑らなかったステージ4も滑る。直線的だが、練習にはいいだろう。
 総じて、あまり大きなスキー場ではないが、なんといっても、真北向きの斜面で、標高1880〜2050mという、標高2000m級のスキー場だ。(不思議なことに、ここはベースの部分が2000mある、という都市伝説まがいのデマが広く知られているが、車坂峠でさえ2000mを切っている)。
 また、東京から日帰り圏でもある。私が2級受検に選んだのも、3月の春分の日にあっても、いい雪質が期待できるから、わざわざ来たのだが、正解だった。あなたも、春休みくらいでも雪質にこだわりたいのならば、ぜひアサマ2000に行ってみてほしい。とにかく、雪質だけは保証しよう。
 余談だが、スキー場の土地のほとんどは地図にあるとおり、群馬県嬬恋村なのだが、登記の所在地は長野県小諸市高峰高原なので、群馬の土地を滑って、税金は長野県小諸市に払っているのだろうか。また、浅間山の山頂は群馬県だが、前掛山は長野県御代田町、多くの人の登山基地となるビジターセンターは長野県小諸市だから、小諸市はうまい具合に、他の自治体の観光資源を活用しているのではないだろうか。余談でした。
 
 
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車坂峠 浅間山
長野県小諸市が登山口。
車坂峠の標高は1973mだ
これが登山用のストック
浅間山 浅間山
 遠くに御岳(左)と乗鞍(右)が見える  ひと休み。いい感じだ
御岳 蓼科山
御岳を望遠で。ちょうど手前に車山があるので
皿に盛られたケーキのようだ
こちらは蓼科山だ
北アルプス 浅間山
北アルプス方面だ こんな雪道が続く
浅間山 浅間山
 浅間山は実にユニークな山だ。
左はトーミの頭に至る上り坂
 トーミの頭から黒斑山の山頂を見る
浅間山 浅間山
 トーミの頭から浅間山だが、ほとんどが前掛山で、
中央左よりのわずかに突起が見えるのが浅間山だ
 下りの道はこんな感じが長く続く
浅間山 かもしか
 ときどき、開けた場所に出る。
正面はアサマ2000スキー場だ
登山道を横切るかもしか 
浅間山 かもしか
 後ろから失礼します! 望遠で撮影。なにか見つけて食べている 
カモシカ 浅間山
 ん?まだいたの?
そんな感じでこちらを見ている
これがビッグプレートブランチ。
1400円もした
 
浅間山 浅間山
 センターハウスだ なつかしい、2級の検定バーンだ 
浅間山 浅間山
  あの山を越えて登っていったんだ   遠くに表万座が見える
浅間山 浅間山
 平日はすいているなあ 近くのホテルにこんなのがありました 
浅間山 浅間山
 新宿から2400円で来れるんだって  高峰高原ホテル。日帰り入浴は
冬場は500円だ
浅間山 浅間山
 富士山を見ながら入浴できるぞ  ホテルの中は定番のスキー資料館だ
浅間山 浅間山
 昔はこんな道具で滑っていたんだ  帰りに小諸市の「ふじや」でおそばをいただきました
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【ギャラリー】
浅間山 トーミの頭
  浅間山(見えているのは、ほとんどが前掛山)と、トーミの頭に至る上り坂(左の斜面)
浅間山
 黒斑山から見た浅間山。白黒の縦縞の前掛山の左後ろに浅間山が見える。
右側が南なので、裾野の緑は右側に広がる
黒斑山
 黒斑山山頂にて。左側い外輪山となる蛇骨岳の尾根が広がる。
かもしか
 いきなり目が合ってしまった、かもしか。とにかくびっくりした
かもしか
 雪原を追いかけて撮影(望遠レンズ)。なかなかあったかそうだ
アサマ2000
 アサマ2000のステージ4のてっぺんにて。
午前中登ったのは、正面の山を越えて向こう側の山となる
アサマ2000
 忘れもしない2級合格した検定バーン。リフト係のおじさんもとても親切だ。
左上部に人が立っているが、あのあたりにバーンを横切る夏道があり、右側奥に行くと、高峰温泉がある。
2級は夏道くらいから大回り、小回りの演技だが、総合滑降はもっと上からスタートだ。
合格したときの感動がよみがえってくるようだ
 
スキー
 バッヂ1級合格後は、1日券めいっぱい滑るのではなく、付近の温泉とか観光、食べ物をセットで楽しむようにしてきた。これがこのサイトの流儀だ。今回は「登山」というユニークなオプションがあったが、発想を変えて、こういう組み合わせもスキー旅行に組み込んでいこう。
スキー

 浅間山登山(小諸市観光協会)
 浅間山ネット(浅間山麓広域観光推進協議会)
 高峰高原ビジターセンター(NPO法人浅間山麓国際自然学校)
 カモシカ(Wiki)
 アサマ2000パーク(公式サイト)
 高峰高原ホテル
 信州そば漫遊記(佐久・小諸・軽井沢)

Goods
浅間山 純米吟醸〜うすにごり生酒1800ml
浅間山 純米吟醸〜全量出羽燦々〜 
うすにごり生酒1800ml(浅間酒造:群馬)
浅間山 純米吟醸〜全量山田錦〜720ml
浅間山 純米吟醸〜全量山田錦〜720ml(群馬:浅間酒造)
 国立秀雄 「浅間山」3号風景画
絵画・油絵 国立秀雄 「浅間山」3号風景画
関 健造・肉筆油絵F6
関 健造・肉筆油絵 ★活火山浅間山★F6
山と渓谷社/浅間・軽井沢自然観察ガイド
山と渓谷社/浅間・軽井沢自然観察ガイド
浅間溶岩石(国産)LLサイズ(2個入)約15-25cm
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シナノ VIPー2W ブラック
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ナノバブル酸素水  485ml×24本
ナノバブル酸素水 奥軽井沢高原天然水 485ml×24本
【溶岩浴マグマ石 約350g】
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 チョコエッグ クラシック
ニホンカモシカ チョコエッグ クラシック
日本の動物コレクション フルタ 食玩
 岡野勇仁/Love Of Serow カモシカの恋(CD)
岡野勇仁/Love Of Serow カモシカの恋(CD)
 【OUTDOOR】ブラック×カモシカ柄ボクサー  M/L
【OUTDOOR】ブラック×カモシカ柄ボクサー  M/L
 485系 特急かもしか 秋田~青森
485系 特急かもしか 秋田~青森
 エクセレントレッグマシーン
エクセレントレッグマシーン
信州小諸メルロー 2006年 マンズワイン (日本・赤ワイン)
ソラリス 信州小諸メルロー
2006年 マンズワイン (日本・赤ワイン)
 アルプスの里 昔ながらの飲める白桃 180ml瓶×24本入
(株)アルプス アルプスの里
昔ながらの飲める白桃 180ml瓶×24本入
 ソラリス 信州小諸シャルドネ樽仕込 2007
【マンズワイン】 ソラリス 信州小諸シャルドネ樽仕込 2007
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