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白馬ハイランド、爺ヶ岳、聖高原

      ゲレンデは小粒でも・・・
 雪だるま 2009年レポート(4) 信州
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白馬ハイランド
白馬ハイランドホテルだ
 1月末に用事があって長野県に。夜は以前勤めていた会社の先輩に会うため長野市までトットコ出かけた。子会社出向とはいえ、長野県では結構大きな企業で、そこの社長に就任していたのだ。さて、長野市まで来たのに管理人が黙って帰るはずがない。もちろん車には板が積んである。だが長野県の主なスキー場(全国スキー場ガイドに写真入りで掲載されいているもの)はすべて滑っている。で、こういうときのために、無理には行かないけどあえて機会があるなら、と思っていたところに行くことにした。1つめは白馬ハイランド。ここは谷をはさんで白馬の大型のスキー場と北アルプスがドドンと見えるらしい。次は爺が岳。ここにはスノートロイカという楽しいリフトがあるらしい。トロイカは山田温泉スキー場でも乗ったが、こちらの方がすばらしいとか。そして聖高原(ひじりこうげん)。小型だが本格的で、千曲川が見下ろせるという。こういう小さなロコスキー場に行く時は、事前に電話で何かいい景色が見れるか否かを調べてから行くことにしている。たとえ小さくても、景色がいいと、とてもトクした気になるからだ。
 長野市を8時前には出発。ところが白馬ハイランドに入る道を間違えて、到着は9時過ぎになってしまった。
信州

白馬ハイランド
白馬ハイランドスノーパーク
〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村 北城21582
Tel 0261-72-3450

白馬ハイランドスノーパーク
(Webパンフを加工) 

白馬ハイランドスノーパーク(公式サイト)
白馬ハイランド 地図
白馬ハイランド
滑り出し時。対岸はうっすらと
白馬ハイランド
2本目あたりから、だいぶ視界が開けた。
左は八方尾根だ
白馬ハイランド
最下部のコース。
下の左側にホテルが見える
 車で白馬に向かっている間は青空も見える降雪が続いていた。到着しても少し雪が強いくらいなのに空はまぶしいくらい明るい。すぐ止むだろうからホテル内や施設を見学。こじんまりとしているがホテルが経営しているだけに設備はしっかりしている。ただし目の前には白馬五竜、47、八方尾根、岩岳、栂池とつながっており、東京から来る客を呼び込むには競合が多すぎるし強すぎるだろう。しかし大混雑時代には、リフト待ち行列から逃れてきた客を引っ張り込んでいたんじゃないかな。苗場スキー場に対する白樺平スキー場という感じだ。
 さて、雪もやんだしリフトに乗るか。木々の間を縫って登っていくと、中ほどで広いコースの上を横切る場所に出る。おっ、なかなかいいじゃないか。後ろを振り向くと、雲の合間に白馬の連山が見えた。リフトを降りた場所で改めて見てみると、スキー場のすぐ前から谷間に向かって落ち込んでいて、その対岸は北アルプスの高山の荒々しい岩肌が見える。間にさえぎるものが全く無いから、特等席から景色を眺めている感じだ。ううむ、以前、白馬みねかたから五竜の武田菱を初めて見たときは感激したものだが、それは山間の向こうに顔だけ出した五竜岳だった。しかしここは全体モロで実にいい。スキーのコースそのものは、うーん、まあいいけど、コースパターンはほぼ1つだし、中級以上の人は飽きるなあという印象だが、景色は抜群で、白馬の美しさを堪能するなら、対岸の白馬ハイランドからだと思う。この白馬ハイランドの強みとしては、たとえば、「白馬地区に連泊していたけど、今日は最終日だから昼には出発するか。しかし今日は天気がいいなあ」という場合などに最終日を締めるには最高ではないだろうか。前日まで滑ってきた八方や岩岳を遠くから見てみるのも一興だろう。とにかく写真を見て評価してほしい。景色を見ただけでも来た甲斐があったと思うすばらしいスキー場だ。
 11時過ぎには出発し、30分ほどで爺ガ岳に到着した。
爺ガ岳スキー場
〒398-0001 長野県大町市平4819
Tel 0261-22-0551
爺ガ岳スキー場
(Webを加工) 

爺ガ岳スキー場公式サイト

爺ガ岳
爺ガ岳
全部ひらがなにするところからして
子供向けのゲレンデだ
爺ガ岳
これがスノートロイカだ
爺ガ岳
うおお、なんじゃいこれは!
  さて、爺ガ岳の第三駐車場に車を停める。するとお目当てのスノートロイカは目の前だ。ああ、山田温泉で見たのよりもきれいだ。本当に、乗り物というよりも、ただリビングルームが動くという感じだ。1回120円というので早速乗ってみる。広い日よけの真ん中には大きな鈴がぶら下がっていて、音もいい。あっという間に満員になって、トロイカはスルスルゴトゴトと登っていった。ううん、いいなあ。特にそりを手にした子供には、ロープトウやシングルリフトもだめだから、最近流行のスロープコンベアが登場する前は、このトロイカは画期的なものだったろう。
 ちびっこゲレンデそのものは後ろ向きでも滑れるものなので、第一リフトの方へ移動する。すると変な乗り物が置いてあった。ナント自転車の形をしたスキーというか、スキーと合体した自転車だ。雪上車のようにキャタピラで後輪を全身させるが、前輪はスキー板の形状になっている(写真見て)。うおお、これはすごい。今日はデモンストレーションの日で、いずれは販売してまわるらしい。ううむ、時間があったら、ぜひ挑戦してみたいなあ。カーブのときにことさら体を倒すのは、エッジを効かせるためだろうか。ううむ、実にすばらしい。でも思わぬ動きをするものが増えると、ゲレンデの事故が増えたりしないかが心配だ。
 一番上の第3リフトのコースは急に子供がいなくなって、ちょっと落ち着いた雰囲気だ。コース幅はどれも広めで見通しがいい。リフト料金も安いので、白馬のビッグゲレンデでは手に余るファミリーには、ちょうどいいのではないだろうか。白馬ハイランドはコースそのものは子供向けではないが、かといって中上級者だとすぐに飽きてしまう。こうしてみると白馬には1つはなくてはならない、というタイプのスキー場といえるだろう。
 12時半過ぎにはスキー場を出発し、コンビニでパンを食べて1時間ちょいで聖高原(ひじりこうげん)に到着した。
聖高原スキー場
〒399-7700 長野県東筑摩郡麻績村聖高原
Tel 0263-67-2145
聖高原スキー場
(Webパンフを加工) 

聖高原スキー場(さわやか信州旅ネット)

聖高原スキー場
聖高原
閑散としている。
バーンはこの1枚だ 
聖高原
千曲川が見えるぞ
 到着してみて驚いたのは、駐車場にはそこそこ車があるのに、ゲレンデに人がいないことだ。ありゃあ、いったいどうしたんだい。リフトが止まっているのかな?。それにしても、正面から見るとカベみたいな一枚バーンで、モロ体育会系だ。初心者用のソリコースとかいっても、それは歩いて登るコースだから、リフトは全部初心者にはつらい斜面ということになる。それにしてもみんな、どこに行ったんだ・・・。するとスキー場の奥にフェンスに囲まれたエリアがあって、大勢の人がテント前に行列をなしていた。どれどれ、何やっているのかな。行ってみたら、なんと子供たちの大福引大会だ。なかなかの盛り上がり方で、みんなスキーそっちのけで福引に興じていた。賞品は皮むき、マスク、歯ブラシ、+-ドライバー、なべつかみ・・・百円ショップで調達しましたと言いまくっているようなものだが、みんな真剣だ。賞品を受け取ると大喜びで親に持っていく。こういうの、好きだなあ。一人一人抱きしめてやりたくなるが、ここではただの見知らぬおじさんなので、見物だけにしたが、実に楽しかった。
 さて、ちょっとは滑らなきゃ。リフトに乗って最高地点へ。おお、確かに凍結した湖が見えるが、小さいなあ。ふと北の方角を見やると、千曲川がキラキラ光っていて、千曲市が広がっていた。平地はまぶしいほど明るい。たぶん、山だけ雲がかかっているのだろう。単調なバリエーションだが、千曲川の流れを遠望しているだけで、来てよかったと思った。
 数本滑り、3時前には出発。途中で沓掛温泉に立ち寄り、そばを食べてから帰京した。
 今回は小さなスキー場ばかりだったが、それぞれ個性が強く、行ってみてよい所ばかりであった。
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白馬ハイランド 白馬ハイランド
【白馬ハイランド】
スキーセンター内の階段
改札は「だいたいこのへん」でやっている
白馬ハイランド 白馬ハイランド
コースを横切る 雲、はれてくれ
白馬ハイランド 白馬ハイランド
固めだがカービングの板にはいい これがスキーセンター
白馬ハイランド 白馬ハイランド
おや、ジュネス栗駒でも見たなあ
こんなのって、いいと思いませんか
爺ガ岳 爺ガ岳
【爺ガ岳】トロイカの屋根の鈴だ あの小屋に引っ張ってもらうんだ
爺ガ岳 爺ガ岳
右奥の爺ガ岳がきれいだ 開放感あふれるゲレンデだ
爺ガ岳 爺ガ岳
トロイカ降りたところ。
通勤電車みたいな混雑だった
もうすぐ出発ですよ
爺ガ岳 爺ガ岳
いろんなそりがあるぞ 私も乗りたいなあ♪
だめですか?
爺ガ岳 聖高原
上のコースは落ち着いた雰囲気だ 【聖高原】
こういうの、いいねえ
聖高原 聖高原
おや、なんだろう アタリはビデオテープと懐中電灯だ!!!
聖高原 聖高原
当たりますように! 泡立て器でしょ、CDケースでしょ、おろし器でしょ・・・
聖高原 聖高原
細かい枝まで凍り付いていた 聖湖が凍り付いていた
聖高原 聖高原
最高地点は、夏はバス停のようだ リフトに乗せちゃいけないのは、マグネシウム、クロロピクリン、
メチルクロライド、液体青酸、500g以上のマッチ・・・お、おい!
聖高原 聖高原
休憩小屋の中。左奥の柱時計に注目!! プレハブのひじり食堂は営業していた。
でも、信州なのになぜそばじゃなくてうどんなの?
聖高原
廃墟となった旅館もあった
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【ギャラリー】
白馬ハイランド
【白馬ハイランド】 白馬の山々を見るなら、対岸のこの白馬ハイランドが
最適なのではないかと思う
爺ガ岳
【爺ガ岳】 なだらかで広いバーン、楽しいトロイカ。
白馬でキッズスキーは爺ガ岳で決まりだ
聖高原
【聖高原】 広いクセのある1枚バーン。しかしなぜ人がいないんだろう・・・。
右のリフト横、ちょうど半分高い所の木には霧氷がかかっていて、2色になっているのが面白い
聖高原
【聖高原】 千曲市と千曲川を見下ろす。
航空写真のように街が見えるのがおもしろい

 
スキー
聖高原  帰りがけ、143号線沿いの車屋浦里店でくるみそばを食べたが、私の口にはとてもまずかった。評判の店だったし、そば自体はうまいので、これは好みの問題だが、心してかかったがいい。左の写真の左下、そばちょこに入っているのがくるみのミソでこれにそばつゆをとかして食べるのだが、とにかく甘いのだ。
 いままでのそばで失敗したと思ったのは、このくるみそばと辛味そば(特にねずみ大根にはまいった)であり、この2つは、私の痛恨の2大失敗そばなので、みなさんも油断なきよう。
スキー

 白馬ハイランド(公式サイト)
 白馬村観光局
 爺ガ岳(公式サイト)
 爺ガ岳の種まき爺さん(山の名前の由来)
 聖高原(さわやか信州旅ネット)
 麻績(おみ)村観光ガイド
 車屋(そば、Yahooグルメ)
 ねずみ大根

Goods
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