聖なる三山 | |||||||||||||
2008年レポート(9) 東北-2 | |||||||||||||
2日目の日曜日はそれほど悪い天気ではない。今日は「Asahi自然観」「湯殿山」「羽黒山」の3つのスキー場に行く。どれもスキー場としてはリフト数本クラスで小ぶりだが、事前情報では個性はかなり強い。もし再び山形に行くことがあればぜひ行こうと思っていたところだ。特に湯殿山と羽黒山は月山とあわせて「出羽三山」と呼ばれている。月山は春スキーで有名で行ったことがあるので、この2つを滑れば三山を制覇したことになる。景色もいいというし、いやがうえにも期待大だ。Asahi自然観はずいぶん個性的な名前だが、蔵王を超える豪雪と聞いているので、どんなものだろうか。 |
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Asahi自然観スノーパーク (配布パンフをスキャンして加工) Asahi自然観公式サイト |
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以前、津別スキー場のインプレその他でも書いたが、スキー場の価値を高めるためには、コースでなくても眺望のために多少は樹木を伐採してもいいんじゃないかと思う。もし自然の伐採はケシカランというなら、大量の伐採を行うスキー場開発はソモソモ最初からやるべきではないだろう。その部分だけ視界が開ける展望台を作ってみるとか。その代わり、景色を見るための開発はそのエリアではここだけでガマンしてもらうようにするとか。とにかくこのままでは、なにか中途半端な印象だ。コテージ村を通過してホテル自然観の駐車場に戻った。本当にこのスキー場の評価をするには、豪雪のトップシーズンに来るべきなのかもしれない。 |
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キャラクターの ユドン(右)と チビユドン |
湯殿山(ゆどのさん)スキー場 (配布パンフをスキャンして加工) 湯殿山スキー場公式サイト |
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湯殿山のスキー学校のパンフレット。キャッチコピーはYou Don't know だが、 おそらく発音が「ユドノ」に近いからだろう。 |
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ただし、どれも高い部分には木が生えていないので、非常に神々しく、神様とか、魔物とかが棲んでいますよと言われると信じてしまいそうな山容だ。実にすばらしい。 ちなみに「山」を「やま」ではなく「さん」と発音する場合は信仰の山である場合が多く、月山、羽黒山、湯殿山の出羽三山はもちろん、富士山、白山、御岳山もそうだ。ただし、日本三大霊山の一つ、立山と、浅間山は「やま」だが。 滑ってみたが、コースは比較的強めで、さすがトップデモのいるスキー場という感じだが、ファミリーにはつらいかなあ。しかし雪質は良く、景色もいい。かなり実力のあるスキー場だ。しかし、東京からは遠すぎるし、山形蔵王という国際クラスのスキー場が近くにあるし、春スキーは月山スキー場にもって行かれてしまうのだろう。でもソルトレイクシティのスキー場でシュガーローフのように、真っ白でモコモコした山をちょっと距離を置いて見てみるのもいい。天気が良くて時間があったら、ぜひ行ってみてほしいスキー場だ。 湯殿山を出発したのち、道路沿いのそば屋「ななかまど亭」に寄る。月山もりはかなりお勧めだ。ここの駐車場からは湯殿山スキー場と月山が丸見えなので、駐車場に寄るだけでもいい。 に寄ってから14時15分に羽黒山へ向けて出発した。 |
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羽黒山(はぐろさん)スキー場 (Web地図を加工) 羽黒山スキー場(山形県鶴岡市観光連盟) |
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さっそくゲレンデに入ったが、雪はまあまあだ。ファミリー層もいるが、最初のリフトの脇にあるコースを見る限り、レベルが高そうだ。とりあえず1本登ってみると、あらま、ビックリ、月山が実にきれいだ。裾野から山頂に向かって斜面の途中に高い山がさえぎっていないので、大変優美に見える。朝に見たような、手前の緑の山の遠く向こうに真っ白な頭をちょこんと出しただけの月山もかっこいいが、全身を見てもなかなかのプロポーションだ。 本格的に滑るなら、最高地点から向こう側に降りるコースもいいだろう。斜度も強めだ。 さて、戻ろうかとリフトに乗った。するとリフトを降りる前に「じょなめーる」と書いた建物がある。おお!なんだこれは!?。私の興味をそそるような不思議な呪文ではないか。ヤフーメールは知っているが、ジョナメールは聞いたことが無い。リフトの係員に聞いたら、方言で「化粧する、飾る」という意味らしい。つまり化粧室ということか。中に入ってみたら普通のトイレだが、「熊出没注意」とか書いてある。トイレのドアをノックしたら熊が出てきました、なんてことになっても困るのだが、東京ではありえない貼り紙なので感動してしまった。またこのあたりには車で上がってこれる道があって、スキーをしない、普段着の観光客が何人もいて、赤味が出始めた月山を見ていた。 この出羽三山(月山、湯殿山、羽黒山)のそれぞれの名前を冠したスキー場を巡礼するのも、法螺貝を鳴らす修行僧のようで趣があるのだが、羽黒山は3月中旬で営業が終わり、月山は4月上旬から営業開始なので、一度に滑ることはできないので注意だ。 16時ごろあがって、少し山を降りたところにある出羽神社の入り口に行き、国宝の五重塔だけを見て引き上げることにした。明日は秋田のジュネス栗駒に行くので、横手まで走ることにした。 |
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硫安を撒く機械だ。 これを背負う |
圧雪は大味だ |
最上部。 本当は左方向に蔵王が見える |
キャンプの時の水場だ |
【ここから湯殿山】 最初の斜面からいきなり強い |
景色はまずまずだ |
頑固そうな山。中央の2本目のリフトは 動いていなかった |
左が湯殿山(だったと思う) |
キャラのユドンは霊なのか? | 「おふれがき」がいいねえ! |
ここでは雪だるまにばけておる | カンを捨てるのが楽しくなっちゃう |
もちつきの杵があるのがたまらん | スズメバチか!? |
横濱ドーナツなんていいんだ・・・ 玉こんにゃくさえあれば・・・ |
すべらない通路がいいねえ |
左が月山 | 月山もりは1350円だ! |
そば屋の駐車場から見た月山 | この鳥居は期待を持たせるねえ! |
【ここから羽黒山】 遠くに月山を見ながら |
奥のリフトの脇のコース |
スキーをやらない観光客だが、景色はいいので・・・ | なかなか雄大だ |
じょなめーる? なんですかあ? | じょなめーる入り口。 奥に「クマ出没注意」とある |
なかなかの斜面だ | 脇の迂回コース。杉並木もいい |
羽黒山のセンターハウス | スキーの後の観光だ。 出羽三山をまとめて祀った神社だ |
雪だらけで歩くの大変だ | 国宝の五重塔だ |
【ギャラリー】 | |
【湯殿山】 1本目のリフト降り口で。左の月山はなだらかだが、実はこのあたりで一番高い山だ |
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そば屋の駐車場から見た月山。広く、雄大な形だ。 | |
上の写真と同じ位置から望遠レンズで。写真の下部に湯殿山スキー場のリフトが見える。 月山は雄大でなめらかだが、ある方角に対しては断崖絶壁が続いている |
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【羽黒山】 小ぶりなスキー場だが、雄大な月山を遠望しながらだと格別だ | |
羽黒山の五重塔は雪の中見に行くとまた格別だ。ぜひ寄ろう |
宿泊は横手市だったが、横手に来たら、横手やきそばを食べよう。目玉焼きが乗っていることと、福神漬けが特徴だ。駅の近くなら居酒屋「七兵衛」が夜遅くてもやっていていい。 食べに行ったら、近くのテーブルで家族らしき一団が大声で議論していた。店主は私にうるさくてすみませんと言っていたが、私は不明な方言だらけの会話に、秋田に来たことを実感したのであった。 |
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Asahi自然観スキー場 湯殿山スキー場 湯殿山スキー&ボードスクール ななかまど亭(そば処) 羽黒山スキー場 羽黒山(観光) 出羽三山神社 横手やきそば 居酒屋「七兵衛」 |
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