HOME国内スキーレポート > 2006-6 (天山リゾート) 

天山リゾート

      佐賀にもスキー場ばあるとね?
 雪だるま 2006年レポート(6) 九州-1  
redline
天山リゾート:道路
本当にスキー場があるんだろうな?
天山リゾート:全景
駐車場より。メインコースが見えるばい
天山リゾート:改札
これが改札口だ
天山リゾート:全景
改札を出たところ。
左が屋内、右がメインコース 
天山リゾート:景色
最上部からの景色
天山リゾート:コース
上部コースはすいていて、
中腹から混雑しているのが分かる
天山リゾート:ICS
これがICS。しょぼしょぼやっているが、
ちりも積もれば・・・
 富山・滋賀遠征のレポでも述べたが、2006年は長く記憶に残るシーズンになるといえるだろう。
 「降雪は平年並み」の予報を思いっきり裏切り、観測史上まれにみる豪雪となり、あちこちの山間部が陸の孤島となり、社会的に問題となったほどの年となった。
 さて、豪雪が確実となった年末年始、私はひそかに暖めていた計画を実行に移すことにした。それは、九州遠征だ。行きたいのは、佐賀県の天山リゾートと、宮崎県の五ヶ瀬ハイランド。前者は私の母の出身地でもある佐賀県にあり、山全体が人工降雪機で作られているという、まるで韓国のスキー場のようなところだというからだ。後者の五ヶ瀬ハイランドは天然雪のスキー場としては日本最南端だという。どんなものか、ぜひとも行かなければ。意味もなくとにかくスキー場にしらみつぶしに行く、ということはやらないのが主義であり、何らかのテーマ性を重視しているのだが、もし九州に行くとしたらこの2箇所だろうとかなり前から決めていたのだ。そして今年は記録的豪雪で、直前の現地情報もまずまず。行くなら今年しかあるまい。土日の休みを使い、1泊2日の遠征となった。
 福岡空港から車をころがして約1時間の距離にある。途中の景色といえば、特にこれといって高い山があるわけでもなく、小ぶりな山がずっと続く。面白みが無いが、佐賀なのでかんべんだ。それでも春のような景色がずっと続き、山にも雪が見えないのでだんだん不安になる。そして天山リゾート直前になって路肩の日陰に雪がちらほら見えて、安心したところでスキー場に到着だ。
 驚いた。結構、人が入っている。そうだろう、せめて冬に1回はスキーをしようと思う佐賀県人を独占しているのだから。とにかく九州にはスキー場が少ないだけでなく、まともな所に行こうとしても遠すぎる。福岡あたりだと志賀や苗場に行くくらいなら飛行機で一気に北海道に行くほうが早いし、それ以上に最近では韓国のスキー場の方が近いという。まあ仕方がないだろう。
 センターハウスに入ってオヤっと思う。野辺山スキー場のマークが入った靴の汚れ落としが床に敷かれているのだ。スキー関係で野辺山のTシャツをもらったので覚えていたのだが、これはパクリか?。係員に聞いたら、どうも提携関係だか資本関係だか、とにかく関係があるらしい。なるほど、どちらも人工降雪機によって運営されているスキー場だ。ついでに韓国のスキー場とも提携するといいだろう。
 人が多いのと、事実上1本しかコースが無いので、1回券(1枚400円は高い!!)を5枚買うことにした。

 ここの特徴はリフト券以外に入場券が必要なことだ。子供にソリ遊びだけさせようとしてもお金はかかるのだ。コストをかけて造雪しているのだから仕方ないか。そしてゲレンデに出るには銭湯の番台みたいな受付の脇を通らねばならず、このあたりは富士山麓のイエティにも似ているが、経営者も必死なのだろう。

 さて、いよいよゲレンデだ。左側は屋根がある設備で、初心者や子供向きの非常に短いコースだ。右側に滑走用のコースが1本で、その両脇にリフト。コースは中ほどがやや広く、右のリフトはそのあたりでおしまい。左側のリフトはその中腹を中間駅として、最高地点まで運行しているが最上部は斜度が強いのか、客は少ない。
 とりあえず最高地点へ。韓国のドラゴンバレーと同様、コースだけに白い雪が付いていて、景色ははるか彼方にいたるまで、白い雪は皆無だ。そこそこ気温は低いが、雪を維持するのは大変だろう。これがリフト代の高さにはね返っているのに違いない。
 人のいない急斜面をゆっくり大回りで滑る。なにしろ今回はショートスキーを持ってきているので、変なところにアイスバーンがあろうなら、いつ足を取られるか分かったものではない。しかし中腹に来るとうってかわって大混雑で、ぶつからないように滑ることに専念だ。ところどころにICS(アイス・クラッシュ・システム)によって造られた雪の山があるのが、いかにも九州という感じだ。
 人工降雪機にはガンタイプとファンタイプがあり、寒い時に空中に水分を散布して作るもので、東日本ではこのタイプをよく見る。一方、ICSの人工造雪機は多少気温が高くても離れた場所にある小屋で強引にカキ氷を作り(気温15℃でも造雪できるという)、それをゲレンデに積み上げて、あとで圧雪車でならすものだ。11月の苗場でも「オープン日を早く」&「営業期間を長く」見せるために(たぶん)、このICSで強引に1本だけコースを作り、「ハイ、オープンしました」なんてやっているから注意だ。
 さすがに数本で飽きてきたので、屋根付の方に移った。こちらはまたオジサンを含めた初心者で混雑だ。なにしろ台風が頭上を通過するのには慣れている彼らだが、ほとんど見たことの無い「積もった雪」の上を滑るのは、彼らの遺伝子配列には組み込まれていない情報であり、緊張しまくっているのがこちらにも伝わってくる。でも、こんな山の上で景色を見ながら親子で楽しめる冬場の娯楽は数少ないだろう。その緊張を楽しんでもらいたい。
 センターハウスの設備はそこそこ。とりあえず宿泊施設や夜の遊び場があるわけではない山の上だが、九州であることを考慮すれば「リゾート」の名称には及第点かなあ。
 母の実家がある有田には寄らず、高速道路に乗って一路熊本へ。もしひとこと挨拶に立ち寄ろうものなら「泊まっていきんしゃい」とか言われて酒を飲まされるのは分かりきっている。明日は五ヶ瀬ハイランドだ。
line_orange
天山リゾート:入り口 天山リゾート:ロゴ
団体客も大勢おったばい 野辺山と同じじゃなかとね!
天山リゾート:リフト券 天山リゾート:メインコース
右が入場券で、使いまわしできない針金タイプ。
左が1回券
メインは混雑ばい
天山リゾート:屋内 天山リゾート:メインコース
屋内はもっと混雑しちょるばい リフトの行列がけっこうあっとよ
天山リゾート: 天山リゾート:
リフトとコース リフト上から振り返る
天山リゾート: 天山リゾート:
こちらは上級者用ばい 最上部の景色ばい
天山リゾート: 天山リゾート:
中間駅で降りる人が多かと 最下部とセンターハウス。ハウス前に降雪機用の
プール、これも野辺山に似とるばい
天山リゾート: 天山リゾート:
最上部コースはすいとるばい 下の方は混雑しちょらすけん注意ばい
天山リゾート: 天山リゾート:
ぶつかるばってん気を付けんしゃい さて、屋内は・・・
天山リゾート: 天山リゾート:
初心者ボーダーも多いし、怖いばい う〜ん、やっぱり信州あたりの
子供たちとは違うばい
天山リゾート: 天山リゾート:
あえてオリジナルのお土産といえば、
このクリスタルのラベンダーだ
ゲレ食はまずまずばい
天山リゾート:佐世保バーガー 天山リゾート:有田ビール
佐世保バーガー、どぎゃんしてこんな高とね? 有田にも地ビールごたあったとばい
 
 
スキー
天山リゾート:ソフトクリーム なんと天山リゾートは、夏はラベンダー園もやっている(玉原みたいだ)。そして名物は、このラベンダーのソフトクリームだ!。ただし、日ごろから家でのトイレの消臭剤は、ラベンダーは避けておこう。
スキー
 天山リゾート(公式サイト)
 佐世保バーガー
 天山
 有田弁
Goods
HOME国内スキーレポート > 2006-6 (天山リゾート)