山の彼方の空遠く | |||||||||||||||||
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今日は元旦。昨夜は夜遅くまで遊びまわり、城址公園での新年の花火まで見たのでちょっとかったるいが、今日は2ヶ所のハシゴの日だ。スノーバレー利賀と牛岳温泉で、最後に温泉に入ってから今夜は一気に宿泊地の滋賀県瀬田まで行くので、利賀が午前で牛岳は午後とする。両方とも規模は中クラスで、一通り滑るだけならそう時間はかからないだろう。 元旦の朝、利賀に向かって走る。方向感覚には自信があるのだが、途中まではナビが無いと分かりづらい。たいていのスキー場は最寄のICからずっと看板があるので困らないものだが、利賀は富山市からもとんでもなく遠い岐阜の県境に近い山奥にある。こういうときはコンビニなどで買い物をしたときに「まず道路標識でいう、どこ方面に行けばいいか」をおさえておいて、あとは頻繁に道を聞けばなんとかなるものだ。やがて越中八尾という静かな町に入り、そこから一本の山道に入った。 |
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スノーバレー利賀の地図(公式サイトマップを加工) スノーバレー利賀公式サイト ![]() |
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さて、スキー場ではまず最上部に真っ先に行くのが基本だ。朝の空気が澄んでいる時が一番景色もいいからだ。ところが驚いたことに、最上部に行くリフトが止まっているという。なんだそりゃあ。聞いてみたら、今シーズンのドカ雪のために雪崩が発生し、防風用の柵が倒されてしまい、今シーズンは運行できないのだという。うわ、残念。山頂からはあの白山も見えるというのに。スキーセンターの1階にはゲレンデトップからのパノラマ写真が貼ってあったのでなおさら楽しみにしていたのに。また、尾根沿いのFコースも朝イチの状態がよくてすいている時はどんなにすばらしいだろうか。せっかくの快晴の空がもったいないくて次回に繰り越してやりたいくらいだが仕方ない。 救いなのは人が少なくても圧雪をしていたこと。けっこう段差を残しているのは荒っぽいが、こんな山奥でゼイタクを言うのはやめておこう。まだ数人しか滑っていないところを思いっきり飛ばせるのはそれなりにいいものだ。ただし、エッヂをひっかけにくるような段差には注意だ。斜面は中級者以上向きというか、これではファミリーは困るんじゃないかという斜面だ。でも来場者にはファミリーはあまり見当たらなくて、もともとそういうテイストなのかもしれない。上部にはモッコリした山があり、本当だったら動いていたはずのリフトのチェアが未練がましくつながっていた。このモッコリ斜面にはすばらしいストレートの幅広コースがあり、水上の大穴スキー場のような感じだ。パウダーがモロ出しで挑発しており、これにガマンできなかった連中がハイクアップして滑った跡が残っていた。ううむ、残念無念。なお迂回コースもあるが、ここはただの山道だ。初心者でも景色を楽しめるようにしたのだろうが、基本的に山自体が初心者向けではないようだ。センターハウス内ではそば打ちだのいろいろイベントをやっていた。昼近くにはだんだん人が増え始めた。とりあえず圧雪コースは満喫できたし、これであがるとするか。 帰りは牛岳温泉だ。これはもう、朝来た道を逆戻りしていくしかない。ところが山道に入ってからハッとした。来る時は朝早くだったからスキー場側から下りてくる車に会わなかったのはそう不思議なことでもない。しかし昼になれば富山市側からスキー場へ登ってくる対向車と遭遇する可能性が高いのではないだろうか。し、しまった、こりゃあ大変だが、この山道では方向転換などできるわけないし、バックで戻れる距離ではない。ひぇ〜、南無阿弥陀仏、どうか対向車がきませんように・・・。もう、心臓がバックンバックンだ。しかし日頃の徳積みのおかげか、無事対向車に会うことなく越中八尾にたどり着き、牛岳温泉スキー場に到着した。 |
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牛岳温泉スキー場の地図(配布マップを加工) 牛岳温泉スキー場公式サイト ![]() |
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リフトで上部へ上がる。ここは非常に景色がいい。ベース部を見下ろす方向には遠く富山湾が見える。きれいな曲線だ。そして右手には遠くに立山連峰が望め、剣岳が天を突くようだ。氷河によって造られた北アルプスの3000m級の山と海が同じ視野に入っているのだから、これまた珍しい、見事な景色といえる。ううむ、実によろしい。地元民以外はベース部でビンゴに興じている場合ではないぞ。そしてロープウェイへ。テイネハイランドなどで見た、小さなロープウェイだ。デザインは黄色主体で都電によく似ている。これでベースから見てちょうど山の裏にある、隣の山へ移る。 ここユートピアゲレンデは表情が一変する。さっきのファミリーゲレンデとは打って変わって、ガチガチの体育会という雰囲気だ。コース幅はそこそこで、合流地点も少なく、強い斜度のコースは脇から子供が飛び出す心配もないし(というか、子供はいない)、レーサーの練習には最適だ。隣のセントラルゲレンデとは全く性格が異なるだけに、すみわけがはっきりしているのだろう。短いロープウェイ1本で谷を渡るだけなのに、完全に別のスキー場だ。一体感などカケラも無いが、その方がいいだろう。ここでこころおきなく飛ばして数本滑ったが、ロープウェイの最終を気にするのがいやなので最終2本前に引き上げた。メインゲレンデに戻ると、いくらか日が暮れ始めていて、遠く富山市内では気のはやい店舗が明かりをつけ始めていた。ここは富山市の夜景を見ながらのナイターでも有名らしい。ぜひ滑ってみたいが、時間が無いのであきらめた。 近くの牛岳温泉健康センターに立ち寄る。スキー場の名称が○○温泉という名前の時は、その温泉に入らないとそのスキー場を語ることはできない、というのが持論であるからだ。ここでまったりしたあと、高速道路を金沢経由で南下し、滋賀県大津の手前、瀬田に入った。さて、明日は天気をみて伊吹山方面、またはびわ湖バレイに行こう。 |
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滑ることができるのは真ん中から下半分だ | 本当はこんな景色が見えるんだってさ | ||||||||||||||||
ゴンドラを持つ規模のスキー場 のような内部施設で、一通りのものはあった |
内部は開放的でいい | ||||||||||||||||
ゲレンデ正面にいきなり強い斜面が見える | いいかんじのセンターハウスだ | ||||||||||||||||
会津高畑のようなコースだが 手前に見える縦の段差が多くて・・・ |
下の方はきれいな圧雪だが 昼ごろちょっとゆるみはじめた |
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上ではこの防風柵が倒れたらしい | 遠くの景色がいい | ||||||||||||||||
レストラン内部にあるのがいい | そば、うどん、ラーメン、 なんでも利賀名物だよん |
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スノーバレイ利賀の近くには 「天竺美人の湯」がある。看板が重そうだが・・・ |
これがずっと続く! 管理人の運命は!? |
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子供が多いなあ | ビンゴに熱狂だ | ||||||||||||||||
出ました! | チビッコには人気だ | ||||||||||||||||
このトタン小屋のゲートがたまらん | 開放的な一枚バーンだ | ||||||||||||||||
遠く立山連峰が見えるぞ | 立山連峰、左が剣岳だ (見やすいようチューニングしたら青みが強く出ました) |
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谷の向こう側にユートピアゲレンデが見えるぞ | これがロープウェイだ | ||||||||||||||||
まさしく都電だ。白いつり革もあるぞ | 内部はけっこう狭い | ||||||||||||||||
ユートピアゲレンデが近づいてきた。 スキージャム勝山に似ているなあ |
シングルリフトでテケテケ登る | ||||||||||||||||
こんな木の中を滑るのも風情がある | なかなかいい斜面だ | ||||||||||||||||
いろんな足跡があるぞ | ゲレンデ真ん中の1本はランドマークになるのでいい。 クッションの黄色いマットはもっと高くしたがいいよ |
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ゲレンデ下部を見下ろす | 遠く立山湾がきれいだ | ||||||||||||||||
景色に見入る | カービングの幅広板がささるスキー立て、いいですな | ||||||||||||||||
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牛岳温泉健康センターはリフトパスがあると割引もある。時間がある人はぜひ寄ろう。 | |||||||||||||||||
![]() スノーバレー利賀(公式サイト) 牛岳温泉スキー場(公式サイト) 利賀村おすすめ観光ルート(利賀村商工会) 牛岳温泉健康センター |
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